HOME 海外

2023.02.15

東京五輪800m4位ボルの暫定資格停止処分が解除 昨年10月に禁止薬物陽性反応も検体Bで陽性出ず
東京五輪800m4位ボルの暫定資格停止処分が解除 昨年10月に禁止薬物陽性反応も検体Bで陽性出ず

暫定資格停止処分が解除されたボル(21年東京五輪)写真/Mochizuki Jiro(Agence SHOT)

ドーピング違反の疑いで豪州アンチドーピング機構から暫定資格停止処分を受けていたP.ボル(豪州)の処分が解除された。ボルは男子800mのオセアニア記録(1分44秒00)保持者で、2021年東京五輪4位、22年オレゴン世界選手権7位の実績を持つ。

昨年10月の検査で禁止薬物エリスロポエチン(EPO)の陽性反応があったため、今年1月に暫定資格処分を下されていたが、本人が無実を主張し、検体Bでの検査が行われていた。

スポーツ・インテグリティ・オーストラリア(SIA)はこの件について、検体Bでは陽性ではなかったものの、「非典型的所見」であり、陰性と等しいものではないとして調査を継続させる見込み。期日は現時点で設定されていない。

広告の下にコンテンツが続きます

類似のケースとして、2003年にB.ラガト(当時ケニア・後に米国)がEPOの陽性を指摘された後、検体Bでの検査結果は陰性となっていた。ラガトは07年の大阪世界選手権で1500m、5000mで金メダルを獲得。また、ベルギーのトライアスロン選手ルトガー・ベケはEPOの陽性反応で処分を受けたが、体内でEPOと同様の物質を自然に生成する能力があり、それが偽陽性につながったことを証明して処分が撤回されていた。

ドーピング違反の疑いで豪州アンチドーピング機構から暫定資格停止処分を受けていたP.ボル(豪州)の処分が解除された。ボルは男子800mのオセアニア記録(1分44秒00)保持者で、2021年東京五輪4位、22年オレゴン世界選手権7位の実績を持つ。 昨年10月の検査で禁止薬物エリスロポエチン(EPO)の陽性反応があったため、今年1月に暫定資格処分を下されていたが、本人が無実を主張し、検体Bでの検査が行われていた。 スポーツ・インテグリティ・オーストラリア(SIA)はこの件について、検体Bでは陽性ではなかったものの、「非典型的所見」であり、陰性と等しいものではないとして調査を継続させる見込み。期日は現時点で設定されていない。 類似のケースとして、2003年にB.ラガト(当時ケニア・後に米国)がEPOの陽性を指摘された後、検体Bでの検査結果は陰性となっていた。ラガトは07年の大阪世界選手権で1500m、5000mで金メダルを獲得。また、ベルギーのトライアスロン選手ルトガー・ベケはEPOの陽性反応で処分を受けたが、体内でEPOと同様の物質を自然に生成する能力があり、それが偽陽性につながったことを証明して処分が撤回されていた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.27

プロ野球選手・筒香嘉智と陸上界がコラボ スポーツの垣根を超えるクリニックを12月に開催

11月27日、日本陸連は2024年度から取り組むプロジェクト「RIKUJO JAPAN」の一環として、「~スポーツの垣根を超える~ 2025 TSUTSUGO SPORTS ACADEMY FESTIVAL × RIKU […]

NEWS 古賀ジェレミー、ドルーリー、濱がダイヤモンドアスリート昇格!Nextageに高1の2人が新規認定

2025.11.27

古賀ジェレミー、ドルーリー、濱がダイヤモンドアスリート昇格!Nextageに高1の2人が新規認定

日本陸連は11月27日、「次世代において国際大会での活躍が期待できる競技者」を育成する「ダイヤモンドアスリート」の第12期認定者を発表した。 第11期でダイヤモンドアスリートNextageとして一部のプログラムに参加して […]

NEWS 岡田久美子が引退発表「誰よりも『速く、強く、美しく歩く選手』を目指して」女子競歩牽引し続けた第一人者

2025.11.27

岡田久美子が引退発表「誰よりも『速く、強く、美しく歩く選手』を目指して」女子競歩牽引し続けた第一人者

富士通は11月27日、女子競歩の岡田久美子の現役引退を発表した。かねてより「今季が本当の集大成」と話していたが、正式に発表となった。 岡田は埼玉県出身。1991年生まれの34歳で、大迫傑(リーニン)、飯塚翔太(ミズノ)、 […]

NEWS 【学生長距離Close-upインタビュー】全日本大学駅伝1区区間賞の志學館大・中村晃斗 「結果にこだわっていきたい」

2025.11.26

【学生長距離Close-upインタビュー】全日本大学駅伝1区区間賞の志學館大・中村晃斗 「結果にこだわっていきたい」

学生長距離Close-upインタビュー 中村 晃斗 Nakamura Akito 志學館大3年 「月陸Online」限定で大学長距離選手のインタビューをお届けする「学生長距離Close-upインタビュー」。54回目は、志 […]

NEWS 熊本信愛女学院高の元監督・山口和也さん死去 五輪1万m7位・川上優子さん、世界陸上マラソン4位・飛瀬貴子さんらを指導

2025.11.26

熊本信愛女学院高の元監督・山口和也さん死去 五輪1万m7位・川上優子さん、世界陸上マラソン4位・飛瀬貴子さんらを指導

熊本信愛女学院高(熊本)の元陸上競技部監督で、長年多くのランナーを育てた山口和也さんが11月23日、病気のため亡くなった。71歳。 1980年に同校に赴任した山口さん。当時の日本女子長距離は黎明期であったが、山口さんは高 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top