2022.12.21
世界陸連の独立監視機関「アスレティックス・インテグリティ・ユニット(AIU)」はケニアの複数の選手に対してドーピング違反による処分を科すことを発表した。
男子短距離のM.O.オディアンボは禁止物質(メタステロン)の陽性反応によって2021年7月31日から2年間の資格停止と、21年6月24日以降の結果が無効となる。オディアンボは東京五輪100mのケニア代表に選出されていたが、メタステロンの陽性で出場が禁じられており、出場はしなかった。AIUは禁止物質の使用のほかに改ざんの違反もあったことを発表していたが、これは後に撤回された。
女子マラソンのA.J.キムタイと男子マラソンのM.J.キベットも禁止物質の陽性(それぞれEPO、テストステロン)により3年間の資格停止処分を受ける。キムタイの資格停止の開始は22年11月16日、22年9月20日以降の結果が無効、キベットは22年7月20日から資格停止、22年5月29日以降の結果が無効となる。
21年のボストンマラソンで優勝していた女子のD.C.キピョケイ選手も禁止物質(トリアムシノロンアセトニド)の陽性とドーピングコントロールにおける改ざんによって22年6月27日から6年間の処分が科され、21年10月11日以降の結果が無効となる。これに伴い、ボストンマラソンでの成績も取り消されることとなる。
女子長距離のP.C.リオノリポもマスキング剤とみられる禁止物質(フロセミド)の陽性とドーピングコントロールでの改ざんにより、22年11月21日から5年間の資格停止、22年5月30日以降の結果が無効となる。
また、B.W.レンパスに禁止物質(トリアムシノロンアセトニド)の陽性とドーピングコントロールでの改ざんが見つかり、暫定資格停止処分が科される。
ケニアはドーピングリスクが高いカテゴリーAに指定されており、11月の世界陸連の会議にて、今後5年間毎年500万ドルをドーピング対策で支出することを表明して制裁を免れていた。ケニアのスポーツ相はこの状況を改善するためドーピングを刑事罰の対象とする意向を明らかにしたことがBBCで報じられている。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.12.10
-
2025.12.07
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.10
【箱根駅伝エントリー】登録選手336人が決定 最多出身高は13年ぶりの駅伝名門校! 都道府県別では埼玉が2年連続トップ
第102回箱根駅伝のチームエントリーが12月10日に行われ、今回も1チーム16人、21チーム計336人が選手登録された。 登録選手を出身高校別に見ると、佐久長聖高(長野)が13人で最多となった。続いて、洛南高(京都)が1 […]
2025.12.10
前回6位の城西大・櫛部静二監督「アッと驚く試合を」 20年連続シード東洋大・酒井俊幸監督「誰が出ても粘りながら」/箱根駅伝
第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回6位の城西大は16人のエントリーの半数を4年生が占めた。櫛部静二監督は「ここ数年、この4年生の力によって、城西大としては上 […]
2025.12.10
15年ぶりVへ!早大・花田勝彦監督「往路優勝のオーダーを」山口智規主将を「胴上げしたい」/箱根駅伝
第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回4位の早大は「5強」の一角として、15年ぶり優勝をしっかりと視界に捉える。 就任4年目を迎えた花田勝彦駅伝監督は、今年度で […]
2025.12.10
99回目出場の中大・藤原監督「いい顔でスタートを」4年生が優勝へ執念「勝たせてやりたい」/箱根駅伝
第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 全日本大学駅伝で2位を占めた中大は、前回5位からの躍進を期す。藤原正和監督は「いいチームができました」と胸を張って語る。 1年 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025