HOME 国内、世界陸上、日本代表
5000m・廣中璃梨佳は決意の独走!予選敗退にも「もっと強くなりたい気持ちが芽生えた」/東京世界陸上
5000m・廣中璃梨佳は決意の独走!予選敗退にも「もっと強くなりたい気持ちが芽生えた」/東京世界陸上

5000m予選に出場した廣中璃梨佳(25年世界陸上)

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)6日目

東京世界陸上6日目のイブニングセッションが行われ、女子5000m予選2組に出場した廣中璃梨佳(日本郵政グループ)は15分10秒68の13着となり、この種目で初の決勝進出は果たせなかった。

初日の10000mで、世界大会の自身最高位となる6位入賞を果たした廣中。その勢いをつなげるかのように、スタート後、すぐに集団から飛び出す。「最初から自分のペースで行くんだと考えていました」。ターゲットは「14分台を出せれば決勝に進める」。ペースは考えず、本能のまま突き進む。

広告の下にコンテンツが続きます

1000mを2分55秒で通過、後続には5秒差をつけた。2000mは5分53秒、3000mは8分57秒。後続との差は7秒となり、少しずつ広げていく。

1500mで4連覇を飾ったフェイス・キピエゴン(ケニア)、グダフ・ツェガイ(エチオピア)らがいる第2集団が動き出したのが3900mから。キピエゴンが前に出てペースを上げると、4300mで吸収される。集団の中で粘ったが、ラスト1周で苦しくなった。

「残り1000mからの切り替えが思うようにいかず、ラスト400mはもう勝負にならないところがありました」と廣中。2種目の挑戦を終え、「自国開催の世界陸上で2種目を戦えたというのは、自分としても今後につなげていきたいと思っています」と充実感を漂わせる。

昨年は膝のケガが長引き、パリ五輪出場を逃した。その苦難を経て、ひと回り成長した姿を見せた。

「本当にたくさんの方々の応援のおかげで、まずはここまで戻れました。そこは自信を持ちたい。5000mでも決勝に出て自己ベストを狙っていたので本当に悔しいですが、スピード強化をさらにやって、もっと強くなりたいという気持が芽生えました」

日本長距離界を背負って、廣中はこれからまだまだ強くなる。

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)6日目 東京世界陸上6日目のイブニングセッションが行われ、女子5000m予選2組に出場した廣中璃梨佳(日本郵政グループ)は15分10秒68の13着となり、この種目で初の決勝進出は果たせなかった。 初日の10000mで、世界大会の自身最高位となる6位入賞を果たした廣中。その勢いをつなげるかのように、スタート後、すぐに集団から飛び出す。「最初から自分のペースで行くんだと考えていました」。ターゲットは「14分台を出せれば決勝に進める」。ペースは考えず、本能のまま突き進む。 1000mを2分55秒で通過、後続には5秒差をつけた。2000mは5分53秒、3000mは8分57秒。後続との差は7秒となり、少しずつ広げていく。 1500mで4連覇を飾ったフェイス・キピエゴン(ケニア)、グダフ・ツェガイ(エチオピア)らがいる第2集団が動き出したのが3900mから。キピエゴンが前に出てペースを上げると、4300mで吸収される。集団の中で粘ったが、ラスト1周で苦しくなった。 「残り1000mからの切り替えが思うようにいかず、ラスト400mはもう勝負にならないところがありました」と廣中。2種目の挑戦を終え、「自国開催の世界陸上で2種目を戦えたというのは、自分としても今後につなげていきたいと思っています」と充実感を漂わせる。 昨年は膝のケガが長引き、パリ五輪出場を逃した。その苦難を経て、ひと回り成長した姿を見せた。 「本当にたくさんの方々の応援のおかげで、まずはここまで戻れました。そこは自信を持ちたい。5000mでも決勝に出て自己ベストを狙っていたので本当に悔しいですが、スピード強化をさらにやって、もっと強くなりたいという気持が芽生えました」 日本長距離界を背負って、廣中はこれからまだまだ強くなる。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.06

クイーンズ駅伝エントリー発表! 日本郵政グループ・廣中璃梨佳、積水化学・新谷仁美、しまむら・安藤友香らが登録 第一生命グループは鈴木優花が外れる

11月6日、日本実業団連合は第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)のエントリー選手を発表した。 前回4年ぶり4回目の優勝を飾ったJP日本郵政グループはVメンバーの鈴木亜由子、廣中璃梨佳、菅田雅香ら全員が登録。 […]

NEWS 10000m記録挑戦競技会は日体大競技会など3大会と併催 参加資格男子は34分ターゲット

2025.11.06

10000m記録挑戦競技会は日体大競技会など3大会と併催 参加資格男子は34分ターゲット

関東学生陸上競技連盟は、主催の10000m記録挑戦競技会について、今年は11月15日の日体大長距離競技会(横浜市・日体大健志台)、11月22日のMARCH対抗戦(東京・町田市)、11月22日の東海大長距離競技会(秦野市) […]

NEWS RIKUJOフェスティバルに勝木隼人、赤松諒一、佐藤早也伽らトップ選手が参加

2025.11.06

RIKUJOフェスティバルに勝木隼人、赤松諒一、佐藤早也伽らトップ選手が参加

11月6日、日本陸連は11月29日に開催される「RIKUJO フェスティバル in 国立競技場」に参加するゲストアスリートを発表した。 同イベントは連盟創立100周年を記念して開かれるもの。参加者とトップアスリートが一緒 […]

NEWS 北海道・北照高が来春から陸上部で駅伝チームを強化 43年ぶりに再始動 工藤裕行氏が総監督就任

2025.11.06

北海道・北照高が来春から陸上部で駅伝チームを強化 43年ぶりに再始動 工藤裕行氏が総監督就任

11月5日、北照高は2026年春から陸上部において駅伝チームの強化を本格的にスタートすることを発表した。 北照高は北海道小樽市に校舎を置く私立高。野球部は甲子園に春夏あわせて10回出場を数える強豪として知られる。スキー部 […]

NEWS 全国高校駅伝都道府県代表出そろう 前年V佐久長聖&長野東など 最速は男女とも仙台育英 6日から地区大会順次開幕

2025.11.05

全国高校駅伝都道府県代表出そろう 前年V佐久長聖&長野東など 最速は男女とも仙台育英 6日から地区大会順次開幕

全国高校駅伝の出場権を懸けた都道府県高校駅伝が11月4日の埼玉をもってすべて終了し、都道府県代表がすべて出そろった。 昨年の全国大会は男子が佐久長聖、女子は長野東といずれも長野勢が優勝を遂げた。全国2連覇中の佐久長聖は県 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top