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2025.07.12

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2年ぶり日本記録更新の三浦龍司「地元世界選手権に大きな自信」/DLモナコ
2年ぶり日本記録更新の三浦龍司「地元世界選手権に大きな自信」/DLモナコ

男子3000m障害の三浦龍司

7月11日、モナコでダイヤモンドリーグ(DL)第10戦の第39回ヘラクレスが開催され、男子3000m障害で三浦龍司(SUBARU)が、自身の持つ日本記録(8分09秒91)を2年ぶりに更新する8分03秒43で2位に入った。

昨年のパリ五輪8位入賞の三浦は、4月のDL厦門において8分10秒11をマーク。9月の東京世界選手権の参加標準記録(8分15秒00)を突破し、日本陸連の定める代表選考基準をクリアして、世界選手権代表に内定していた。

1週間前に開催された日本選手権を回避して臨んだ今大会では、日本記録を目指してのレースと位置づけていたという。

「今日は戦略的なレースを目指しました」と、スタート直後は19人中19番目を走行。さすがに、「少し出遅れました」と振り返ったが、それが結果的に好記録に結びつく。1000mでは15位での通過。前方ではパリ五輪金メダリストのS.エル・バッカリ(モロッコ)が僚友の選手を2人ペースメーカーにつけ、序盤から世界記録更新を狙っており、一時は2位集団と40m、三浦とは50mの差がついた。

しかし、三浦は落ち着いてペースを刻み、2000mで8位に浮上。残り1周ではエル・バッカリと6秒差の4位まで順位を上げると、残り300mから一気にギアを上げ、猛追を開始する。最終障害の飛越はわずかに三浦が先んじ、金星かと思われたが、残り40mでエル・バッカリが再スパートしてフィニッシュ。レース後、エル・バッカリは「記録を狙っていたが、勝利を優先するためにペース維持に集中していた。でも、最後に(三浦が)迫ってきたので、もう一度加速せざるを得なかった」と語るなど、王者を脅かす走りを見せた。

「日本記録を更新したかったので、この結果は大きな意味がある。記録は狙えると思っていたが、6秒も更新できるとは思わなかったのでうれしいです」と三浦。「2ヵ月後に地元で世界選手権が控えているので、自信になりますし、本番ではメダル獲得を目指します」と、決意を新たにした。

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7月11日、モナコでダイヤモンドリーグ(DL)第10戦の第39回ヘラクレスが開催され、男子3000m障害で三浦龍司(SUBARU)が、自身の持つ日本記録(8分09秒91)を2年ぶりに更新する8分03秒43で2位に入った。 昨年のパリ五輪8位入賞の三浦は、4月のDL厦門において8分10秒11をマーク。9月の東京世界選手権の参加標準記録(8分15秒00)を突破し、日本陸連の定める代表選考基準をクリアして、世界選手権代表に内定していた。 1週間前に開催された日本選手権を回避して臨んだ今大会では、日本記録を目指してのレースと位置づけていたという。 「今日は戦略的なレースを目指しました」と、スタート直後は19人中19番目を走行。さすがに、「少し出遅れました」と振り返ったが、それが結果的に好記録に結びつく。1000mでは15位での通過。前方ではパリ五輪金メダリストのS.エル・バッカリ(モロッコ)が僚友の選手を2人ペースメーカーにつけ、序盤から世界記録更新を狙っており、一時は2位集団と40m、三浦とは50mの差がついた。 しかし、三浦は落ち着いてペースを刻み、2000mで8位に浮上。残り1周ではエル・バッカリと6秒差の4位まで順位を上げると、残り300mから一気にギアを上げ、猛追を開始する。最終障害の飛越はわずかに三浦が先んじ、金星かと思われたが、残り40mでエル・バッカリが再スパートしてフィニッシュ。レース後、エル・バッカリは「記録を狙っていたが、勝利を優先するためにペース維持に集中していた。でも、最後に(三浦が)迫ってきたので、もう一度加速せざるを得なかった」と語るなど、王者を脅かす走りを見せた。 「日本記録を更新したかったので、この結果は大きな意味がある。記録は狙えると思っていたが、6秒も更新できるとは思わなかったのでうれしいです」と三浦。「2ヵ月後に地元で世界選手権が控えているので、自信になりますし、本番ではメダル獲得を目指します」と、決意を新たにした。

【動画】三浦龍司の日本新記録の走りをチェック!

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