HOME 高校、中学

2024.02.04

中2の三好美羽 60m圧巻の7秒42!今季U18世界リスト3位の快レコード「日本選手権出場と全中優勝が目標」/日本室内
中2の三好美羽 60m圧巻の7秒42!今季U18世界リスト3位の快レコード「日本選手権出場と全中優勝が目標」/日本室内

24年日本室内大阪大会U16女子60mを制した三好美羽

◇日本室内陸上大阪大会(2月3、4日/大阪城ホール)1日目

U20・18・16のカテゴリーが実施される日本室内陸上大阪大会の初日が行われた。

U16女子60mで圧巻のレコードが誕生した。これ以上ない低い姿勢から飛び出したのが三好美羽(神辺西中2広島)。100mで中2歴代2位タイの11秒88を持つ前回覇者が颯爽と駆け抜けた。大会記録を一気に0.12秒更新する7秒42で連覇を果たした。この記録は室内中学最高はもちろん、2つ上のカテゴリーでもあるU20日本記録にも0秒04と迫るもの。U18世界室内今季3位、U18室内アジア最高という特大の記録だった。

広告の下にコンテンツが続きます

午前中の予選から昨年のVタイム(7秒56)を上回る7秒48をマーク。早々と大会記録(7秒54)を更新した三好。決勝でもさらにタイムを短縮して実力を示した。

昨年は、この室内で頂点に立ち幸先のいいスタートを切ったものの、8月の全中は同タイムながら着差ありの2位。連覇を目指した秋のU16大会でも4位に敗れるなどタイトルを逃していただけに、「今年最初の大会で優勝することができうれしいです。いつも応援してくれているおばあちゃんに金メダルの報告がしたかったので、それが果たせて良かった」と笑顔が弾けた。

冬季は走り込みなどで持ち味でもある全身を使って走るダイナミックなフォームに磨きをかけ体力と筋力もアップ。「スタートが決まらないことが多かったですが、それも徐々に良くなりました」と勝因を口にする。

前回は弾む室内特有のトラックに合わせるのに苦労したと言うが、今回は「昨年の6月に出場した布勢スプリントの時のトラックが同じような感じで、今回はしっかりスタートから慌てず走れました」と経験を生かし好走につなげた。

それでも、「まだ二次加速の部分で少し身体が浮いてしまったので、その部分と課題の後半をさらに強くしたい」と三好。今年は「日本選手権の標準を切って日本選手権出場、全中は11秒6台を出して優勝するのが目標です」と意気込みを話した。

小学校時代、地元の大スターでもある山縣亮太(セイコー)にあこがれて陸上を始めたという三好。将来は「山縣選手のように周囲に夢を与えることができる選手になりたい」と目を輝かせた。

他のU16カテゴリーでは女子走幅跳で2年生ながら全中を制している藤本茉優(津幡中2石川)が4回目に5m84の大会新をマークしV。男子60mでは同じく全中200m覇者の清水空跳(長田中3石川)が6秒88の大会新記録で頂点に立ち、能登半島地震で苦しむ地元に吉報を届けた。

U20女子棒高跳はインターハイ女王の柳川美空(前橋育英高3群馬)が4m03の大会新で優勝。U18男子60mは地元大阪のアブラハム光オシナチ(東大阪大柏原高・大阪)が6秒73の大会新記録で制している。

