HOME 国内、世界陸上、日本代表
川野将虎「オレゴンに続いてメダルを取れて光栄」35km競歩銅メダルに誇り/世界陸上
川野将虎「オレゴンに続いてメダルを取れて光栄」35km競歩銅メダルに誇り/世界陸上

23年ブダペスト世界選手権男子35km競歩で銅メダルを獲得した川野将虎

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)6日目

ブダペスト世界陸上6日目のモーニングセッションが行われ、男子35km競歩に出場した川野将虎(旭化成)が2時間25分12秒で3位に入り、今大会の日本勢メダル「第1号」となる銅メダル獲得。20kmでまさかの入賞なしに終わった日本男子競歩のプライドも示した。

「オレゴンに続いてメダルを取れて光栄です」。川野は日の丸を背に、胸を張ってそう答えた。

昨年のオレゴン世界選手権で、東京五輪20km王者のマッシモ・スタノ(イタリア)と激闘を演じ、1秒差で敗れて銀メダルとなった。「その1秒に何が足りなかったのか」。この1年、川野はそれを追求し続けてきた。その結果が、今回のレースだった。

「大会に向けてはつらい道のりもありましたが、支えてくれる人や応援してくれる人のお陰でスタートラインに立つことができました」

序盤は集団後方で静かにレースを進める。15kmあたりでオーレリエン・キニオン(フランス)の飛び出しにも、集団が動かないことを見極めて待機。だが、初日の20kmを制したアルヴァロ・マーティン(スペイン)が動くと、すぐさま対応した。

広告の下にコンテンツが続きます

ブリアン・ダニエル・ピンタド(エクアドル)との三つ巴の優勝争い。その中からは一番最初に耐えきれなくなったが、この最後の勝負に加わったことこそ、この1年の取り組みの証だ。

「(世界大会の)スタートラインに立ち続けることは難しいですし、洗練された取り組みをしないと、メダルは難しい。取り組みが実を結んだことがうれしいです」

2大会連続のメダル獲得を、川野は誇らしげに、そう振り返った。

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)6日目 ブダペスト世界陸上6日目のモーニングセッションが行われ、男子35km競歩に出場した川野将虎(旭化成)が2時間25分12秒で3位に入り、今大会の日本勢メダル「第1号」となる銅メダル獲得。20kmでまさかの入賞なしに終わった日本男子競歩のプライドも示した。 「オレゴンに続いてメダルを取れて光栄です」。川野は日の丸を背に、胸を張ってそう答えた。 昨年のオレゴン世界選手権で、東京五輪20km王者のマッシモ・スタノ(イタリア)と激闘を演じ、1秒差で敗れて銀メダルとなった。「その1秒に何が足りなかったのか」。この1年、川野はそれを追求し続けてきた。その結果が、今回のレースだった。 「大会に向けてはつらい道のりもありましたが、支えてくれる人や応援してくれる人のお陰でスタートラインに立つことができました」 序盤は集団後方で静かにレースを進める。15kmあたりでオーレリエン・キニオン(フランス)の飛び出しにも、集団が動かないことを見極めて待機。だが、初日の20kmを制したアルヴァロ・マーティン(スペイン)が動くと、すぐさま対応した。 ブリアン・ダニエル・ピンタド(エクアドル)との三つ巴の優勝争い。その中からは一番最初に耐えきれなくなったが、この最後の勝負に加わったことこそ、この1年の取り組みの証だ。 「(世界大会の)スタートラインに立ち続けることは難しいですし、洗練された取り組みをしないと、メダルは難しい。取り組みが実を結んだことがうれしいです」 2大会連続のメダル獲得を、川野は誇らしげに、そう振り返った。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.08.23

長距離指導者の川越学氏が63歳で急逝 資生堂、エディオンで監督歴任 競歩の藤井も指導

女子長距離を中心にトップ選手を指導してきた川越学氏が、8月22日に脳卒中のため亡くなったことがわかった。63歳だった。 鹿児島県出身の川越氏は、現役時代は鹿児島南高、早大で活躍。箱根駅伝では2度の優勝を果たし、日本インカ […]

NEWS 100m・ジェファーソンが10秒76V 砲丸投・ジャクソンが大会新 マリングスが円盤投初優勝/DLブリュッセル

2025.08.23

100m・ジェファーソンが10秒76V 砲丸投・ジャクソンが大会新 マリングスが円盤投初優勝/DLブリュッセル

世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)第14戦・ブリュッセル大会(ベルギー)が8月22日に行われ、女子100m(-0.2)はパリ五輪銅メダルのM.ジェファーソン(米国)が10秒76で優勝した。 ジェファーソンは現 […]

NEWS 5000m田中希実が14分37秒19!自己4番目の好記録で世界陸上へ弾み 走高跳・真野は4位タイ/DLブリュッセル

2025.08.23

5000m田中希実が14分37秒19!自己4番目の好記録で世界陸上へ弾み 走高跳・真野は4位タイ/DLブリュッセル

世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)第14戦・ブリュッセル大会(ベルギー)が8月22日に行われ、女子5000mに田中希実(New Balance)が出場。14分37秒19の9位だった。 田中は第2集団の後方でレ […]

NEWS 日本陸連が育成年代のスケジュール案を提示「待ったなし」夏開催や全国大会の在り方再考へ「はたらきかけていく」

2025.08.22

日本陸連が育成年代のスケジュール案を提示「待ったなし」夏開催や全国大会の在り方再考へ「はたらきかけていく」

日本陸連は8月22日、育成年代の年間競技会スケジュールや暑熱問題による夏の競技会開催、さらには全国大会の在り方について、報道陣に向けて指針を示した。会見には日本陸連の田﨑博道専務理事と山崎一彦強化委員長が登壇した。 今年 […]

NEWS 4×100mR市柏高が2レース連続のU18日本新!予選45秒51を経て決勝は45秒47とさらに更新

2025.08.22

4×100mR市柏高が2レース連続のU18日本新!予選45秒51を経て決勝は45秒47とさらに更新

関東選手権が8月22日、埼玉県熊谷市の熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で開幕し、女子4×100mリレーでは1、2年生で編成された市柏高(千葉)がU18日本新記録の45秒47で優勝した。 走順は1走から順に石郷岡暖(1年)、 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年9月号 (8月12日発売)

2025年9月号 (8月12日発売)

衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99

page top