◇第19回アジア大会(9月29日~10月5日/中国・杭州)
中国・杭州で開催されている第19回アジア大会の陸上競技の2日目の午後セッションに男子100m準決勝が行われ、1組に入った桐生祥秀(日本生命)は10秒23(+2.0)の4着。その後の組の結果、準決勝敗退が決まった。
反応こそ良く飛び出したが、加速部分で並ばれてからは抜け出すことができなかった。
「トップスピードを上げるところだけ意識しました。冷静になって最後まで行けたのかなと思います」と振り返った桐生。ただ、5月の肉離れから夏に練習復帰し、「3週間でここまでコーチと仕上げてきたのは自信を持ちたい」と胸を張った。
9秒台の重圧、難病と向き合い、東京五輪の消失感を味わい、そしてケガ。何度も、何度も逆境を跳ね返し、「こうして日本代表のユニフォームを着て帰ってくることができた」。それが桐生というスプリンターの強さ。
「あとはケガをせず練習してスピードをつけていくだけ」。パリ五輪に向けて、しっかりと一歩を刻んだ。
この後は4×100mリレーも控える。「小池選手(祐貴)とはずっとやっている。不安はありません」。次はこれまで何度も走ってきた日本4継のエースとしてしっかりバトンをつなぐ。
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