HOME 高校

2021.06.22

女子棒高跳の柳川美空が高校歴代5位タイ&高1最高の4m00をクリア!/IH北関東大会
女子棒高跳の柳川美空が高校歴代5位タイ&高1最高の4m00をクリア!/IH北関東大会

◇インターハイ北関東大会(6月18日~21日/神奈川県川崎市)

夏のインターハイを懸けた地区予選となる北関東大会が6月18日から21日の4日間、神奈川県川崎市で行われ、女子棒高跳では高校歴代5位タイ、高1最高記録となる4m00に成功した柳川美空(前橋育英1群馬)が優勝を決めた。

広告の下にコンテンツが続きます

 5月2日の日本棒高跳室内選手権で高1では2人目となる4m00に成功していた柳川は、3日後の水戸招待で3m93の屋外高1最高記録を樹立。5月16日のインターハイ群馬県大会では前・高1最高記録保持者である村田蒼空(前橋女2群馬)とのライバル対決を3m80で制し、北関東大会へ向けて弾みをつけていた。

 北関東では3m50の高さから登場し、3m70、3m80と一発でクリア。村田も同様にここまでノーミスで来ていたものの、続く3m90で脱落した。

 柳川はこの高さをパスし、跳べば大会新、そして優勝が決まる4m00に高さを上げた。「先週くらいまで調子が良くなかったけど、この北関東大会に調子の波を高く持ってこれた」という勢いで、過去8人の高校生しか到達していない大台を見事一回で成功。高校記録を1cm上回る4m14には失敗したが、1年生ながら抜群の存在感を発揮した。

「今日は助走からの入りが良くなかった。日本選手権など、これから続く大きな大会に向けて改善していきたい」と、優勝した喜びよりも反省点をまず挙げた柳川。インターハイでは「(高校新記録の)4m14を跳んで、1年生のうちから優勝したい」と力強く宣言した。

◇男子110mH、3000m障害で大会新記録が誕生……
 このほかにも2種目で大会新記録が誕生し、男子110mハードルでは樋口隼人(松山3埼玉)が14秒06(+1.4)で優勝。元高校記録保持者・大橋祐二(浦和・埼玉)の持つ大会記録(14秒26)を大幅に上回った。「大室秀樹さん(現・大塚製薬)の持つ松山高校記録、14秒01を更新したい」と今後に向けての意気込みを口にした。

 男子3000m障害では山崎颯(埼玉栄3)が今季高校リスト2位となる8分53秒07で北関東制覇。今年からこの種目に取り組み、「今大会の決勝で5レース目」という山崎は、大会前のベストが9分23秒56と決して優勝候補ではなかった。しかし、この時のタイムは右足首の捻挫を抱えた状態でのものであり、「(9分05秒57のベストを持つ)大沼君(良太郎/鹿島学園3茨城)についていって、いけるところまでいこうと思った。3年生で最後のインターハイなので、何とかして6位以内に入ろうと思っていたので、優勝できてとてもうれしいです」と今大会で一気に才能が花開いた。

 地区大会は全11地区で開催。各種目上位6名(競歩、女子棒高跳、三段跳、ハンマー投は上位4位、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)が全国大会に出場。インターハイは7月28日から8月1日まで福井県で開催される。

