HOME 国内、大学

2022.11.20

大東大・吉村玲美「最初で最後」の1万m 卒業後は米国と国内拠点に「プロ」の道へ
大東大・吉村玲美「最初で最後」の1万m 卒業後は米国と国内拠点に「プロ」の道へ

◇10000m記録挑戦競技会(11月20日/東京・国立競技場)

関東学連主催の10000m記録挑戦競技会が11月20日、国立競技場で行われた。

女子10000mに、3000m障害が専門である大東大の吉村玲美(4年)が出場。初10000mの吉村は「33分台を狙っていました」と言い、「5000mまでは余裕を持って走れました」と上位に顔を出していた。

広告の下にコンテンツが続きます

だが、「6000mから7000mで落ちてしまいました。スピードが上がらないという初めての感覚でした」と振り返るようにペースダウン。33分59秒99の15位で、目標の33分台をギリギリで達成した。

「多分、これが最初で最後の10000m」と笑顔を見せた吉村。12月の富士山女子駅伝に向けて「これまでは2区ですが、チーム状況もあって長い距離を走れるように」と出場の目的を明かす。また、本職3000m障害でも「課題は中間から2000mが落ちてしまうところが課題。それが今回も出ました」と改めて課題を明確にしていた。

神奈川・白鵬女高時代にチャレンジしたサンショーで一気に道が開けた吉村。「入学した時に想像していた以上に濃い4年間でした」。大学1年目にドーハ世界選手権、そして今年はオレゴン世界選手権にも出場。学生記録(9分39秒86)も作った。

卒業後は実業団ではなく、スポンサーの支援を受けて「プロランナー」として活動し、国内だけではなく米国オレゴンも拠点とする予定。昨年の東京五輪に出場は叶わなかっただけに、「オリンピックに出たいという気持ちが強くなりました」と、パリ五輪に向けて新たな環境で高みを目指していく。

◇10000m記録挑戦競技会(11月20日/東京・国立競技場) 関東学連主催の10000m記録挑戦競技会が11月20日、国立競技場で行われた。 女子10000mに、3000m障害が専門である大東大の吉村玲美(4年)が出場。初10000mの吉村は「33分台を狙っていました」と言い、「5000mまでは余裕を持って走れました」と上位に顔を出していた。 だが、「6000mから7000mで落ちてしまいました。スピードが上がらないという初めての感覚でした」と振り返るようにペースダウン。33分59秒99の15位で、目標の33分台をギリギリで達成した。 「多分、これが最初で最後の10000m」と笑顔を見せた吉村。12月の富士山女子駅伝に向けて「これまでは2区ですが、チーム状況もあって長い距離を走れるように」と出場の目的を明かす。また、本職3000m障害でも「課題は中間から2000mが落ちてしまうところが課題。それが今回も出ました」と改めて課題を明確にしていた。 神奈川・白鵬女高時代にチャレンジしたサンショーで一気に道が開けた吉村。「入学した時に想像していた以上に濃い4年間でした」。大学1年目にドーハ世界選手権、そして今年はオレゴン世界選手権にも出場。学生記録(9分39秒86)も作った。 卒業後は実業団ではなく、スポンサーの支援を受けて「プロランナー」として活動し、国内だけではなく米国オレゴンも拠点とする予定。昨年の東京五輪に出場は叶わなかっただけに、「オリンピックに出たいという気持ちが強くなりました」と、パリ五輪に向けて新たな環境で高みを目指していく。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.15

関西スポーツ賞に20㎞競歩世界新・山西利和、800m東京世界陸上出場・久保凛が選出!

第69回関西スポーツ賞の個人部門に、男子20km競歩で世界新記録を樹立した山西利和(愛知製鋼)、東京世界選手権女子800m出場の久保凛(東大阪大敬愛高3)が選出された。 同賞はその年の優秀な成績、関西スポーツ界への貢献度 […]

NEWS なぜ、トップアスリートがOnを選ぶのか? “人気2モデル”の記録更新に向けての『履き分け』とは
PR

2025.12.15

なぜ、トップアスリートがOnを選ぶのか? “人気2モデル”の記録更新に向けての『履き分け』とは

スイスのスポーツブランド「On(オン)」。同社は、陸上の男子3000m障害の日本記録保持者で、9月に東京で開催された世界選手権で最後まで優勝争いを演じて8位入賞を果たした三浦龍司(SUBARU)や、学生時代から駅伝やトラ […]

NEWS 2026年の日本ICは9月上旬に日産スタジアムで開催!10000mは4月の日本学生個人で実施 全日本大学駅伝は11月1日

2025.12.15

2026年の日本ICは9月上旬に日産スタジアムで開催!10000mは4月の日本学生個人で実施 全日本大学駅伝は11月1日

日本学生陸上競技連合は12月15日、2026年度の主催競技会日程を発表し、第95回日本インカレは9月5日~7日に神奈川県横浜市の日産スタジアムでの開催が決まった。 ただし、暑熱対策として、同大会実施種目のうち男女競歩は1 […]

NEWS アンダーアーマーの新作「UA ベロシティ」シリーズ3モデルを同時発売!12月20日より発売開始

2025.12.15

アンダーアーマーの新作「UA ベロシティ」シリーズ3モデルを同時発売!12月20日より発売開始

アンダーアーマーの日本総代理店である株式会社ドームは12月15日、最新ランニングシリーズ「UA ベロシティ」を12月20日より発売することを発表した。 新モデルは、ランナー一人ひとりの目的やレベルに応じて最適な1足を選べ […]

NEWS 女子はバットクレッティが連覇!東京世界陸上ダブルメダルの実力示す 男子はンディクムウェナヨV/欧州クロカン

2025.12.15

女子はバットクレッティが連覇!東京世界陸上ダブルメダルの実力示す 男子はンディクムウェナヨV/欧州クロカン

12月14日、ポルトガル・ラゴアで欧州クロスカントリー選手権が行われ、女子(7470m)はパリ五輪10000m銀メダルのN.バットクレッティ(イタリア)が24分52秒で優勝した。 バットクレッティは現在25歳。今年の東京 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top