国際大学スポーツ連盟(FISU)は5月6日、中国の成都で6月30日から7月5日の日程で開催予定だった夏季のワールドユニバーシティーゲームズ(以下、ユニバ)を2023年に延期すると同連盟のサイトを通じて発表した。
ユニバは世界の学生アスリートが一堂に会する総合競技会で、2年周期で開催される。第31回の成都大会は当初2021年に開催予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大のため、22年に順延が決定。大会実行委員会は開催に向けて努力を続けていたが、中国国内で感染収束が見込めないことから、英国は3月に選手の派遣を取り止めるなど、開催に向けて不透明な状況が続いていた。
FISUの会長代行であるレオンズ・エダー氏は「日程の再変更は難しいものであるが、学生アスリートの健康福祉が一番大切なこと。1年延期することで多くの選手が参加できるようになると確信している」とコメントしている。
ユニバについては当初、21年に中国・成都、23年にロシア・エカテリンブルクでの開催が決まっていた。しかし、ロシアのウクライナ侵攻の影響により、FISUはエカテリンブルク大会の中止を決定。代わりに延期となった成都大会を開催することとした。
中国では同日、9月に開催予定だった杭州アジア大会の延期も発表。新型コロナウイルス感染症拡大の影響が続いている。
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