2022.10.09
◇第77回栃木国体(10月6~10日/宇都宮市・カンセキスタジアムとちぎ)4日目
3年ぶりの開催となった国体が栃木県宇都宮市で開かれ、大会4日目に行われた少年女子やり投でビッグスローが生まれた。高校2年生の櫻井希美(岐阜・済美高2)が6回目に57m17をマーク。高校歴代4位、高2歴代最高で、北口榛花(北海道・旭川東高、現・JAL)の大会記録57m02を塗り替えた。
前日には北口が成年の部で65m68の大投てきを披露。それをスタンドで見ていたという櫻井は「前日の北口さんの投げを見たから今日投げられたのもあると思います」と笑顔。「指にかかった感触はありましたが、自己ベストくらいかな」と、53m86くらいの感覚だったという。
そのため、記録を見てビックリ。「高2最高(56m48)を塗り替えるのが目標で、気持ちだけで投げました。信じられません」と言い、大きな歓声に「めっちゃ気持ちよかったです」と満面に笑みを浮かべる。
武器は「踏り切りと肩の強さ。インターハイ2位になってからは「左に逸れる課題」を修正。フィジカル面でも「投てき4種目でベストが出ているので土台が上がったと思います」と言う。
北口の大会記録を塗り替え、「1歩だけ近づけたかな」と照れ笑い。あこがれの北口とは対面できず「写真を撮ってもらいたかったです」。ただ、この記録で来年は同じ舞台で戦う機会もありそう。「将来は北口さんのように世界大会でメダルを取れるような選手になりたいです」。
高校生たちの以前の『世界大会に出たい』ではなく『メダルを取りたい』。北口の活躍がジュニア世代に大きな影響を与え、日本のやり投はもっともっと強くなりそうだ。
■女子やり投高校歴代10傑
58.90 北口 榛花(旭川東3北海道) 2015.10.16
58.59 山下実花子(京都共栄3京都) 2015. 7.11
57.31 佐藤 友佳(東大阪大敬愛3大阪) 2010. 7.29
57.16 櫻井 希美(済美2岐阜) 2022.10. 9
56.84 久世 生宝(倉敷中央3岡山) 2012. 6.10
56.76 斉藤真理菜(土浦湖北3茨城) 2013.10.18
56.48 長 麻尋(和歌山北2和歌山) 2016. 7.30
56.44 武本 紗栄(市尼崎3兵庫) 2017. 8. 1
56.01 梶原 美波(薫英女学院2大阪) 2013.10.18
55.53 岡林つぐみ(大阪3大阪) 2016.10. 9
55.33 倉田紗優加(伊那北3長野) 2022. 6.18

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