2022.08.29
陸上界の不正監視を行う世界陸連の独立機関「アスリート・インテグリティ・ユニット(AIU)」は8月27日、ドーピング違反者の処分を発表した。
すでに処分を受けているロシアの男子競歩のA.イワノフとI.イエロヒンは、禁止薬物による新たな違反が判明。イワノフは、2022年8月25日から2年間の資格停止と、12年5月6日~22年8月25日の成績が無効となる。処分は2度目で、12年7月9日~14年8月17日の成績はすでに無効となっていた。13年モスクワ世界選手権で20km競歩で金メダル、12年世界ジュニアで銀メダルを獲得していたがすでに剥奪されている。
イエロヒンは、11年2月25日以降の成績もすでに無効となっている。08年9月9日~10年9月8日の2年間の資格停止期間を経て、23年8月28日に再度違反が見つかり永久追放処分を受けていた。すでに永久追放処分を受けているため追加の処分は発生しない。
女子円盤投のN.K.ディロン(インド)は禁止物質(蛋白同化ステロイド/DHCMT)の陽性により、22年8月11日から3年間の資格停止処分となった。22年6月24日以降の成績が無効となる。ディロンはAIUに対し、禁止物質が含まれるサプリを気づかずに摂取していたと主張し、4年の処分が1年短縮された。14年U20世界選手権では銅メダルを獲得している。
また、ケニアの男子長距離2名が禁止物質の検出で、暫定的な資格停止処分を受けた。M.クニュガはノランドロステロン、M.J.キベットはエリスロポエチン(EPO)の陽性が判明。35歳のクニュガは、18年の杭州マラソン優勝などの実績がある。マラソンの自己ベストは2時間6分43秒。33歳のキベットは、マラソンで2時間10分02秒の自己記録を持っている。
ケニアは現在、上記2名を含めて7名が暫定資格停止処分を受けており、AIUによって指定されているドーピングリスクの高いカテゴリーAの国の一つ。ケニアのほか、バーレーン、ベラルーシ、エチオピア、モロッコ、ナイジェリア、ウクライナの7ヵ国がカテゴリーAに分類されている。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.24
七種競技女王・ホール NFLスター選手と婚約発表 マクローリン・レヴロンらも祝福
2025.11.24
バットクレッティ 今季初V 男子はキプサングがツアー3勝目/WAクロカンツアー
2025.11.24
円盤投・湯上剛輝が2大会ぶり世界一「やっと取れた」デフリンピック新の58m93
-
2025.11.20
-
2025.11.20
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.24
七種競技女王・ホール NFLスター選手と婚約発表 マクローリン・レヴロンらも祝福
女子七種競技東京世界選手権金メダリストのA.ホール(米国)が婚約を自身のSNSで発表した。お相手はNFL選手でニューヨーク・ジャイアンツ所属のダリアス・スレイトンさん。「初めて出会った場所で、永遠を誓う」というテキストと […]
2025.11.24
バットクレッティ 今季初V 男子はキプサングがツアー3勝目/WAクロカンツアー
11月23日、世界陸連(WA)クロスカントリーツアー・ゴールド第6戦のアタプエルカ国際クロスがスペイン・アタプエルカで行われ、女子(6.821km)はパリ五輪・東京世界選手権10000m銀メダリストのN.バットクレッティ […]
2025.11.24
円盤投・湯上剛輝が2大会ぶり世界一「やっと取れた」デフリンピック新の58m93
聴覚障害者のスポーツ国際大会、デフリンピックの陸上競技が行われ、男子円盤投の湯上剛輝(トヨタ自動車)が金メダルを獲得した。 64m48の日本記録を持ち、今年の東京世界選手権にも出場した湯上。「理想の展開としては1回目にし […]
2025.11.24
3区で五島莉乃と廣中璃梨佳が熱走!東京世界陸上はじめ「日本代表」たちが力走/クイーンズ駅伝
◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 女子駅伝日本一を懸けた全日本実業団対抗女子駅伝が行われ、「日本代表」 […]
2025.11.24
エディオン 出場32回目にして初優勝!矢田、細田、水本の3本柱を軸に、前回女王との接戦を制す!/クイーンズ駅伝
◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 女子駅伝日本一を懸けた全日本実業団対抗女子駅伝が行われ、エディオンが […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025