HOME ニュース、国内

2021.04.28

山縣亮太が地元・広島で復活の一歩へ「課題がクリアできればいい記録が出る」/織田記念前日会見
山縣亮太が地元・広島で復活の一歩へ「課題がクリアできればいい記録が出る」/織田記念前日会見


サトウ食品日本グランプリシリーズ、織田記念を明日に控え、男子短距離の山縣亮太(セイコー)が前日会見に臨んだ。

「ワクワクする気持ちと、少しばかりのプレッシャー。いろんな感情が入り交じっています」。そう笑みを浮かべながら山縣は語る。織田記念は2018年以来。「慣れ親しんだグラウンドと雰囲気。国際大会の年などは織田記念を皮切りに波に乗れたと思います」とこの大会への思い明かす。その言葉通り、3年前は織田記念を制すと、日本選手権も優勝。夏のアジア大会では自身がベストのレースの一つに挙げる10秒00(+0.8)の自己記録で3位に入った。

だが、翌年は肺気胸で日本選手権を見送り、ドーハ世界選手権に出場できなかった。さらにケガも相次ぎ苦しい日々を過ごした。だが、やはりこの男は戻ってきた。「全力を出しても大丈夫かどうか、リスクが高そうな日は抑えながら、100パーセント以上を出しながらやって、(身体は)耐えてくれた」。これまで「一次加速、二次加速などイメージを持つ中で、全力を出してない可能性がある」と感じ、「気持ちの壁を取っ払って全力を出す」という点をフォーカスして取り組んできた。

広告の下にコンテンツが続きます

今年2月からは高野大樹コーチにアドバイスを受けている。これまで特定のコーチを置かずにやってきたが、「第三者の目を通すことで自分の走りを最短距離で完成させていく」という狙いで依頼した。実際、「練習の1本1本、試合でもフィードバックが増えてきた」と話す。

今季は鹿児島(室内)で10秒39、宮崎では10秒36をマーク。「それぞれ違った課題が見つかった。その課題がクリアできればいい記録が出ると思う。自信があります」と、その表情には充実感が漂う。まだ東京五輪の参加標準記録10秒05を切っていない。「1日でも、1試合でも早く標準を切りたい。(明日は)勝ち、記録の両方を」と山縣。「しばらく調子がいい姿を見せられていないので、織田記念で『復活してきたな』と思ってもらえるように頑張ります」と笑顔で会見を終えた。

サトウ食品日本グランプリシリーズ、織田記念を明日に控え、男子短距離の山縣亮太(セイコー)が前日会見に臨んだ。 「ワクワクする気持ちと、少しばかりのプレッシャー。いろんな感情が入り交じっています」。そう笑みを浮かべながら山縣は語る。織田記念は2018年以来。「慣れ親しんだグラウンドと雰囲気。国際大会の年などは織田記念を皮切りに波に乗れたと思います」とこの大会への思い明かす。その言葉通り、3年前は織田記念を制すと、日本選手権も優勝。夏のアジア大会では自身がベストのレースの一つに挙げる10秒00(+0.8)の自己記録で3位に入った。 だが、翌年は肺気胸で日本選手権を見送り、ドーハ世界選手権に出場できなかった。さらにケガも相次ぎ苦しい日々を過ごした。だが、やはりこの男は戻ってきた。「全力を出しても大丈夫かどうか、リスクが高そうな日は抑えながら、100パーセント以上を出しながらやって、(身体は)耐えてくれた」。これまで「一次加速、二次加速などイメージを持つ中で、全力を出してない可能性がある」と感じ、「気持ちの壁を取っ払って全力を出す」という点をフォーカスして取り組んできた。 今年2月からは高野大樹コーチにアドバイスを受けている。これまで特定のコーチを置かずにやってきたが、「第三者の目を通すことで自分の走りを最短距離で完成させていく」という狙いで依頼した。実際、「練習の1本1本、試合でもフィードバックが増えてきた」と話す。 今季は鹿児島(室内)で10秒39、宮崎では10秒36をマーク。「それぞれ違った課題が見つかった。その課題がクリアできればいい記録が出ると思う。自信があります」と、その表情には充実感が漂う。まだ東京五輪の参加標準記録10秒05を切っていない。「1日でも、1試合でも早く標準を切りたい。(明日は)勝ち、記録の両方を」と山縣。「しばらく調子がいい姿を見せられていないので、織田記念で『復活してきたな』と思ってもらえるように頑張ります」と笑顔で会見を終えた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.16

DAY3は延べ8万6000人超が国立へ イブニングセッション3日連続5万超で大きな熱気/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)3日目 東京2025世界陸上財団は9月15日、東京世界陸上3日目(DAY3)のモーニングセッションとイブニングセッションの入場者数(15日21日時点の速報値)を発表した。 […]

NEWS 3000m障害・三浦龍司が2大会連続入賞 女子は齋藤みうが日本新 マラソン・近藤亮太は11位/世界陸上Day3

2025.09.16

3000m障害・三浦龍司が2大会連続入賞 女子は齋藤みうが日本新 マラソン・近藤亮太は11位/世界陸上Day3

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)3日目 東京世界陸上3日目が行われ、イブニングセッションの男子3000m障害では三浦龍司(SUBARU)が8分35秒90で8位に入った。23年ブダペスト大会に続く、2大会連 […]

NEWS 3000m障害・三浦龍司「金メダル見えた」ケガ、接触乗り越えつかんだ価値ある8位/東京世界陸上

2025.09.16

3000m障害・三浦龍司「金メダル見えた」ケガ、接触乗り越えつかんだ価値ある8位/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)3日目 東京世界陸上3日目のイブニングセッションに行われた男子3000m障害で、三浦龍司(SUBARU)が8分35秒90で2大会連続入賞となる8位に入った。 明確にメダルを […]

NEWS デュプランティス「今夜は最高のスタジアムだった」 自身14度目の世界新で6m30到達!/東京世界陸上

2025.09.16

デュプランティス「今夜は最高のスタジアムだった」 自身14度目の世界新で6m30到達!/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)3日目 東京世界陸上の3日目が行われ、男子棒高跳のアルマンド・デュプランティス(スウェーデン)が6m30の世界新記録を樹立し、大会3連覇を達成した。 「想像以上に素晴らしい […]

NEWS 100mH福部真子「もう終わりなのかな」からたどり着いた涙のセミファイナル/東京世界陸上

2025.09.16

100mH福部真子「もう終わりなのかな」からたどり着いた涙のセミファイナル/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)3日目 東京世界陸上3日目のイブニングセッションに行われた女子100m準決勝に出場した福部真子(日本建設工業)は、13秒06(-0.5)の組7着だった。 スタートから「うま […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年10月号 (9月9日発売)

2025年10月号 (9月9日発売)

【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/

page top