2022.10.10
◇第77回栃木国体(10月6~10日/宇都宮市・カンセキスタジアムとちぎ)5日目
3年ぶりの開催となった国体が栃木県宇都宮市で開かれ、大会最終日に行われた成年女子5000m競歩で2位に入った大山藍(鹿児島・鹿児島女高2)は22分00秒34をマーク。U18日本新、高2歴代最高、藤井菜々子(エディオン)、岡田久美子(富士通)の高校時代に次ぎ、高校歴代3位だった。従来のU18日本記録は2020年に梅野倖子(宗像高/現・順大)がマークした22分04秒75で、これを2年ぶりに更新した。
世界選手権35km競歩代表の園田世玲奈(三重・NTN)らシニア勢に果敢に食らいつくも、途中でベント・ニー(膝が曲がる歩型違反)の注意を立て続けに受けて「怖くて後ろに下がってしまいました」。だが、ラストは「ここで勇気を出さないとこれからにつながらない」と強気に攻め、「優勝はダメなら少しでも前に」と最後まで歩ききった。
今年はU20世界選手権の代表となり銀メダルを獲得。そこでは「最後の最後まで歩ききることを学びました」と言い、それが今回でも生きたかたちだ。ただ、U20世界選手権、そして今大会を経て悔し涙を浮かべる大山。「高校を卒業したら陸上を続ける気がなかったのですが、不完全燃焼のレースばかりで、競歩を続けたいと思うようになりました」と言う。
高1からケガで走れず競歩を始めた。父が海上保安庁に務めることから、自身も海上保安庁に勤務して船内で「船舶料理士」を目指していたという。しかし今では「日本代表になって世界大会でリベンジしたいです」と言う大山。冬はロードに挑戦しつつ、来年は「地元の国体で優勝したい」と語った。
■女子5000m競歩高校歴代5傑
21.33.44 藤井菜々子(北九州市立3福岡) 2017.10. 9
21.45.09 岡田久美子(熊谷女3埼玉) 2009. 8.22
22.00.34 大山 藍(鹿児島女2鹿児島) 2022. 5.29
22.04.75 梅野 倖子(宗像3福岡) 2020.11.21
22.11.69 三村 芙実(熊谷女3埼玉) 2002. 5.26
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.03
キプルトとムティソが同タイム決着 女子はオビリが大会新V/ニューヨークシティマラソン
-
2025.11.03
-
2025.11.03
-
2025.11.03
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
-
2025.11.02
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
-
2025.10.18
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.03
四学香川西が男女V!男子は大量リードで21年ぶりの都大路 女子は1区から首位守り2年ぶり優勝/香川県高校駅伝
全国高校駅伝の出場権を懸けた香川県高校駅伝が11月2日、坂出市番の洲公園前特設コースで行われ、四学香川西が男女Vを果たした。男子(7区間42.195km)は2時間13分43秒で21年ぶり2回目の制覇。女子(5区間21.0 […]
2025.11.03
キプルトとムティソが同タイム決着 女子はオビリが大会新V/ニューヨークシティマラソン
11月2日、ニューヨークシティマラソンが米国で行われ、男子はB.キプルト(ケニア)が2時間8分09秒で、女子はH.オビリ(ケニア)が2時間19分51秒の大会新記録で優勝を飾った。 女子優勝のオビリはパリ五輪銅メダルの35 […]
2025.11.03
三菱重工「攻め」と「耐える」で8年ぶり九州制覇!ニューイヤー初制覇へ弾み ルーキー・小林大晟「貢献したい」/九州実業団駅伝
◇第62回九州実業団毎日駅伝(11月3日/大分・佐伯中央病院陸上競技場~佐伯市屋内運動広場特設コース:7区間89.3km) ニューイヤー駅伝の出場権を懸けた第62回九州実業団毎日駅伝が行われ、三菱重工が4時間19分06秒 […]
2025.11.03
ライルズがハリケーン被害のジャマイカへ救援物資 元世界記録保持者・パウエルに届ける
10月下旬にカリブ海で発生したハリケーン「メリッサ」は、ジャマイカの沿岸部に大きな被害をもたらした。この災害を受け、男子200mで世界選手権4連覇中のノア・ライルズ(米国)は、自身が設立した基金団体を通じて支援金を寄付し […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望