HOME 駅伝

2022.06.20

14年ぶり参戦の東洋大が堂々の2位通過!「存在感を示すことができた」/全日本大学駅伝関東選考会
14年ぶり参戦の東洋大が堂々の2位通過!「存在感を示すことができた」/全日本大学駅伝関東選考会

◇全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会(6/19 相模原市)

関東インカレの1部長距離種目(1500m以上)で33点を奪った東洋大。久しぶりの全日本選考会は戸惑いながらも前評判通りの〝強さ〟を見せつけた。

広告の下にコンテンツが続きます

1組は関東インカレハーフ2位の梅崎蓮(2年)が3着(29分49秒77)に入るも、同5位の木本大地(4年)は腹痛に苦しみ、23着(30分35秒74)と苦しいスタートになった 。しかし、2組は熊崎貴哉(3年)が29分29秒31で日本人トップ(2着)、九嶋恵舜(3年)も3着(29分41秒49)と続き、すぐに巻き返す。

3組は児玉悠輔(4年)が6着(29分50秒46)、及川瑠音(4年)が28着(30分16秒78)。ケニア人留学生9人が出場した最終4組は松山和希(3年)が5着(28分52秒36) 、緒方澪那斗(1年)も20着(29分18秒39)でフィニッシュ。神奈川大に19秒及ばなかったものの、合計タイム3時間57分54秒30で2位通過を果たした。

「トップ通過を掲げながらの2位ということで、取りこぼしもあったと思います。全体的に関東インカレの疲労が結構ありました。もうちょっと行けるかなという選手が複数 いて、ピーキングの難しさを痛感しましたね」と酒井俊幸監督。

関東インカレで入賞した主将・前田義弘(4年)と佐藤真優(3年)は連戦の疲労を考慮して外したが、木本、及川、児玉も関東インカレのときほどシャープな走りを見せる ことができなかった。

それでも1年時の関東インカレ5000m以来となる〝レギュラー〟をつかんだ熊崎が好走。最終組ではエース松山が日本人トップを奪うとルーキー緒方も大役をしっかりと務 めた。

「本戦とは全然違いますね。いい緊張感と嫌な緊張感がありました」と酒井監督は苦笑いしたが、東洋大の選手たちはレースを積極的に引っ張るシーンが多かった。

「流れを作ってもらうんじゃなくて、自分たちでレースを作り、存在感を示しながら通過できたかなと思います。自信をつけただけでなく、少し悔しさが残ったのが良かった かもしれないですね」(酒井監督)

昨年は伊勢路の連続シードが途切れた東洋大だが、14年ぶりとなった選考会から新たな歴史が始まる──。

文/酒井政人

◇全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会(6/19 相模原市)

関東インカレの1部長距離種目(1500m以上)で33点を奪った東洋大。久しぶりの全日本選考会は戸惑いながらも前評判通りの〝強さ〟を見せつけた。

1組は関東インカレハーフ2位の梅崎蓮(2年)が3着(29分49秒77)に入るも、同5位の木本大地(4年)は腹痛に苦しみ、23着(30分35秒74)と苦しいスタートになった 。しかし、2組は熊崎貴哉(3年)が29分29秒31で日本人トップ(2着)、九嶋恵舜(3年)も3着(29分41秒49)と続き、すぐに巻き返す。

3組は児玉悠輔(4年)が6着(29分50秒46)、及川瑠音(4年)が28着(30分16秒78)。ケニア人留学生9人が出場した最終4組は松山和希(3年)が5着(28分52秒36) 、緒方澪那斗(1年)も20着(29分18秒39)でフィニッシュ。神奈川大に19秒及ばなかったものの、合計タイム3時間57分54秒30で2位通過を果たした。

「トップ通過を掲げながらの2位ということで、取りこぼしもあったと思います。全体的に関東インカレの疲労が結構ありました。もうちょっと行けるかなという選手が複数 いて、ピーキングの難しさを痛感しましたね」と酒井俊幸監督。

