◇第102回箱根駅伝(1月2、3日:神奈川・箱根町~東京・大手町往復/10区間217.1km)
第102回箱根駅伝が行われ、青学大が10時間37分34秒で3年連続9度目の総合優勝を成し遂げた。3年ぶりの王座奪還を狙った駒大は10時間44分50秒で総合6位。2020年の8位以来、6年ぶりにトップ3入りを逃した。
「この4年生がいる時に優勝させたかった」。藤田敦史監督はそう言って悔しさをにじませる。主将の山川拓馬、エースの佐藤圭汰、6区スペシャリストの伊藤蒼唯、成長してきた帰山侑大の4年生4本柱が軸だったチーム。だが、大会直前にアクシデントが続く。
山川が「11月末の合宿に入ってから、谷中と圭汰と自分が同時に故障してしまい、負担をかけてしまいました」と明かす。山川はぎっくり腰、佐藤は大腿骨の疲労骨折で「練習ができず2週間で急ピッチで仕上げた」。次期エース候補の1人・谷中晴(2年)もぎっくり腰と肉離れ。満身創痍だった。
「今季は選手層が厚くて、配置のバリエーションがあると思っていましたが、ふたを開けたらこういうバリエーションしかなかった。かなり厳しい戦いだった」と藤田監督は頭を悩ませた。
1区の小山翔也(3年)が区間5位とまずまずのスタート。本来は復路予定だった桑田駿介(2年)も区間8位でしのぐ。3区の帰山は区間2位の力走で3位まで順位を上げた。だが、4区の村上響(3年)はレース中に脚を痛め、ブレーキ。「流れが途切れた」。ただ、そこで挽回できるのが「本当に強いチーム」と藤田監督。「駅伝は流れを作っては切って、では難しい」とお手上げだった。
復路でも6区・伊藤がさすがの区間2位で見せ場を作り、10区に入った佐藤も「5割」の状態で区間新・区間賞。それでも、佐藤は「往路に入らないといけなかった。迷惑をかけた」とうつむいた。
6位という結果に「総合優勝を目指しての6位。惨敗です」と藤田監督は素直に認めた。ピーキングの難しさも感じている。「青学大は箱根駅伝を目指して1年やっているチーム。その強みがある。我々も、箱根に特化した選手もいますが、箱根の先があるべき選手もいるので、箱根だけの取り組みはしたくないという部分もあります」。佐藤圭汰がアジア選手権代表となり、卒業生でもある田澤廉(現・トヨタ自動車)は学生のうちに世界選手権に出た。
そのプライドを覗かせ、「全日本大学駅伝を17回勝っていてミドルの距離への強さは間違いなくありますが、箱根につなげるために徹底的に距離を増やして走り込むと、良さが摘まれてしまう。そのあたりの考え方は難しい」と吐露する。
「来年はリベンジしてほしい」と佐藤。主将の山川は「最後に故障しては0点。悔しさを引き継いで、自分のことを反面教師にしてほしい」と後輩たちへの思いを語る。
立ち止まっている暇はない。藤田監督は「来年は主力4枚が抜けますから、相当苦しい戦いにはなる。山も作らないといけない。4年生の悔しさをどれだけ持って前に進めるか。出雲、全日本の疲労をどうやって抜いて、箱根につなげていくのか」と、新たなシーズンへ思い巡らせていた。
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