2026.01.02
◇第102回箱根駅伝・往路(東京・大手町~神奈川・箱根町/5区間107.5km)
第102回箱根駅伝の1区が行われ、青学大が5時間18分09秒の往路新で3年連続となる往路優勝を飾った。
「圧巻」という一言で片付けられないほど、文字通り圧巻のレースだった。
ハイライトは得意の“箱根山中”。1年時から適正がありながらも、若林宏樹が席巻していたこともあり、過去2年は2区を走った大エースの黒田朝日(4年)が満を持して5区に登場する。
4区を終えた時点で3分24秒差の5位でタスキを受けてスタート。「特に調整の違いはありません。自分が走るイメージをどっちの区間でも持ってくるかの違いです」と、いつものレースと変わらずに腕時計をつけずにひた走る。
区間記録を大幅に上回るハイペースで、前を行く國學院大や中大を捕らえると、さらに前を行く早大・工藤慎作(3年)と差も詰めていく。19.2km付近で一気に逆転。「自分の位置で優勝まで持って行けて、自分の中ですごく安心していますし、成果を出せました」と、冷静な表情に達成感をにじませた。
チームとしては苦しい展開だった。前回10区区間賞の小河原陽琉(2年)が「1区特有のペースの上げ下げに対応できませんでした」と、16位と出遅れる。「後ろのほうで焦りはありましたが、冷静に走ることができました」と話す2区・飯田翔大(2年)が11位まで巻き返す。
3区では宇田川瞬矢(4年)は「4年生の走りはできませんでした」と悔しがりつつも、区間7位の走りで8位に浮上。3日前に急遽出走が決まったと明かす平松享祐(3年)が区間3位で「自分なりに走れたので、本当にみんなに感謝したいです」と5位まで巻き返した。
サプライズとも言える黒田の5区起用について、原晋監督は「シーズン早々から考えてはいました」としつつ、「夏合宿以降に他の選手たちが急成長しました。黒田を5区に回しても2、3、4区で大きく引き離されることなくレースが進められると決断しました」。大会10日ほど前に起用を判断したという。
出雲駅伝7位から始まったシーズンだったが、全日本大学駅伝3位、そしてMARCH対抗戦での10000m27分台続出。フレッシュグリーンはやはり箱根路では強さを示した。
厳しい戦いを強いられていた中での鮮やかな逆転勝ち。「102回の歴史のある箱根駅伝でも前半からこれほどわかりやすく変動し、劇的な勝利を収められたレースはないのではないでしょうか」と指揮官。混戦模様に変わりはないが、初優勝から飾った4連覇に次ぐ、2度目の総合3連覇へ、視界が開けてきた。
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