HOME 高校

2021.10.23

ロス瑚花アディアが中学歴代4位の11秒77!「スタート改善できた」2位・秋澤も中2歴代最高タイム/U18・U16大会
ロス瑚花アディアが中学歴代4位の11秒77!「スタート改善できた」2位・秋澤も中2歴代最高タイム/U18・U16大会

◇第15回U18・第56回U16陸上大会(10月22日~24日/愛媛・県総合運動公園陸上競技場)

ジュニア五輪を兼ねた第15回U18・第56回U16陸上大会の初日に20種目で決勝が行われた。注目を集めた女子100mで好記録が誕生。ロス瑚花アディア(駒沢中3東京)が11秒77(+0.9)で優勝し、2位に中学2年生の秋澤理沙(燕吉田中・新潟)が11秒87で食い込み、3位の小針陽葉(沼津原中3静岡/11秒89)まで11秒台だった。

U16(※高1の早生まれ以下の年代)で、夏の全中を沸かせたスプリンターが激突した今大会。個人1種目限定だった全中では、ロスが100mを制し、200mを秋澤が制していた。ともに100mにエントリーし、ロスは予選から11秒91(+1.1)の大会新記録。別の組を走った秋澤も11秒98(+0.4)でトップ通過を果たしていた。

広告の下にコンテンツが続きます

「予選で課題だったスタートの1歩目がうまくいかなかった」というロスは「決勝に向けて練習しました。そこで加速ができたと思います」とスタートから加速に乗る。

一方、秋澤も「スタートからガツンと行けました」と好スタート。ややリードするかたちでレースを進めたが「少し(外側の)ロスさんが見えて、あ、やばいと思いました」と振り返る。ロスが持ち味の中盤から加速していき、11秒77の自己新で全中と2冠を達成。中学歴代4位の好記録だった。

6月に11秒86をマークして注目を集めたロス。だが、「その後はなかなか自己ベストが出ていなかったですが、今大会では11秒75を目標にしていました」と言う。高校1年生も含め11秒台が顔をそろえたことで「緊張した」ものの、「最後は初心に返って臨めました」と自分のレースに徹した。

来年は高校陸上が舞台。「1、2年の時はシンスプリントで練習が積めなかったので、ケガに気をつけて練習して、インターハイで上位入賞や優勝ができるように頑張ります」。伸び盛りのスプリンター。「11秒5台」という目標が達成できれば、3連覇に向けた1年生優勝が見えてくる。

2位の秋澤の11秒87は中2歴代最高。「11秒80を狙っていましたが、速い選手と戦えて楽しかったです」と笑顔いっぱい。全中200mでは2年生でただ1人決勝に残って優勝した。両親(父・田村和宏さん、母・秋澤絵理さん)ともに元スプリンター。両親からは「楽しんでおいで」とアドバイスをもらい「速い人と走れてめっちゃ楽しめました!」と、“スプリンターの血”が騒いだようだ。最終学年となる来年も「全中とU16を勝てるように頑張ります」と力強く語った。

■女子100m中学歴代5傑
11.61 土井杏南(朝霞一3埼玉) 10年
11.73 竹内彩華(御影3兵庫) 05年
11.73 野林祐実(桜木3熊本) 10年
11.77 ロス瑚花アディア(駒沢3東京) 21年
11.79 金子朋未(大谷3埼玉) 91年
11.79 鈴木くるみ(上富良野3北海道) 16年

■女子100m中2歴代3傑
11.87 秋澤理沙(燕吉田・新潟) 21年
11.88 ハッサン・ナワール(松戸五・千葉) 18年
11.89 土井杏南(朝霞一・埼玉) 09年

