2022.12.06
世界陸連の年間表彰式「ワールド・アスレティックス・アワード2022」が12月5日(現地時間)に行われ、年間最優秀選手に贈られる「アスリート・オブ・ザ・イヤー」は、男子は棒高跳のアルマンド・デュプランティス(スウェーデン)、女子は400mハードルのシドニー・マクローリン(米国)が選ばれた。ともに、4年前には新人賞にあたる「ライジンング・スター・アワード」を受賞しており、今度はそろって世界のMVPに輝いた。
デュプランティスは今年2月の室内で自身の記録を1㎝更新する6m19の世界新を打ち立てると、3月の世界室内選手権では史上初めて6m20の大台に成功した。
さらに、7月のオレゴン世界選手権では6m21をクリア。昨年の東京五輪に続く金メダルに輝くなど、ダイヤモンドリーグを含むシーズンを通して圧倒的な存在感を示した。
「今季は室内・屋外の世界選手権、欧州選手権、ダイヤモンドリーグで優勝という目標があったし、世界記録を何回か破りたいと思っていました。それをすべて達成できたので、言うことはありません。両方の世界選手権で世界新を出したことは、ボーナスみたいなものです」
23歳にして世界の頂点を極めたデュプランティスは、こう喜びのコメントを残した。
マクローリンは6月の全米選手権で自身の世界記録を0.05秒更新する51秒46をマーク。そして、地元世界選手権では世界で初めて50秒台に突入する50秒68という驚異的な記録を打ち立てた。最終種目の4×400mリレーでもアンカーとして47秒台のラップを刻み、初の地元開催の大会を締めくくるVフィニッシュを果たした。
マクローリンは「今年の私の目標はすべて達成されました。これ以上のことはありませんでした。ホームの観衆の前でそのパフォーマンスを生み出すことができたことにとても感謝しています」と語った。
同賞は10月に男女各10名のノミネートが発表。その後、男女各5名に絞られ、SNSなどのファン投票を含めて選考された。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
Latest articles 最新の記事
2025.05.19
インターハイ都府県大会 明日は鹿児島 週末は各地で一挙開催 愛知、大阪、福岡はハイレベルな戦いの予感
広島インターハイ(7月25日~29日/広島・ホットスタッフフィールド広島=広島広域公園陸上競技場)を目指し、各地で都府県大会が行われている。 ここまで関東8都県と岐阜が終了し、今週以降はさらに大会が集中する。この1週間の […]
2025.05.19
【男子110mH】木村立樹(桜浜中2) 14秒29=中2歴代5位
5月17日に三重県伊勢市の三重交通Gスポーツの杜伊勢・陸上競技場で行われた第2回南勢記録会の中学男子110mハードルで、中学2年生の木村立樹(桜浜中)が中2歴代5位となる14秒29(+1.8)をマークした。 木村は昨年9 […]
2025.05.19
【選手名鑑】大坂谷 明里
大坂谷 明里 OSAKAYA AKARI SNS: 愛媛競技力本部 2002年4月10日 小野中(兵庫)→社高(兵庫)→園田学園女大 棒高跳:4.20(25年) ■代表歴 アジア選手権(25クミ) 【年次ベスト】 棒高跳 […]
2025.05.19
ユニクロ・大島健太コーチが5月末で退任 プリンセス駅伝1位通過にも貢献
5月19日、ユニクロは大島健太コーチが5月末をもって退任、退職することを発表した。 大島氏は45歳。現役時代は高知国体5000mで優勝したほか、04年には世界クロスカントリー選手権に日本代表として出場。マラソン、駅伝でも […]
2025.05.19
【選手名鑑】竹内 真弥
竹内 真弥 TAKEUCHI MAYA SNS: ミズノ 1998年10月9日 長瀬中(大阪)→摂津高(大阪)→日女体大 走幅跳:6.49(24年) ■代表歴 アジア選手権(25クミ) 【年次ベスト】 走幅跳 12年(中 […]
Latest Issue
最新号

2025年6月号 (5月14日発売)
Road to TOKYO
Diamond League JAPANの挑戦
村竹ラシッド、三浦龍司が初戦で世界陸上内定
Road to EKIDEN Season 25-26
学生長距離最新戦力分析