関東インカレで入賞した主将・前田義弘(4年)と佐藤真優(3年)は連戦の疲労を考慮して外したが、木本、及川、児玉も関東インカレのときほどシャープな走りを見せる ことができなかった。

それでも1年時の関東インカレ5000m以来となる〝レギュラー〟をつかんだ熊崎が好走。最終組ではエース松山が日本人トップを奪うとルーキー緒方も大役をしっかりと務 めた。

「本戦とは全然違いますね。いい緊張感と嫌な緊張感がありました」と酒井監督は苦笑いしたが、東洋大の選手たちはレースを積極的に引っ張るシーンが多かった。

「流れを作ってもらうんじゃなくて、自分たちでレースを作り、存在感を示しながら通過できたかなと思います。自信をつけただけでなく、少し悔しさが残ったのが良かった かもしれないですね」(酒井監督)

昨年は伊勢路の連続シードが途切れた東洋大だが、14年ぶりとなった選考会から新たな歴史が始まる──。

文/酒井政人

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.19

トップアスリートとの交流会 中島佑気ジョセフ、小池祐貴、栁田大輝、廣中璃梨佳、山本有真も参加/RIKUJOフェスティバル

日本陸連は11月19日、RIKUJOフェスティバル(11月29日/東京・国立競技場)で実施するトップアスリートとのゲスト交流会に新たに参加する選手を発表した。 すでに、13人のアスリートが参加することが発表されているが、 […]

NEWS 全中駅伝に出場する女子48チームが出そろう 3連覇狙う京山をはじめ、大沢野、松橋などが全国切符 櫛形は20回目

2025.11.19

全中駅伝に出場する女子48チームが出そろう 3連覇狙う京山をはじめ、大沢野、松橋などが全国切符 櫛形は20回目

9月から開催されてきた第33回全国中学校駅伝(12月14日)の都道府県予選が11月16日をもって終了し、47都道府県の代表に開催地枠で出場するチームを加えた全48チームが出そろった。 女子は前回の全国大会で2連覇を飾った […]

NEWS 全中駅伝男子・出場チームが決定! 17チームが初出場 塩山は第1回大会以来32年ぶり 京山、三島の全国V経験校も

2025.11.19

全中駅伝男子・出場チームが決定! 17チームが初出場 塩山は第1回大会以来32年ぶり 京山、三島の全国V経験校も

9月から開催されてきた第33回全国中学校駅伝(12月14日)の都道府県予選が11月16日をもって終了し、47都道府県の代表に開催地枠で出場するチームを加えた全48チームが出そろった。 男子は2年前に全国制覇を達成している […]

NEWS マラソン日本記録保持者・鈴木健吾が神奈川大のアンバサダー就任 「刺激や勇気を届けられる存在でありたい」

2025.11.19

マラソン日本記録保持者・鈴木健吾が神奈川大のアンバサダー就任 「刺激や勇気を届けられる存在でありたい」

神奈川大は11月19日、男子マラソン日本記録保持者でOBの鈴木健吾が陸上部のアンバサダーに就任したと発表した。 鈴木は箱根駅伝では3年連続で2区を担い、3年時に区間賞を獲得。4年時には東京マラソンで2時間10分21秒で走 […]

NEWS 岡山・京山が今年も男女ともに全国出場! 全中1500m優勝・是枝愛香を擁する内部は26年ぶり/中学駅伝

2025.11.19

岡山・京山が今年も男女ともに全国出場! 全中1500m優勝・是枝愛香を擁する内部は26年ぶり/中学駅伝

12月14日に行われる第33回全国中学校駅伝の出場を懸けた県大会が、11月14日から16日にかけて、全国10県で行われた。 14日の岡山県大会では、2年前に全国男女優勝、女子は昨年も連覇を飾った京山が圧倒的な継走を披露。 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top