◇日本室内陸上大阪大会(2月3、4日/大阪城ホール)1日目 U20・18・16のカテゴリーが実施される日本室内陸上大阪大会の初日が行われた。 U16女子60mで圧巻のレコードが誕生した。これ以上ない低い姿勢から飛び出したのが三好美羽(神辺西中2広島)。100mで中2歴代2位タイの11秒88を持つ前回覇者が颯爽と駆け抜けた。大会記録を一気に0.12秒更新する7秒42で連覇を果たした。この記録は室内中学最高はもちろん、2つ上のカテゴリーでもあるU20日本記録にも0秒04と迫るもの。U18世界室内今季3位、U18室内アジア最高という特大の記録だった。 午前中の予選から昨年のVタイム(7秒56)を上回る7秒48をマーク。早々と大会記録(7秒54)を更新した三好。決勝でもさらにタイムを短縮して実力を示した。 昨年は、この室内で頂点に立ち幸先のいいスタートを切ったものの、8月の全中は同タイムながら着差ありの2位。連覇を目指した秋のU16大会でも4位に敗れるなどタイトルを逃していただけに、「今年最初の大会で優勝することができうれしいです。いつも応援してくれているおばあちゃんに金メダルの報告がしたかったので、それが果たせて良かった」と笑顔が弾けた。 冬季は走り込みなどで持ち味でもある全身を使って走るダイナミックなフォームに磨きをかけ体力と筋力もアップ。「スタートが決まらないことが多かったですが、それも徐々に良くなりました」と勝因を口にする。 前回は弾む室内特有のトラックに合わせるのに苦労したと言うが、今回は「昨年の6月に出場した布勢スプリントの時のトラックが同じような感じで、今回はしっかりスタートから慌てず走れました」と経験を生かし好走につなげた。 それでも、「まだ二次加速の部分で少し身体が浮いてしまったので、その部分と課題の後半をさらに強くしたい」と三好。今年は「日本選手権の標準を切って日本選手権出場、全中は11秒6台を出して優勝するのが目標です」と意気込みを話した。 小学校時代、地元の大スターでもある山縣亮太(セイコー)にあこがれて陸上を始めたという三好。将来は「山縣選手のように周囲に夢を与えることができる選手になりたい」と目を輝かせた。 他のU16カテゴリーでは女子走幅跳で2年生ながら全中を制している藤本茉優(津幡中2石川)が4回目に5m84の大会新をマークしV。男子60mでは同じく全中200m覇者の清水空跳(長田中3石川)が6秒88の大会新記録で頂点に立ち、能登半島地震で苦しむ地元に吉報を届けた。 U20女子棒高跳はインターハイ女王の柳川美空(前橋育英高3群馬)が4m03の大会新で優勝。U18男子60mは地元大阪のアブラハム光オシナチ(東大阪大柏原高・大阪)が6秒73の大会新記録で制している。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.10

ニューイヤー駅伝 シード制と統一予選会導入へ! 実業団駅伝の活性化目指し2027年から実施

11月10日、一般社団法人日本実業団陸上競技連合は、全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)において、2027年の第71回大会からのシード制導入、および最短で2027年秋から統一予選会の実施を決定したと発表した。 連合で […]

NEWS 日本テレビ菅谷大介アナウンサーが死去 53歳 箱根駅伝のスタート、フィニッシュ実況も担当

2025.11.10

日本テレビ菅谷大介アナウンサーが死去 53歳 箱根駅伝のスタート、フィニッシュ実況も担当

日本テレビは11月10日、菅谷大介アナウンサーが8日に亡くなったことを発表した。53歳。 菅谷アナは千葉県出身。1997年に入社し、ニュースやバラエティ番組に出演。スポーツ中継にも携わり、2002年からは箱根駅伝でも実況 […]

NEWS 七種競技東京五輪銀メダリストのフェッターが引退を表明 世界選手権でも2度のメダル「家族、チーム、ファンの皆さんに感謝します」

2025.11.10

七種競技東京五輪銀メダリストのフェッターが引退を表明 世界選手権でも2度のメダル「家族、チーム、ファンの皆さんに感謝します」

女子七種競技東京五輪銀メダリストのA.フェッター(オランダ)が自身のSNSで引退を表明した。 フェッターは現在32歳。17年のロンドン世界選手権で銅メダルを獲得し、19年のドーハでは途中棄権となったが22年オレゴン世界選 […]

NEWS AIUがロシアの組織的なドーピング行為の調査完了 新たに12人が処分受ける

2025.11.10

AIUがロシアの組織的なドーピング行為の調査完了 新たに12人が処分受ける

11月8日、アスリート・インテグリティー・ユニット(AIU、世界陸連の独立不正監査機関)は、ロシアの12選手に対してドーピング違反による処分を科したことを発表した。対象には、女子800mで2012年世界室内選手権5位のY […]

NEWS 3000m障害パリ五輪金・ヤヴィが今季ツアー初勝利 第2戦では17歳チェプキルイがV/WAクロカンツアー

2025.11.10

3000m障害パリ五輪金・ヤヴィが今季ツアー初勝利 第2戦では17歳チェプキルイがV/WAクロカンツアー

11月9日、スペイン・セビリアで世界陸連(WA)クロスカントリーツアー・ゴールド第3戦のイタリカ国際クロスカントリーが開催され、女子(9.3km)では3000m障害パリ五輪金メダリストのW.ヤヴィ(バーレーン)が28分5 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top