HOME 国内

2024.12.20

北口榛花が女子初の2年連続MVP「ただやりを遠くに飛ばしたい」新人賞は高校生日本記録保持者2人/陸連アワード
北口榛花が女子初の2年連続MVP「ただやりを遠くに飛ばしたい」新人賞は高校生日本記録保持者2人/陸連アワード

日本陸連アスレティックスアワード2024の表彰式の様子

◇日本陸連アスレティックス・アワード2024(12月19日/東京・港区)

日本陸連の年間表彰式となるアスレティックス・アワードが行われ、年間MVPに当たる「アスリート・オブ・ザ・イヤー」には、女子やり投の北口榛花(JAL)が選ばれた。2年連続は2011、12年の室伏広治(男子ハンマー投)以来2人目で、女子では初の快挙となる。

広告の下にコンテンツが続きます

北口は今年のパリ五輪で女子トラック&フィールド種目初の金メダルを獲得。世界最高峰のダイヤモンドリーグでは2年連続ファイナルを制している。

競技成績を見れば順調だが、その影ではコンディション作りに苦心し、苦しいシーズンを過ごしただけに、「今回のような1年を繰り返さないように、反省し続けているオフシーズン」と北口は言う。

来年に向けて、「自己記録を超えることが一番の喜び。これからもただ、やりを遠くに飛ばしたいという気持ちで、夢の70mに向かって頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします」と決意を語った。

優秀選手賞には男子110mハードルの村竹ラシッド(JAL)、男子走高跳の赤松諒一(SEIBU PRINCE)、男子35km競歩の川野将虎(旭化成)が選出。また、新人賞は男女800mの高校生日本記録保持者となった、男子・落合晃(滋賀学園高3)、女子・久保凛(東大阪大敬愛高2)が選ばれた。

広告の下にコンテンツが続きます
◇日本陸連アスレティックス・アワード2024(12月19日/東京・港区) 日本陸連の年間表彰式となるアスレティックス・アワードが行われ、年間MVPに当たる「アスリート・オブ・ザ・イヤー」には、女子やり投の北口榛花(JAL)が選ばれた。2年連続は2011、12年の室伏広治(男子ハンマー投)以来2人目で、女子では初の快挙となる。 北口は今年のパリ五輪で女子トラック&フィールド種目初の金メダルを獲得。世界最高峰のダイヤモンドリーグでは2年連続ファイナルを制している。 競技成績を見れば順調だが、その影ではコンディション作りに苦心し、苦しいシーズンを過ごしただけに、「今回のような1年を繰り返さないように、反省し続けているオフシーズン」と北口は言う。 来年に向けて、「自己記録を超えることが一番の喜び。これからもただ、やりを遠くに飛ばしたいという気持ちで、夢の70mに向かって頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします」と決意を語った。 優秀選手賞には男子110mハードルの村竹ラシッド(JAL)、男子走高跳の赤松諒一(SEIBU PRINCE)、男子35km競歩の川野将虎(旭化成)が選出。また、新人賞は男女800mの高校生日本記録保持者となった、男子・落合晃(滋賀学園高3)、女子・久保凛(東大阪大敬愛高2)が選ばれた。