※一部誤りを修正しました。

文/松永貴允

◇インターハイ北関東大会(6月18日~21日/神奈川県川崎市) 夏のインターハイを懸けた地区予選となる北関東大会が6月18日から21日の4日間、神奈川県川崎市で行われ、女子棒高跳では高校歴代5位タイ、高1最高記録となる4m00に成功した柳川美空(前橋育英1群馬)が優勝を決めた。  5月2日の日本棒高跳室内選手権で高1では2人目となる4m00に成功していた柳川は、3日後の水戸招待で3m93の屋外高1最高記録を樹立。5月16日のインターハイ群馬県大会では前・高1最高記録保持者である村田蒼空(前橋女2群馬)とのライバル対決を3m80で制し、北関東大会へ向けて弾みをつけていた。  北関東では3m50の高さから登場し、3m70、3m80と一発でクリア。村田も同様にここまでノーミスで来ていたものの、続く3m90で脱落した。  柳川はこの高さをパスし、跳べば大会新、そして優勝が決まる4m00に高さを上げた。「先週くらいまで調子が良くなかったけど、この北関東大会に調子の波を高く持ってこれた」という勢いで、過去8人の高校生しか到達していない大台を見事一回で成功。高校記録を1cm上回る4m14には失敗したが、1年生ながら抜群の存在感を発揮した。 「今日は助走からの入りが良くなかった。日本選手権など、これから続く大きな大会に向けて改善していきたい」と、優勝した喜びよりも反省点をまず挙げた柳川。インターハイでは「(高校新記録の)4m14を跳んで、1年生のうちから優勝したい」と力強く宣言した。 ◇男子110mH、3000m障害で大会新記録が誕生……  このほかにも2種目で大会新記録が誕生し、男子110mハードルでは樋口隼人(松山3埼玉)が14秒06(+1.4)で優勝。元高校記録保持者・大橋祐二(浦和・埼玉)の持つ大会記録(14秒26)を大幅に上回った。「大室秀樹さん(現・大塚製薬)の持つ松山高校記録、14秒01を更新したい」と今後に向けての意気込みを口にした。  男子3000m障害では山崎颯(埼玉栄3)が今季高校リスト2位となる8分53秒07で北関東制覇。今年からこの種目に取り組み、「今大会の決勝で5レース目」という山崎は、大会前のベストが9分23秒56と決して優勝候補ではなかった。しかし、この時のタイムは右足首の捻挫を抱えた状態でのものであり、「(9分05秒57のベストを持つ)大沼君(良太郎/鹿島学園3茨城)についていって、いけるところまでいこうと思った。3年生で最後のインターハイなので、何とかして6位以内に入ろうと思っていたので、優勝できてとてもうれしいです」と今大会で一気に才能が花開いた。  地区大会は全11地区で開催。各種目上位6名(競歩、女子棒高跳、三段跳、ハンマー投は上位4位、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)が全国大会に出場。インターハイは7月28日から8月1日まで福井県で開催される。 ※一部誤りを修正しました。 文/松永貴允

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.18

駒大4年生4本柱は主要区間を熱望! 主将・山川拓馬「エース区間に挑みたい」 佐藤圭汰「しっかり走って恩返しを」

第102回箱根駅伝で3年ぶりの総合優勝を狙う駒大が12月18日、オンラインで合同会見を行い、エントリー選手が出席した。 今季の駒大は4年生の4人が強力。それぞれ希望区間を問われると、主将の山川拓馬は2区と5区、伊藤蒼唯は […]

NEWS 箱根駅伝Stories/青学大3連覇へ、過去最高レベルの戦力 「チームを勝たせる走り」を結集

2025.12.18

箱根駅伝Stories/青学大3連覇へ、過去最高レベルの戦力 「チームを勝たせる走り」を結集

前回優勝メンバーから6人が卒業 前回、10時間41分19秒の大会新記録で連覇を飾ったメンバーから6人が卒業。それも4区で歴代2位の好タイムをマークした太田蒼生(現・GMOインターネットグループ)に5、6区連続区間新で、「 […]

NEWS 横山隆義氏が死去 由良育英高でインターハイ2度の総合V 全国高校駅伝でも準優勝に導く

2025.12.18

横山隆義氏が死去 由良育英高でインターハイ2度の総合V 全国高校駅伝でも準優勝に導く

鳥取・由良育英高(現・鳥取中央育英高)の陸上部顧問として、インターハイで2度の総合優勝に導き、高校駅伝でも全国大会で2度の準優勝を果たした横山隆義氏が、12月15日、肺炎のため亡くなった。81歳だった。 横山氏は1944 […]

NEWS 26年7月に第1回U23アジア選手権開催が決定! アジア跳躍選手権も実施予定

2025.12.18

26年7月に第1回U23アジア選手権開催が決定! アジア跳躍選手権も実施予定

アジア陸連は11月に理事会を開催し、2026年7月9日から12日の日程で、第1回U23アジア選手権を中国・オルドスで開催することを発表した。 陸上競技では、U18やU20など年齢別の競技会が実施されており、U20カテゴリ […]

NEWS 中大・吉居駿恭主将「一番恩返しできるのが優勝」 溜池一太は初マラソン意向も「箱根だけしか考えていない」

2025.12.18

中大・吉居駿恭主将「一番恩返しできるのが優勝」 溜池一太は初マラソン意向も「箱根だけしか考えていない」

第102回箱根駅伝で30年ぶりとなる総合優勝を狙う中大が12月18日、東京・八王子市の多摩キャンパスで合同取材を開いた。 主将の吉居駿恭(4年)は「昨年の11月中旬くらいに(総合優勝の)目標を立てました。昨年の全日本の結 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top