
日本の五輪史上、初めて女子1500mに出場した田中希実(豊田自動織機TC)が予選に続き、準決勝でも圧巻のレースを展開した。
1組に登場した田中はスタートからインコースを突き、ホームストレートで2番手につける。「最初の100mで1レーンが空いていたのは自分にとって良くて、そこでスッと出ることができました」。トップは400mを62秒74で通過。「1周目は今まで体験したことがないペースだったんですけど、そこまできつくなかったので4分切りも狙えるかなと思いました」。田中がトップを奪い、自らレースを引っ張る。思ったよりきつくない。田中はレース序盤で『大記録』の手応えを感じていた。
800mは田中を先頭に2分09秒05で通過。その後は首位から引きずり降ろされたが、トップ集団の中でレースを進める。1200m通過はトップが3分11秒42で田中は5番目。必死で上位の背中を追いかけた。
リオ五輪の女王F.キピエゴン(ケニア)が3分56秒80でトップを飾ったレースで、田中は3分59秒19の5着。決勝進出を決めただけでなく、予選でマークした日本記録(4分02秒33)を3.14秒も更新し、日本女子初の3分台に突入した。
「4分を切らないと決勝進出は難しいと思っていましたが、4分を切れるかどうかは別として、今の全力をぶつけました。その結果、理想通りのタイムで決勝に進むことができて、すごくうれしいです」
2組で争われた準決勝は「上位5着+2」が決勝進出の条件だった。田中はファイナルを見つめて、「着順での通過」を狙っていたという。そして自らレースを作り、「決勝進出」と「3分台」という2つの快挙を成し遂げた。女子中距離種目で五輪のファイナルに進んだのは1928年アムステルダム五輪800mの人見絹枝のみ。93年ぶりのことだ。
東京五輪という大舞台で、5000m(予選落ち)を含めて自己ベストを3度更新。女子1500mでは、昨年7月の4分05秒27、今年7月の4分04秒08、今大会の予選・準決勝と「こだわり」の1500mで4度目の日本新。東京五輪で残るレースは8月6日(19時50分)の女子1500m決勝のみ。「スローな展開になることが多いので、ラスト1周にこだわって走りたい」と田中。快進撃を続ける21歳は、東京五輪最後のレースでどんなドラマチックな走りを見せるのだろうか。
日本の五輪史上、初めて女子1500mに出場した田中希実(豊田自動織機TC)が予選に続き、準決勝でも圧巻のレースを展開した。
1組に登場した田中はスタートからインコースを突き、ホームストレートで2番手につける。「最初の100mで1レーンが空いていたのは自分にとって良くて、そこでスッと出ることができました」。トップは400mを62秒74で通過。「1周目は今まで体験したことがないペースだったんですけど、そこまできつくなかったので4分切りも狙えるかなと思いました」。田中がトップを奪い、自らレースを引っ張る。思ったよりきつくない。田中はレース序盤で『大記録』の手応えを感じていた。
800mは田中を先頭に2分09秒05で通過。その後は首位から引きずり降ろされたが、トップ集団の中でレースを進める。1200m通過はトップが3分11秒42で田中は5番目。必死で上位の背中を追いかけた。
リオ五輪の女王F.キピエゴン(ケニア)が3分56秒80でトップを飾ったレースで、田中は3分59秒19の5着。決勝進出を決めただけでなく、予選でマークした日本記録(4分02秒33)を3.14秒も更新し、日本女子初の3分台に突入した。
「4分を切らないと決勝進出は難しいと思っていましたが、4分を切れるかどうかは別として、今の全力をぶつけました。その結果、理想通りのタイムで決勝に進むことができて、すごくうれしいです」
2組で争われた準決勝は「上位5着+2」が決勝進出の条件だった。田中はファイナルを見つめて、「着順での通過」を狙っていたという。そして自らレースを作り、「決勝進出」と「3分台」という2つの快挙を成し遂げた。女子中距離種目で五輪のファイナルに進んだのは1928年アムステルダム五輪800mの人見絹枝のみ。93年ぶりのことだ。
東京五輪という大舞台で、5000m(予選落ち)を含めて自己ベストを3度更新。女子1500mでは、昨年7月の4分05秒27、今年7月の4分04秒08、今大会の予選・準決勝と「こだわり」の1500mで4度目の日本新。東京五輪で残るレースは8月6日(19時50分)の女子1500m決勝のみ。「スローな展開になることが多いので、ラスト1周にこだわって走りたい」と田中。快進撃を続ける21歳は、東京五輪最後のレースでどんなドラマチックな走りを見せるのだろうか。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.18
横山隆義氏が死去 由良育英高でインターハイ2度の総合V 全国高校駅伝でも準優勝に導く
-
2025.12.18
-
2025.12.18
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
2025.12.14
中学駅伝日本一決定戦がいよいよ開催 女子11時10分、男子12時15分スタート/全中駅伝
-
2025.12.14
-
2025.12.14
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.18
箱根駅伝Stories/青学大3連覇へ、過去最高レベルの戦力 「チームを勝たせる走り」を結集
前回優勝メンバーから6人が卒業 前回、10時間41分19秒の大会新記録で連覇を飾ったメンバーから6人が卒業。それも4区で歴代2位の好タイムをマークした太田蒼生(現・GMOインターネットグループ)に5、6区連続区間新で、「 […]
2025.12.18
横山隆義氏が死去 由良育英高でインターハイ2度の総合V 全国高校駅伝でも準優勝に導く
鳥取・由良育英高(現・鳥取中央育英高)の陸上部顧問として、インターハイで2度の総合優勝に導き、高校駅伝でも全国大会で2度の準優勝を果たした横山隆義氏が、12月15日、肺炎のため亡くなった。81歳だった。 横山氏は1942 […]
2025.12.18
26年7月に第1回U23アジア選手権開催が決定! アジア跳躍選手権も実施予定
アジア陸連は11月に理事会を開催し、2026年7月9日から12日の日程で、第1回U23アジア選手権を中国・オルドスで開催することを発表した。 陸上競技では、U18やU20など年齢別の競技会が実施されており、U20カテゴリ […]
Latest Issue
最新号
2026年1月号 (12月12日発売)
箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