アスレティックスアワード2024 受賞者一覧と、過去のMVP受賞者をチェック

●アスリート・オブ・ザ・イヤー2024 北口榛花(JAL) ・パリ2024オリンピック競技大会 女子やり投 金メダル ・WAダイヤモンドリーグ・ファイナル 女子やり投 優勝(2連覇) ・2024シーズン 女子やり投 WA世界リスト3位 オリンピックにおける日本の女子フィールド種目で、史上初の快挙となる金メダルを獲得。WA ダイヤモンドリーグ・ファイナルでも2連覇を果たすなど、名実ともにやり投の世界女王になった。競技成績及び競技に向かう真摯な姿勢に加え、飾らない明るいキャラクターで、世界中にインプレッションを与えたことを評価する。 ●優秀選手賞 村竹ラシッド(JAL) ・パリ2024オリンピック競技大会 男子110mハードル 5位入賞 ・2024シーズン 男子110mハードル WA世界リスト7位 オリンピックにおける男子110mハードルで日本勢として初めて決勝に進出。オリンピック5位入賞は、男子短距離個人種目としても、日本勢過去最高。日本陸上界において、新たな歴史の扉を開いたことを評価する。 赤松諒一(SEIBU PRINCE) ・パリ2024オリンピック競技大会 男子走高跳 5位入賞 ・2024シーズン 男子走高跳 WA世界リスト9位 オリンピックにおける男子走高跳で日本勢として88年ぶりの入賞となり、同種目の日本男子のオリンピック最高記録を塗り替えた。日本陸上界に、新たな歴史の 1 ページを刻んだことを評価する 川野将虎(旭化成) ・第108回日本陸上競技選手権大会・35km競歩において、世界記録樹立 ・2024シーズン 男子35km競歩 WA世界リスト1位 WAが設定した世界記録を認定する記録を突破し、この種目初の世界記録保持者となったことを評価する。 ●特別賞 福島テレビ(東日本女子駅伝) 東日本女子駅伝を 40 年にわたり開催し、日本の中・長距離女性ランナーの育成に寄与した。 これまでに、福士加代子さん、新谷仁美選手、鈴木優花選手をはじめとする25人のオリンピアンを輩出した。 中学生からトップランナーまでがたすきをつなぐ11月の福島の風物詩として愛され続け、本年11月10 日の第39回大会の開催をもってその歴史に幕を下ろすこととなった。長きにわたり大会開催に尽力されたことをたたえる。 ●BEST THINK賞 ・オスポランニング教室 ・北海道マラソン2024 ◇日本陸連アスリート・オブ・ザ・イヤー 歴代受賞者 2007年 土佐礼子 2008年 オリンピック男子4×100mリレーメンバー (塚原直貴、末續慎吾、高平慎士、朝原宣治) 2009年 村上幸史 2010年 福島千里 2011年 室伏広治 2012年 室伏広治 2013年 福士加代子 2014年 右代啓祐 2015年 谷井孝行 2016年 オリンピック男子4×100mリレーメンバー (山縣亮太、飯塚翔太、桐生祥秀、ケンブリッジ飛鳥) 2017年 荒井広宙 2018年 大迫 傑 2019年 鈴木雄介 2021年 新谷仁美 2021年 池田向希 2022年 山西利和 2023年 北口榛花 2024年 北口榛花

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.06.16

競歩・山西利和が愛知県スポーツ功労賞を受賞!20km競歩世界記録樹立が評価

愛知県スポーツ顕彰授与式が6月16日に行われ、男子競歩の山西利和(愛知製鋼)がスポーツ功労賞を受賞した。 同賞は愛知県出身、もしくは県内を拠点としている選手に贈られるもので、2月の日本選手権20km競歩で1時間16分10 […]

NEWS 砲丸投・大垣尊良ビッグショットなるか 女子短距離は山崎心愛に注目 男子中長距離は吉田星が軸/IH北海道

2025.06.16

砲丸投・大垣尊良ビッグショットなるか 女子短距離は山崎心愛に注目 男子中長距離は吉田星が軸/IH北海道

広島インターハイ(7月25日~29日)を懸けた地区大会が6月に各地で開催される。 インターハイ北海道地区大会は6月17日から20日まで、旭川花咲スポーツ公園陸上競技場で行われる。 広告の下にコンテンツが続きます 昨年、男 […]

NEWS 古賀ジェレミーが110mH13秒45の高校新記録! 「もう少し上げられる自信がついた」/IH南関東

2025.06.16

古賀ジェレミーが110mH13秒45の高校新記録! 「もう少し上げられる自信がついた」/IH南関東

◇インターハイ南関東地区大会(6月13~16日/カンセキスタジアムとちぎ、栃木県総合運動公園多目的広場投てき場)最終日 広島インターハイ出場を懸けた南関東地区大会の最終日の4日目が行われ、男子110mハードル決勝で古賀ジ […]

NEWS 100mH・石原南菜が13秒33!地元で高校歴代2位・U18日本新・高2歴代最高の激走/IH北関東

2025.06.16

100mH・石原南菜が13秒33!地元で高校歴代2位・U18日本新・高2歴代最高の激走/IH北関東

◇インターハイ北関東地区大会(6月13~16日/カンセキスタジアムとちぎ、栃木県総合運動公園多目的広場投てき場)最終日 広島インターハイ出場を懸けた北関東地区大会の最終日の4日目が行われ、女子100mハードルで石原南菜( […]

NEWS 110mH・古賀ジェレミーが特大高校新13秒45!!準決勝の記録をさらに0.13秒更新/IH南関東

2025.06.16

110mH・古賀ジェレミーが特大高校新13秒45!!準決勝の記録をさらに0.13秒更新/IH南関東

◇インターハイ南関東地区大会(6月13~16日/カンセキスタジアムとちぎ、栃木県総合運動公園多目的広場投てき場)最終日 広島インターハイ出場を懸けた南関東地区大会の最終日の4日目が行われ、男子110mハードル決勝で古賀ジ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top