◇第15回U18・第56回U16陸上大会(10月22日~24日/愛媛・県総合運動公園陸上競技場) ジュニア五輪を兼ねた第15回U18・第56回U16陸上大会の初日に20種目で決勝が行われた。注目を集めた女子100mで好記録が誕生。ロス瑚花アディア(駒沢中3東京)が11秒77(+0.9)で優勝し、2位に中学2年生の秋澤理沙(燕吉田中・新潟)が11秒87で食い込み、3位の小針陽葉(沼津原中3静岡/11秒89)まで11秒台だった。 U16(※高1の早生まれ以下の年代)で、夏の全中を沸かせたスプリンターが激突した今大会。個人1種目限定だった全中では、ロスが100mを制し、200mを秋澤が制していた。ともに100mにエントリーし、ロスは予選から11秒91(+1.1)の大会新記録。別の組を走った秋澤も11秒98(+0.4)でトップ通過を果たしていた。 「予選で課題だったスタートの1歩目がうまくいかなかった」というロスは「決勝に向けて練習しました。そこで加速ができたと思います」とスタートから加速に乗る。 一方、秋澤も「スタートからガツンと行けました」と好スタート。ややリードするかたちでレースを進めたが「少し(外側の)ロスさんが見えて、あ、やばいと思いました」と振り返る。ロスが持ち味の中盤から加速していき、11秒77の自己新で全中と2冠を達成。中学歴代4位の好記録だった。 6月に11秒86をマークして注目を集めたロス。だが、「その後はなかなか自己ベストが出ていなかったですが、今大会では11秒75を目標にしていました」と言う。高校1年生も含め11秒台が顔をそろえたことで「緊張した」ものの、「最後は初心に返って臨めました」と自分のレースに徹した。 来年は高校陸上が舞台。「1、2年の時はシンスプリントで練習が積めなかったので、ケガに気をつけて練習して、インターハイで上位入賞や優勝ができるように頑張ります」。伸び盛りのスプリンター。「11秒5台」という目標が達成できれば、3連覇に向けた1年生優勝が見えてくる。 2位の秋澤の11秒87は中2歴代最高。「11秒80を狙っていましたが、速い選手と戦えて楽しかったです」と笑顔いっぱい。全中200mでは2年生でただ1人決勝に残って優勝した。両親(父・田村和宏さん、母・秋澤絵理さん)ともに元スプリンター。両親からは「楽しんでおいで」とアドバイスをもらい「速い人と走れてめっちゃ楽しめました!」と、“スプリンターの血”が騒いだようだ。最終学年となる来年も「全中とU16を勝てるように頑張ります」と力強く語った。 ■女子100m中学歴代5傑 11.61 土井杏南(朝霞一3埼玉) 10年 11.73 竹内彩華(御影3兵庫) 05年 11.73 野林祐実(桜木3熊本) 10年 11.77 ロス瑚花アディア(駒沢3東京) 21年 11.79 金子朋未(大谷3埼玉) 91年 11.79 鈴木くるみ(上富良野3北海道) 16年 ■女子100m中2歴代3傑 11.87 秋澤理沙(燕吉田・新潟) 21年 11.88 ハッサン・ナワール(松戸五・千葉) 18年 11.89 土井杏南(朝霞一・埼玉) 09年

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.02

東洋大男子長距離が4社と契約 “昇り龍”を描いた鉄紺の新ユニフォームも発表「頂点目指し力強く上昇」

東洋大は12月2日、陸上競技部男子長距離部門において、セブン銀行(本社:東京都千代田区)、カカクコム(本社:東京都渋谷区)が運営する「求人ボックス」、ECC(本社:大阪市北区)、ビースタニング(本社:東京都渋谷区)が運営 […]

NEWS Hondaに法大・大島史也、東海大の主力2人が来季加入!「培ってきた走力と探究心を最大限に発揮」

2025.12.02

Hondaに法大・大島史也、東海大の主力2人が来季加入!「培ってきた走力と探究心を最大限に発揮」

Hondaは12月2日、来年4月1日に入部する選手として、法大の大島史也、東海大の花岡寿哉と兵藤ジュダの3選手を発表した。 大島は千葉・専大松戸高出身。今年は関東インカレ5000mで7位入賞などがある。5000mは13分 […]

NEWS 約137gの超軽量ながら3D形状のカーボンプレート搭載、ミズノのスピードレーシングシューズ「HYPERWARP」が発売!

2025.12.02

約137gの超軽量ながら3D形状のカーボンプレート搭載、ミズノのスピードレーシングシューズ「HYPERWARP」が発売!

ミズノは12月2日、3D形状のフルレングスカーボンプレートを搭載したスピードランナー向けの新レーシングシューズ「HYPERWARP」シリーズを12月19日に全国のミズノランニング品取扱店で発売することを発表した。 近年の […]

NEWS サニブラウンが熱血アドバイス「成功し続けて最終的にトップに残る人はほとんどいない」失敗と挑戦のススメ

2025.12.01

サニブラウンが熱血アドバイス「成功し続けて最終的にトップに残る人はほとんどいない」失敗と挑戦のススメ

日本陸連は12月1日、第12期ダイヤモンドアスリート・ダイヤモンドアスリートNextageの認定式を開いた。 同プログラムは東京五輪に向けた中長期的なエリートアスリートの国際人としての育成を目的に2014年にスタート。こ […]

NEWS 高1の松下碩斗と後藤大樹がダイヤモンドアスリートNextage新規認定「小さな目標からステップアップ」

2025.12.01

高1の松下碩斗と後藤大樹がダイヤモンドアスリートNextage新規認定「小さな目標からステップアップ」

日本陸連は12月1日、第12期ダイヤモンドアスリート・ダイヤモンドアスリートNextageの認定式を開いた。 ダイヤモンドアスリートは東京五輪に向けた中長期的なエリートアスリートの国際人としての育成を目的に2014年にス […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top