2022.06.25
6月24日、オレゴン世界選手権の選考会を兼ねた全米選手権の2日目がオレゴン州・ヘイワードフィールドで行われ、男子100mでは東京五輪銀のフレッド・カーリーが9秒77(+1.8)で優勝した。
前日の予選で9秒83の今季世界最高記録をマークしていたカーリーは、この日の準決勝で世界歴代6位タイの9秒76(+1.4)をマーク。決勝ではスタートで出遅れたものの、30mからの加速で他のライバルを抜き去り、80m付近でトップに立つとそのままフィニッシュした。9秒85の2位にはサニブラウン・A・ハキームと同じタンブルウィードTCに所属するM.ブレイシーが入り、15年世界選手権銅メダリストのT.ブロメルが9秒88で3位で、それぞれ来月の世界選手権の代表権を獲得した。なお、19年ドーハ世界選手権金メダリストのC.コールマンは決勝を棄権している。
女子100mではコースタル・カロライナ大の大学3年生のM.ジェファーソンが10秒69(+2.9)と追い風参考記録ながら、世界歴代6位に相当する好タイムで優勝。今月上旬に行われた全米学生選手権では8位という伏兵が女王の座を手にした。4年前の全米チャンピオンのA.ホッブスが10秒72で2位。U20世界選手権2位の実績を持つT.テリーが3位だった。
男子砲丸投では世界記録保持者のR.クルーザーが、パフォーマンス世界歴代4位タイの23m12を筆頭に23m台を3本放って快勝。東京五輪銀のJ.コヴァクスも22m87のシーズンベストで2位となった。女子円盤投でも東京五輪金メダリストのV.オールマンが66m92で中止となった2020年を挟み、大会4連覇を達成している。また、女子棒高跳ではS.モリスが今季世界最高の4m83をクリアして3年ぶりの優勝を飾った。
■男子100m世界歴代10傑[2022.6.24時点]
9.58 0.9 U.ボルト(ジャマイカ) 2009. 8.16
9.69 2.0 T.ゲイ(米国) 2009. 9.20
9.69 -0.1 Y.ブレイク(ジャマイカ) 2012. 8.23
9.72 0.2 A.パウエル(ジャマイカ) 2008. 9. 2
9.74 0.9 J.ガトリン(米国) 2015. 5.15
9.76 0.6 C.コールマン(米国) 2019. 9.28
9.76 1.2 T.ブロメル(米国) 2021. 9.18
9.76 1.4 F.カーリー(米国) 2022. 6.24
9.77 1.2 F.オマニャラ(ケニア) 2021. 9.18
9.78 0.9 N.カーター(ジャマイカ) 2010. 8.29
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.07.09
【女子2000m障害】シュブルチェック・アンナ(牛久高)6分25秒96=高校最高
2025.07.09
【女子100m】バログン・イズミ(千住ジュニア・中2)11秒93=中2歴代5位
-
2025.07.09
-
2025.07.05
2025.06.17
2025中学最新ランキング【男子】
-
2025.06.17
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.07.09
BROOKSの人気クッションモデル「Glycerin MAX」から待望の新色が7月18日より登場!
米国No.1ランニングシューズブランド「BROOKS(ブルックス)」は、2024年10月の発売以来、多くのランナーから高い支持を集めている「Glycerin MAX(グリセリンマックス)」の新色(グレー、イエローグリーン […]
2025.07.09
【女子2000m障害】シュブルチェック・アンナ(牛久高)6分25秒96=高校最高
7月5日の茨城県選手権(笠松運動公園陸上競技場)少年女子A2000m障害で、シュブルチェック・アンナ(牛久高2)が6分25秒96の高校最高記録をマークした。 これまでの高校最高記録は、2022年インターハイ東北大会(オー […]
2025.07.09
【女子100m】バログン・イズミ(千住ジュニア・中2)11秒93=中2歴代5位
東京・江東区選手権が6月29日、夢の島競技場で行われ、中学2年女子100mでバログン・イズミ(千住ジュニア)が中2歴代5位の11秒93(+1.8)をマークした。 これまでの自己ベストは5月下旬に出した12秒21。バログン […]
2025.07.09
東京世界陸上代表・田中希実が7/12開催MDCの1500mに急きょ参戦
東京世界選手権女子1500mと5000mの両種目で代表に内定している田中希実(New Balance)が、7月12日開催の「TWOLAPS MIDDLE DISTANCE CIRCUIT Supported by On」 […]
2025.07.08
日本選手権混成、日本選手権リレーの競技日程変更 暑熱対策で11時30分から15時まで競技中断
日本陸連は7月8日、SNSを通じて、今週末の12日、13日に開催される日本選手権混成競技、日本選手権リレー(岐阜・長良川)の競技日程を変更すると発表した。 日本陸連は近年の気候変動に伴い、競技者および関係者への健康影響が […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会