HOME 国内、世界陸上、日本代表
100mH福部真子は準決勝進出に「やったー」病気と戦いながらの大舞台「奇跡みたいなもの」/東京世界陸上
100mH福部真子は準決勝進出に「やったー」病気と戦いながらの大舞台「奇跡みたいなもの」/東京世界陸上

女子100mHで予選を突破した福部真子

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)2日目

東京世界陸上2日目のモーニングセッションが行われ、女子100mハードル予選5組の福部真子(日本建設工業)は12秒92(+0.1)で4着。予選通過の3着には届かなかったが、プラス6の4番目で準決勝進出を決めた。

福部から思わず声が出た。走り終わった時点で、準決勝進出条件のプラス6のうち、2番目のタイム。次の最終6組を走るのは7人で、上位3着が準決勝行き。4人がプラス対象だった。ということは、その4人全員が福部のタイムを上回っても準決勝が決まる。

広告の下にコンテンツが続きます

最終組が終わる前にインタビューに答えた福部。準決勝進出を知らされると「本当ですか? やったー」と笑顔を見せた。

22年オレゴン大会と昨年のパリ五輪では、準決勝に進出している日本記録(12秒69)保持者。だが、その後、発熱や首のリンパ節の腫れと痛みなどが出る原因不明の菊池病を患った。

体調を見ながらのトレーニングや試合出場。膝の痛みも出て、なかなか苦しい今シーズンを送ってきた。日本選手権は3位。8月中旬の福井ナイトゲームズで参加標準記録(12秒73)にピタリ到達して東京世界陸上出場を決めた。

「本当にスタートラインに立てたことがすごくうれしい。この大会に出場できたことに奇跡みたいなもの」。

ウォーミングアップでは海外選手を見て「怖じ気づいてしまい、だめなところ思い浮かべて、ネガティブにスタートに立ってしまった」と福部。しかし、「スタンドの声援が聞こえて、くよくよしている場合ではない」と気持ちを切り替えた。

「大事に1本走ろうと思っていたのが、準決勝につながって良かった」と4着に食い込み、セミファイナルへ進む。

福部は「準決勝では日本記録を狙って行けるようにしたい」と意気込んでいた。

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)2日目 東京世界陸上2日目のモーニングセッションが行われ、女子100mハードル予選5組の福部真子(日本建設工業)は12秒92(+0.1)で4着。予選通過の3着には届かなかったが、プラス6の4番目で準決勝進出を決めた。 福部から思わず声が出た。走り終わった時点で、準決勝進出条件のプラス6のうち、2番目のタイム。次の最終6組を走るのは7人で、上位3着が準決勝行き。4人がプラス対象だった。ということは、その4人全員が福部のタイムを上回っても準決勝が決まる。 最終組が終わる前にインタビューに答えた福部。準決勝進出を知らされると「本当ですか? やったー」と笑顔を見せた。 22年オレゴン大会と昨年のパリ五輪では、準決勝に進出している日本記録(12秒69)保持者。だが、その後、発熱や首のリンパ節の腫れと痛みなどが出る原因不明の菊池病を患った。 体調を見ながらのトレーニングや試合出場。膝の痛みも出て、なかなか苦しい今シーズンを送ってきた。日本選手権は3位。8月中旬の福井ナイトゲームズで参加標準記録(12秒73)にピタリ到達して東京世界陸上出場を決めた。 「本当にスタートラインに立てたことがすごくうれしい。この大会に出場できたことに奇跡みたいなもの」。 ウォーミングアップでは海外選手を見て「怖じ気づいてしまい、だめなところ思い浮かべて、ネガティブにスタートに立ってしまった」と福部。しかし、「スタンドの声援が聞こえて、くよくよしている場合ではない」と気持ちを切り替えた。 「大事に1本走ろうと思っていたのが、準決勝につながって良かった」と4着に食い込み、セミファイナルへ進む。 福部は「準決勝では日本記録を狙って行けるようにしたい」と意気込んでいた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.17

日本陸連が育成年代の競技会ガイドラインを策定 来年の滋賀インターハイについて18時開始案など対応継続

日本陸連は12月17日に第106回理事会を開き、「育成年代における競技会ガイドライン」を策定したことを発表した。 このガイドラインは日本陸連がかねてから示している「競技者育成指針」に基づいたもので、「育成年代における競技 […]

NEWS 世界リレー日本代表要項を発表!北京世界選手権のメダル、出場目指して 世界競歩チーム選手権、世界ロードラニング選手権も

2025.12.17

世界リレー日本代表要項を発表!北京世界選手権のメダル、出場目指して 世界競歩チーム選手権、世界ロードラニング選手権も

日本陸連は12月17日、ボツワナ・ハボローネで26年5月2日~3日に開催される世界リレーの日本代表選考要項を発表した。 2027年北京世界選手権の出場権獲得、および世界選手権でのメダル獲得のため、戦略的に選手団をは編成す […]

NEWS U20世界選手権の日本代表選考要項を発表!U20世界8位以内など記録重視の選考に

2025.12.17

U20世界選手権の日本代表選考要項を発表!U20世界8位以内など記録重視の選考に

日本陸連は12月17日、米国・オレゴンで8月5日~9日に開催されるU20世界選手権の日本代表選考要項を発表した。 世界で活躍できるU20カテゴリートップレベルの競技者を派遣し、金メダル獲得を目指す選手団を編成する方針。参 […]

NEWS 26年日本選手権の参加資格発表 参加標準と申込資格記録の2つを採用 アジア大会選考

2025.12.17

26年日本選手権の参加資格発表 参加標準と申込資格記録の2つを採用 アジア大会選考

日本陸連は12月17日、第106回理事会を開き、来年の第110回日本選手権の参加資格について発表した。 今回は「参加標準記録」と「申込資格」の2つの参加資格を設定し、参加標準記録は高く定められている。ターゲットナンバー( […]

NEWS 今年度限りでの「引退」を表明した村澤明伸インタビュー【後編】 〝ぬけぬけ病〟に苦しんだ実業団生活、来年度からはチームのコーチに就任

2025.12.17

今年度限りでの「引退」を表明した村澤明伸インタビュー【後編】 〝ぬけぬけ病〟に苦しんだ実業団生活、来年度からはチームのコーチに就任

全国高校駅伝や箱根駅伝でヒーローになった村澤明伸(SGホールディングス、34歳)が今年度限りでの「引退」を表明した。実業団では故障に苦しみながら、マラソンにも挑戦。北海道マラソンで優勝して、MGCにも出場した。来年度から […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top