HOME 駅伝、箱根駅伝

2021.10.23

中央学大の危機を救った栗原啓吾が日本人トップ!「勝ち切ることを意識して走りました」/箱根駅伝予選会
中央学大の危機を救った栗原啓吾が日本人トップ!「勝ち切ることを意識して走りました」/箱根駅伝予選会

◇第98回箱根駅伝予選会(10月23日/東京・陸上自衛隊立川駐屯地)

熾烈な日本人先頭争いを制したのは、中央学院大の栗原啓吾(4年)だった。

広告の下にコンテンツが続きます

20km手前で満を持して先頭に躍り出ると、一気にスパート。残り600mの直線は強烈な向かい風に阻まれ「体力が残っていなかった」と話すが、後ろから猛追する加藤大誠(明大)を振り切り、日本人1番手の8位となる1時間2分46秒で走破した。

「終盤でも少し余裕があったので、『もしかしたら(日本人トップ)いけるかもしれない』と思いました。ラスト1kmで行くように監督から言われていましたが、少し早く抜け出して勝ち切ることを意識して走りました。力を出し切ったと思います」

昨年の予選会もチームトップだったが、日本人12番手の個人16位。チームは本戦への連続出場を「18」でストップさせてしまった。

2年連続で予選会敗退は避けなければいけない。今年は「エース」としての自覚を強く持って取り組み、4月には10000mで中央学院大学記録を13年ぶりに更新する28分03秒39をマーク。夏以降も、継続して練習を積むことができていた。

しかし、その一方でチーム内では故障者が続出し、エースの栗原にはとてつもないプレッシャーがのしかかった。それでも「自分の役目は日本人先頭集団でタイムを稼ぐこと。自分が崩れたら終わりだと思って走りました」と、重圧をプラスに変換する力が栗原にはあった。

エースの走りでチームは7位通過を果たし、2年ぶりの本戦出場が決定。3年ぶりのシード権獲得へ、再び快走を見せるつもりだ。

「まだ区間はわかりませんが、1区か3区を走りたいと思っています。前半区間で区間上位の走りをして、しっかりチームに流れを作ってあげられる走りがしたい」と、栗原は最後の箱根路へ気持ちを引き締めていた。

◇第98回箱根駅伝予選会(10月23日/東京・陸上自衛隊立川駐屯地) 熾烈な日本人先頭争いを制したのは、中央学院大の栗原啓吾(4年)だった。 20km手前で満を持して先頭に躍り出ると、一気にスパート。残り600mの直線は強烈な向かい風に阻まれ「体力が残っていなかった」と話すが、後ろから猛追する加藤大誠(明大)を振り切り、日本人1番手の8位となる1時間2分46秒で走破した。 「終盤でも少し余裕があったので、『もしかしたら(日本人トップ)いけるかもしれない』と思いました。ラスト1kmで行くように監督から言われていましたが、少し早く抜け出して勝ち切ることを意識して走りました。力を出し切ったと思います」 昨年の予選会もチームトップだったが、日本人12番手の個人16位。チームは本戦への連続出場を「18」でストップさせてしまった。 2年連続で予選会敗退は避けなければいけない。今年は「エース」としての自覚を強く持って取り組み、4月には10000mで中央学院大学記録を13年ぶりに更新する28分03秒39をマーク。夏以降も、継続して練習を積むことができていた。 しかし、その一方でチーム内では故障者が続出し、エースの栗原にはとてつもないプレッシャーがのしかかった。それでも「自分の役目は日本人先頭集団でタイムを稼ぐこと。自分が崩れたら終わりだと思って走りました」と、重圧をプラスに変換する力が栗原にはあった。 エースの走りでチームは7位通過を果たし、2年ぶりの本戦出場が決定。3年ぶりのシード権獲得へ、再び快走を見せるつもりだ。 「まだ区間はわかりませんが、1区か3区を走りたいと思っています。前半区間で区間上位の走りをして、しっかりチームに流れを作ってあげられる走りがしたい」と、栗原は最後の箱根路へ気持ちを引き締めていた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.15

関西スポーツ賞に20㎞競歩世界新・山西利和、800m東京世界陸上出場・久保凛が選出!

第69回関西スポーツ賞の個人部門に、男子20km競歩で世界新記録を樹立した山西利和(愛知製鋼)、東京世界選手権女子800m出場の久保凛(東大阪大敬愛高3)が選出された。 同賞はその年の優秀な成績、関西スポーツ界への貢献度 […]

NEWS なぜ、トップアスリートがOnを選ぶのか? “人気2モデル”の記録更新に向けての『履き分け』とは
PR

2025.12.15

なぜ、トップアスリートがOnを選ぶのか? “人気2モデル”の記録更新に向けての『履き分け』とは

スイスのスポーツブランド「On(オン)」。同社は、陸上の男子3000m障害の日本記録保持者で、9月に東京で開催された世界選手権で最後まで優勝争いを演じて8位入賞を果たした三浦龍司(SUBARU)や、学生時代から駅伝やトラ […]

NEWS 2026年の日本ICは9月上旬に日産スタジアムで開催!10000mは4月の日本学生個人で実施 全日本大学駅伝は11月1日

2025.12.15

2026年の日本ICは9月上旬に日産スタジアムで開催!10000mは4月の日本学生個人で実施 全日本大学駅伝は11月1日

日本学生陸上競技連合は12月15日、2026年度の主催競技会日程を発表し、第95回日本インカレは9月5日~7日に神奈川県横浜市の日産スタジアムでの開催が決まった。 ただし、暑熱対策として、同大会実施種目のうち男女競歩は1 […]

NEWS アンダーアーマーの新作「UA ベロシティ」シリーズ3モデルを同時発売!12月20日より発売開始

2025.12.15

アンダーアーマーの新作「UA ベロシティ」シリーズ3モデルを同時発売!12月20日より発売開始

アンダーアーマーの日本総代理店である株式会社ドームは12月15日、最新ランニングシリーズ「UA ベロシティ」を12月20日より発売することを発表した。 新モデルは、ランナー一人ひとりの目的やレベルに応じて最適な1足を選べ […]

NEWS 女子はバットクレッティが連覇!東京世界陸上ダブルメダルの実力示す 男子はンディクムウェナヨV/欧州クロカン

2025.12.15

女子はバットクレッティが連覇!東京世界陸上ダブルメダルの実力示す 男子はンディクムウェナヨV/欧州クロカン

12月14日、ポルトガル・ラゴアで欧州クロスカントリー選手権が行われ、女子(7470m)はパリ五輪10000m銀メダルのN.バットクレッティ(イタリア)が24分52秒で優勝した。 バットクレッティは現在25歳。今年の東京 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top