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山縣亮太が地元・広島で復活の一歩へ「課題がクリアできればいい記録が出る」/織田記念前日会見


サトウ食品日本グランプリシリーズ、織田記念を明日に控え、男子短距離の山縣亮太(セイコー)が前日会見に臨んだ。

「ワクワクする気持ちと、少しばかりのプレッシャー。いろんな感情が入り交じっています」。そう笑みを浮かべながら山縣は語る。織田記念は2018年以来。「慣れ親しんだグラウンドと雰囲気。国際大会の年などは織田記念を皮切りに波に乗れたと思います」とこの大会への思い明かす。その言葉通り、3年前は織田記念を制すと、日本選手権も優勝。夏のアジア大会では自身がベストのレースの一つに挙げる10秒00(+0.8)の自己記録で3位に入った。

だが、翌年は肺気胸で日本選手権を見送り、ドーハ世界選手権に出場できなかった。さらにケガも相次ぎ苦しい日々を過ごした。だが、やはりこの男は戻ってきた。「全力を出しても大丈夫かどうか、リスクが高そうな日は抑えながら、100パーセント以上を出しながらやって、(身体は)耐えてくれた」。これまで「一次加速、二次加速などイメージを持つ中で、全力を出してない可能性がある」と感じ、「気持ちの壁を取っ払って全力を出す」という点をフォーカスして取り組んできた。

今年2月からは高野大樹コーチにアドバイスを受けている。これまで特定のコーチを置かずにやってきたが、「第三者の目を通すことで自分の走りを最短距離で完成させていく」という狙いで依頼した。実際、「練習の1本1本、試合でもフィードバックが増えてきた」と話す。

今季は鹿児島(室内)で10秒39、宮崎では10秒36をマーク。「それぞれ違った課題が見つかった。その課題がクリアできればいい記録が出ると思う。自信があります」と、その表情には充実感が漂う。まだ東京五輪の参加標準記録10秒05を切っていない。「1日でも、1試合でも早く標準を切りたい。(明日は)勝ち、記録の両方を」と山縣。「しばらく調子がいい姿を見せられていないので、織田記念で『復活してきたな』と思ってもらえるように頑張ります」と笑顔で会見を終えた。


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