男子棒高跳は、オリンピック3大会代表の山本聖途(トヨタ自動車)が5m60で制した。優勝を決めたあとは、オレゴン世界選手権の参加標準記録5m80にバーを上げ惜しい跳躍。「自信はありました」と胸を張るほど、手応え十分だった。
東京五輪を終えて、山本は大きな決断をする。12月にフランスへ渡った。「8年前に会ってから、ずっと指導を受けたかった」というダミアン・イノセンシオコーチに再アプローチ。前世界記録保持者のルノー・ラヴィレニらを指導した名指導者は東京五輪まで中国チームと契約していたが、五輪後にようやく山本に「いいよ」と快諾。そのままフランスへ飛び込んだ。
現地ではウエイトトレーニングに加え、室内練習場もあるため週2回跳躍練習でみっちり技術をたたき込んだ。なによりも「プロコーチとして接してくれて、自信をつけさせてくれた」と、見失いつつあった自信を取り戻すきっかけをくれたという。
現地ではフランス室内選手権に出て5m71をジャンプ。今大会では5m40から試技をスタートさせて1回で成功させ、5m60を3回目にクリアした。5m80は惜しくも成功しなかったが、「助走のテンポアップもよくて駆け上がれた。感触は2、3回目は良かった」と言う。
日本歴代2位の5m77(室内)を持ち、中京大時代から日本記録を期待されてきた逸材は、2日前に30歳になった。「今日の反省を生かして5m80、いや、5m90をは跳びたいです」。世界と戦う準備が、いよいよ整い始めた。
◇東京五輪代表の江島雅紀は2位
東京五輪に出場した江島雅紀(富士通)は2位。記録は5m40にとどまったが、5m80も見えるような大ジャンプを披露した。わずかに身体がバーに触れたが、「ポールを変えて初めての試合で、新しいスタートを切れました」と充実感を漂わせる。
この冬はウエイトトレーニングで上半身をしっかり強化。今後は「高校時代を思い出して、毎週のように試合に出て仕上げていきたい」と、世界選手権と日本記録(5m83)の更新へ強い決意をにじませていた。
◇日本選手権・室内競技(3月12、13日/大阪城ホール)
男子棒高跳は、オリンピック3大会代表の山本聖途(トヨタ自動車)が5m60で制した。優勝を決めたあとは、オレゴン世界選手権の参加標準記録5m80にバーを上げ惜しい跳躍。「自信はありました」と胸を張るほど、手応え十分だった。
東京五輪を終えて、山本は大きな決断をする。12月にフランスへ渡った。「8年前に会ってから、ずっと指導を受けたかった」というダミアン・イノセンシオコーチに再アプローチ。前世界記録保持者のルノー・ラヴィレニらを指導した名指導者は東京五輪まで中国チームと契約していたが、五輪後にようやく山本に「いいよ」と快諾。そのままフランスへ飛び込んだ。
現地ではウエイトトレーニングに加え、室内練習場もあるため週2回跳躍練習でみっちり技術をたたき込んだ。なによりも「プロコーチとして接してくれて、自信をつけさせてくれた」と、見失いつつあった自信を取り戻すきっかけをくれたという。
現地ではフランス室内選手権に出て5m71をジャンプ。今大会では5m40から試技をスタートさせて1回で成功させ、5m60を3回目にクリアした。5m80は惜しくも成功しなかったが、「助走のテンポアップもよくて駆け上がれた。感触は2、3回目は良かった」と言う。
日本歴代2位の5m77(室内)を持ち、中京大時代から日本記録を期待されてきた逸材は、2日前に30歳になった。「今日の反省を生かして5m80、いや、5m90をは跳びたいです」。世界と戦う準備が、いよいよ整い始めた。
◇東京五輪代表の江島雅紀は2位
東京五輪に出場した江島雅紀(富士通)は2位。記録は5m40にとどまったが、5m80も見えるような大ジャンプを披露した。わずかに身体がバーに触れたが、「ポールを変えて初めての試合で、新しいスタートを切れました」と充実感を漂わせる。
この冬はウエイトトレーニングで上半身をしっかり強化。今後は「高校時代を思い出して、毎週のように試合に出て仕上げていきたい」と、世界選手権と日本記録(5m83)の更新へ強い決意をにじませていた。 RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.12.01
-
2025.12.01
-
2025.12.01
2025.11.28
青学大、國學院大、中大、早大など11校! 4回目を迎える宮古島大学駅伝の出場予定校発表
-
2025.11.29
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.02
東洋大男子長距離が4社と契約 “昇り龍”を描いた鉄紺の新ユニフォームも発表「頂点目指し力強く上昇」
東洋大は12月2日、陸上競技部男子長距離部門において、セブン銀行(本社:東京都千代田区)、カカクコム(本社:東京都渋谷区)が運営する「求人ボックス」、ECC(本社:大阪市北区)、ビースタニング(本社:東京都渋谷区)が運営 […]
2025.12.02
約137gの超軽量ながら3D形状のカーボンプレート搭載、ミズノのスピードレーシングシューズ「HYPERWARP」が発売!
ミズノは12月2日、3D形状のフルレングスカーボンプレートを搭載したスピードランナー向けの新レーシングシューズ「HYPERWARP」シリーズを12月19日に全国のミズノランニング品取扱店で発売することを発表した。 近年の […]
2025.12.01
サニブラウンが熱血アドバイス「成功し続けて最終的にトップに残る人はほとんどいない」失敗と挑戦のススメ
日本陸連は12月1日、第12期ダイヤモンドアスリート・ダイヤモンドアスリートNextageの認定式を開いた。 同プログラムは東京五輪に向けた中長期的なエリートアスリートの国際人としての育成を目的に2014年にスタート。こ […]
2025.12.01
高1の松下碩斗と後藤大樹がダイヤモンドアスリートNextage新規認定「小さな目標からステップアップ」
日本陸連は12月1日、第12期ダイヤモンドアスリート・ダイヤモンドアスリートNextageの認定式を開いた。 ダイヤモンドアスリートは東京五輪に向けた中長期的なエリートアスリートの国際人としての育成を目的に2014年にス […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025