HOME 国内、高校

2023.06.05

女子200mは高2・杉本心結が23秒96! 社会人・学生を抑える大金星/U20日本選手権
女子200mは高2・杉本心結が23秒96! 社会人・学生を抑える大金星/U20日本選手権

23秒96の自己新で女子200mに殊勲の勝利を上げた杉本心結

◇第39回U20日本選手権(6月1日~4日/大阪・ヤンマースタジアム長居) 4日目

20歳未満が出場するU20日本選手権の4日目に女子200mが行われ、高校2年生の杉本心結(市船橋高・千葉)が23秒96(-0.5)で優勝を飾った。

広告の下にコンテンツが続きます

「23秒台は狙っていましたが、まさか勝てると思っていなかったのでビックリです」

日本選手権100mで3位に入った藏重みう(甲南大)にゴール前で並び、同タイムながら着差ありで、うれしい全国初タイトルとなった。

「後半で追い上げようと思っていましたが、トップまで届くとは思わなかったので、全員を抜かすことができてよかったです」と目を輝かせる。

昨年までは25秒67が自己最高記録。今年5月のインターハイ千葉県大会で向かい風のなか24秒55(-1.4)とベストを大幅に更新したほか、100mといずれも2走を務めた両リレーと合わせ、短距離4冠に輝いていた。

広告の下にコンテンツが続きます

「階段上りや砂地を走るなど中学の時にはなかったハードな練習を積んできました。体力、スタミナが向上して、得意の200mの後半につながっています」と話す。

シニアでも活躍する藏重を相手に殊勲の勝利。「今回、強い大学生にも勝てたことは自信になります。インターハイ南関東大会で、もう一度23秒台を出し、夏の全国でも優勝を狙って頑張りたい」と、今回の快進撃をステップにさらなる飛躍を誓った。

男子走高跳で昨年のインターハイ5位の福士湊(明星学園高3東京)が2m14の自己新で快勝。「優勝を目指していたのでうれしいですが、夏のインターハイで2m20以上を跳ぶためには、今回2m17はクリアしておきたかった」とまだまだこれからを強調した。

また、男子砲丸投では渡辺豹冴(新潟医療福祉大)が最終6投目にU20日本歴代4位となる18m34で逆転勝ち。連覇を狙った山田暉斗(法大)を抑えて全国初優勝を果たし、「昨年の冬から回転投法に変えました。少しずつ技術的にも安定し、日本インカレでも上位争いができるよう頑張りたいです」と力強く抱負を話した。

広告の下にコンテンツが続きます

このほか、男子100mは福澤耀明(東海大)が10秒42の自己新で優勝。同じく自己新の小室歩久斗(つくば秀英高2茨城)を同タイムながら退けた。男子3000mは大濱逞真(仙台育英高3宮城)が8分08秒21の好タイムでトップ。女子400mハードルの平木陽(大阪成蹊大)は59秒67と1秒以上の大幅自己新で制している。

