米国陸連スローフェスティバル(世界陸連コンチネンタルツアー・シルバー)が5月22日、同国アリゾナで行われ、男子砲丸投ではR.クルーザー(米国)が23m01をプット。昨年7月に出した自己記録22m91(当時世界歴代3位タイ)を10cm更新し、単独で歴代3位になるとともに、R.バーンズ(米国)が1990年5月20日に打ち立てた世界記録(23m12)に11cmと迫った。
23mオーバーはバーンズが90年5月26日に23m10をマークして以来、31年ぶり。世界歴代2位は87年に残したU.ティンマーマン(東ドイツ)が23m06で、クルーザーは史上3人目の23mプッターとなる。
4投目までは22m59(2投目)が最高だったが、5投目に大台を突破した。
28歳のクルーザーは2016年リオ五輪の金メダリスト。19年ドーハ世界選手権は22m90の自己新をマークしながら、J.コヴァクス(米国)に1cm差で破れて銀メダルだった。だが、22m以上の記録は127回を数え、これまでのプッターの中で最も多い。今年1月には室内世界記録を32年ぶりに塗り替える22m82を投げている。
この他にも好記録が生まれており、女子円盤投では21歳のJ.V.クリンケン(オランダ)が今季世界最高となる自己ベストの70m22をマーク。男子ハンマー投では、4月下旬に今季世界最高の81m98を放ったR.ウィンクラー(米国)が81m44で制した。女子ハンマー投ではG.ベリー(米国)が76m79をマーク。上位5人が75mオーバーだった。
跳躍種目も行われ、男子走高跳ではS.マクウェン(米国)が2m33、女子走高跳は、ドーハ世界選手権銅メダリストのV.カニングハム(米国)が1m99でそれぞれ勝った。
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