2026.01.04
◇第102回箱根駅伝(1月2、3日:神奈川・箱根町~東京・大手町往復/10区間217.1km)
第102回箱根駅伝が行われ、青学大が10時間37分34秒で3年連続9度目の総合優勝を成し遂げた。30年ぶりの総合優勝を目指した中大は前回と同じ5位。10時間44分31秒の大学新記録をマークしたが、悲願達成はならなかった。
藤原正和駅伝監督は開口一番、「もう悔しいのひと言です」。主将の吉居駿恭(4年)がレース10日前にふくらはぎを痛め、万全でなかったこと。そして、アンカーに予定していた濵口大和(1年)をアクシデントで使えなかったことがチームプランを狂わせた。指揮官は「9、10区はマネジメント側、私のミスかなと思います」と表情を曇らせた。
往路を3位で折り返すなど、前回と同様、5区で首位を譲ったものの、それまでの戦いぶりは悪くなかった。1区に入った藤田大智(3年)は「2区と3区は中大のストロングポイント。そこに向けて流れを作れれば」と、序盤から積極的な走りで区間2位と好発進。2年連続2区を任された溜池一太(4年)は、早い段階で先頭に立ち、「15~20kmのつなぎのところで右ハムストリングスがつりそうになって、ラップタイムが落ちてしまった」と終盤に城西大にかわされたが、区間6位で踏ん張った。
前回3区区間賞の本間颯(3年)は、「前回は1、2区の先輩方がとても良い状態で自分にタスキを渡して下さったので気持ちよく走れた。今回は自分がチームを優勝に導くということを意識しました」と前半から突っ込み、首位を奪取。1年前の自身のタイムを8秒上回り、歴代3位の1時間0分08秒で2年連続の区間賞に輝いた。さらに4区の岡田開成(2年)も区間2位の快走で、チームを勢いづける。
しかし、山上りの柴田大地(3年)が区間11位と苦戦し、往路は3位。藤原監督は「(トップとの差を)1分半でとどめてくれましたので、総合優勝への執念を見せたい」と語っていたが、翌日の復路は思うような展開に持ち込めなかった。
箱根初出場の並川颯太と七枝直、佐藤大介と2年生3人を並べた6~8区は、それぞれ区間4位、7位、4位と奮闘。佐藤は前回、低体温症で8区最下位に終わった「悔しさを晴らせた」ものの、結果的には首位・青学大の背中はさらに遠のくことになった。
藤原監督が「脚の負担の少ない区間に回した」と当日変更で9区に投入した吉居も、本来の走りをできず、3位をキープするのが精一杯。アンカーの吉中祐太(4年)は、中盤に早大に、終盤に順大に抜かれ、5位でレースを終えた。
藤原監督は王者・青学大に真っ向勝負を挑んだうえでの結果について、「やっぱり山ですよね」と口にした。「今回は黒田君(朝日、青学大4年)に全てやられたなと。それでウチにあった主導権を持っていかれましたし、復路で後手後手に回ったのもあるので…」。スピードを磨き、泥臭さも身につけ、年間を通して山対策もやってきた。それでも箱根駅伝の頂点には届かなかった。
来年度の主将に内定している藤田は、「3年生の中では『最後の箱根はしっかり取って終わりたいよね』という話をしています。今回でいろいろな反省点が浮き彫りになったので、今度こそ速さだけではなく、強さとか夏の走り込みなどで本当に泥臭いチームを作っていければなと思っています」と前を向く。
何度敗れたとしても、あきらめることなくチャレンジし続ける。その方法でしか扉は開かない。
文/小野哲史
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.05.21
初日は男女の10000mや女子走高跳などで決勝 4日間の熱戦開幕!/関東IC
-
2026.05.20
-
2026.05.20
-
2026.05.20
-
2026.05.19
2026.05.17
400m中島佑気ジョセフは45秒29の4位「これでは話にならない」/セイコーGGP
-
2026.05.17
-
2026.05.18
2026.05.13
ユニクロ女子陸上競技部が新ユニフォームを発表! 東日本実業団選手権から着用予定
-
2026.04.24
Latest articles 最新の記事
2026.05.21
初日は男女の10000mや女子走高跳などで決勝 4日間の熱戦開幕!/関東IC
◇第105回関東インカレ(5月21~24日/栃木・カンセキスタジアム栃木) 第105回関東インカレは5月21日、栃木・カンセキスタジアム栃木で4日間の日程で開幕する。 広告の下にコンテンツが続きます 初日は男女1部の10 […]
2026.05.20
日本選手権エントリー途中経過 桐生祥秀、﨑山雄太、井戸アビゲイル風果、矢田みくにらが登録 高校生も多数エントリー!
日本陸連は5月20日、第110回日本選手権(6月12日~14日、愛知・パロマ瑞穂スタジアム)の5月20日10時時点での出場申し込み選手を発表した。 男子100mには東京世界選手権代表の桐生祥秀(日本生命)がエントリー。飯 […]
2026.05.20
【プレゼント】ランナーの声から生まれた高機能ソックス「balega」満を持して日本に登場!/2026年6月号
アメリカで高いシェアを誇り、世界各国に展開されつつある注目のランニングソックスブランド「balega(バレーガ)」がこの春、ついに日本に本格進出。Implus EU(東京都港区東麻布1-23-5PMCビル4F/代表者:ド […]
2026.05.20
400mナイジェリア20歳のオカジが43秒95 女子やり投はウィルトラウトが63m83
サウスイースタン・カンファレンス屋外選手権が5月14~16日、米国アラバマ州で行われ、男子400mでS.オガジ(ナイジェリア)が今季世界最高の43秒95で優勝した。オガジは2006年5月生まれの20歳。パリ五輪で7位に入 […]
Latest Issue
最新号
2026年6月号 (5月14日発売)
落合晃&丸山優真が日本新
26春 学生長距離勢力図