◇第26回日本学生ハーフマラソン選手権(3月12日/東京・立川市)
今年のハーフマラソン日本一決定戦を制したのは、1時間0分11秒の日本人学生最高記録を持つ駒大・篠原倖太朗(2年)だった。
15km付近の給水地点でスパートし、徐々に後続を引き離しての快勝。「吉田(礼志、中央学大)と平林(清澄、國學院大)はマークしていましたが、タイムは気にせず、順位だけ気にしていました。学生記録保持者としての走りができたと思います」と、自身も納得のいく走りだった。
篠原は千葉県山武市出身。富里高時代は片道20kmの自転車通学で脚力を磨いた。3年時にはインターハイの代替大会だった10月の全国高校大会で1500m3位という成績を収めている。
2021年に駒大進学後は1年目から活躍。7月に5000mで13分53秒92と自己新を出すと、9月の日本インカレでは5000mで2位といきなり全国規模大会で結果を残した。
駅伝シーズンはケガの影響で出雲駅伝(1区8位)のみの出場となったが、2年目は4月の日本学生個人選手権5000m優勝を経て日本選手権初出場(5000m13位)。駅伝シーズンでは区間賞こそなかったものの、全日本5区、箱根3区をともに区間2位と好走してチームの優勝に貢献した。
そして2月5日の丸亀ハーフで「日本人学生最速」の称号を手にし、直後から2月末までチームメイトの田澤廉(4年)、鈴木芽吹(3年)とともに米国・アルバカーキ合宿へ。オレゴン世界選手権10000m代表である田澤の練習には「まったくついていけなかった」というが、「スピード練習もロード練習もバランスよく取り組んできた。練習以外のことをシャットアウトできる環境で良いトレーニングができました」と充実した3週間を振り返る。
今後については4月の金栗記念選抜中長距離で10000m27分台を狙うようで、6月の日本選手権5000m出場も考えているという。
「(8月の)ユニバーシティゲームズでは世界と戦うので、日本学生界のロードの強さを自分が証明できるように日々練習して強くなりたい。大エースと言われるように頑張ります」と、米国合宿を経て一段と成長した姿がそこにはあった。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.20
旭化成のエマニエル・キプルトに出場停止処分 世界陸連が発表
-
2025.12.20
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
2025.12.14
中学駅伝日本一決定戦がいよいよ開催 女子11時10分、男子12時15分スタート/全中駅伝
-
2025.12.14
-
2025.12.14
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.20
旭化成のエマニエル・キプルトに出場停止処分 世界陸連が発表
世界陸連(WA)は12月19日、旭化成に所属するエマニエル・キプルト(ケニア)に対して、出場停止処分を科したと発表した。 処分理由の詳細について、WAは明らかにしていないが、「アスリート代理人規則に基づく異議申し立てを受 […]
2025.12.20
東京世界陸上代表・小池祐貴と中島ひとみが人気番組「逃走中」に参戦! 自慢のスプリントで逃げ切りなるか
東京世界選手権代表で男子短距離の小池祐貴(住友電工)と女子100mハードルの中島ひとみ(長谷川体育施設)が、フジテレビの人気番組「逃走中」に出演することが発表された。 小池は19年に100mで9秒98をマーク。今季は5月 […]
2025.12.20
川口桃佳が自己記録に迫る5000m15分26秒59 3年ぶりの15分30秒切り/日体大女子長距離競技会
12月20日、神奈川県横浜市の日体大健志台陸上競技場で第26回日体大女子長距離競技会が行われ、5000m4組では川口桃佳(ユニクロ)が15分26秒59で1着となった。 川口は11月のクイーンズ駅伝で、1区を務め5位と好走 […]
2025.12.20
箱根駅伝Stories/日大・山口彰太「万全の状態で本戦を」 2度目の舞台は往路で勝負
新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 1年目はケガや長期離脱 「こうすれば良かった、という後悔が一切ない走 […]
2025.12.20
箱根駅伝Stories/最後のエース区間へ意欲を燃やす神奈川大・宮本陽叶 あこがれのOBに「やっと記録で追いつけた」
新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 エース区間で苦戦も悲観せず 神奈川大のエース・宮本陽叶(4年)が最後 […]
Latest Issue
最新号
2026年1月号 (12月12日発売)
箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