文/花木 雫

◇第39回U20日本選手権(6月1日~4日/大阪・ヤンマースタジアム長居) 4日目 20歳未満が出場するU20日本選手権の4日目に女子200mが行われ、高校2年生の杉本心結(市船橋高・千葉)が23秒96(-0.5)で優勝を飾った。 「23秒台は狙っていましたが、まさか勝てると思っていなかったのでビックリです」 日本選手権100mで3位に入った藏重みう(甲南大)にゴール前で並び、同タイムながら着差ありで、うれしい全国初タイトルとなった。 「後半で追い上げようと思っていましたが、トップまで届くとは思わなかったので、全員を抜かすことができてよかったです」と目を輝かせる。 昨年までは25秒67が自己最高記録。今年5月のインターハイ千葉県大会で向かい風のなか24秒55(-1.4)とベストを大幅に更新したほか、100mといずれも2走を務めた両リレーと合わせ、短距離4冠に輝いていた。 「階段上りや砂地を走るなど中学の時にはなかったハードな練習を積んできました。体力、スタミナが向上して、得意の200mの後半につながっています」と話す。 シニアでも活躍する藏重を相手に殊勲の勝利。「今回、強い大学生にも勝てたことは自信になります。インターハイ南関東大会で、もう一度23秒台を出し、夏の全国でも優勝を狙って頑張りたい」と、今回の快進撃をステップにさらなる飛躍を誓った。 男子走高跳で昨年のインターハイ5位の福士湊(明星学園高3東京)が2m14の自己新で快勝。「優勝を目指していたのでうれしいですが、夏のインターハイで2m20以上を跳ぶためには、今回2m17はクリアしておきたかった」とまだまだこれからを強調した。 また、男子砲丸投では渡辺豹冴(新潟医療福祉大)が最終6投目にU20日本歴代4位となる18m34で逆転勝ち。連覇を狙った山田暉斗(法大)を抑えて全国初優勝を果たし、「昨年の冬から回転投法に変えました。少しずつ技術的にも安定し、日本インカレでも上位争いができるよう頑張りたいです」と力強く抱負を話した。 このほか、男子100mは福澤耀明(東海大)が10秒42の自己新で優勝。同じく自己新の小室歩久斗(つくば秀英高2茨城)を同タイムながら退けた。男子3000mは大濱逞真(仙台育英高3宮城)が8分08秒21の好タイムでトップ。女子400mハードルの平木陽(大阪成蹊大)は59秒67と1秒以上の大幅自己新で制している。 文/花木 雫

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.05.18

パリ五輪女子マラソン補欠・細田あいが10000m日本人トップ!32分18秒02で復帰レース好走/中国実業団

第62回中国実業団選手権(5月11日、18日~19日/広島・三次)の2日目が行われ、女子10000mはムワンギ・レベッカ(ダイソー)が32分00秒69で優勝。日本人トップの2位に続いたのが細田あい(エディオン)で、32分 […]

NEWS 【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(花園高3)67m37=高校歴代7位

2024.05.18

【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(花園高3)67m37=高校歴代7位

南丹春季強化記録会(4月29日/京都・丹波自然公園陸上競技場)高校男子ハンマー投で、アツオビン・アンドリュウ(花園3京都)が高校歴代7位の67m37を放った。 今季は2月から自己記録を更新しているアツオビン。これまでの自 […]

NEWS 橋岡優輝「明日はしっかり跳びたい」村竹「状態良い」佐藤拳「記録は自ずと出る」/セイコーGGP

2024.05.18

橋岡優輝「明日はしっかり跳びたい」村竹「状態良い」佐藤拳「記録は自ずと出る」/セイコーGGP

◇セイコーゴールデングランプリ(5月19日/東京・国立競技場) 世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリを前日に控えた5月18日、国立競技場で前日会見が開かれ、出場するトップ選手が登壇 […]

NEWS 田中希実「ギラギラした私を見て」日本記録持つ1500mに出場/セイコーGGP

2024.05.18

田中希実「ギラギラした私を見て」日本記録持つ1500mに出場/セイコーGGP

◇セイコーゴールデングランプリ(5月19日/東京・国立競技場) 世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリを前日に控えた5月18日、国立競技場で前日会見が開かれ、女子1500mに出場する […]

NEWS やり投・北口榛花「コンディションをチェックできる試合に」渡欧前の弾みつけるか/セイコーGGP

2024.05.18

やり投・北口榛花「コンディションをチェックできる試合に」渡欧前の弾みつけるか/セイコーGGP

◇セイコーゴールデングランプリ(5月19日/東京・国立競技場) 世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリを前日に控えた5月18日、国立競技場で前日会見が開かれ、女子やり投の北口榛花(J […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年6月号 (5月14日発売)

2024年6月号 (5月14日発売)

別冊付録学生駅伝ガイド

page top