日本陸連は4月5日、リモートによる会見を行い2021年度の強化方針を発表した。
会見には日本陸連の尾縣貢・専務理事、麻場一徳・強化委員長、山崎一彦・トラック&フィールドディレクター、河野匡・長距離・マラソンディレクター、土江寛裕・男子100m/200m/4×100mリレーオリンピック強化コーチ、今村文男・男女競歩オリンピック強化コーチが出席した。
冒頭には尾縣専務理事が「昨年の今頃は競技会の中止を発表し、先が見えない状況だった」と振り返り、そういった状況を乗り越えて競技会が再開、アスリートがパフォーマンス発揮していることで「改めてスポーツ、オリンピックの素晴らしさを共有したい、オリンピックの意義を広く発信したい」と話した。
メダルが期待される男子4×100mリレーについて土江コーチは、「フル代表として実戦でリレーを組む予定はない」と明かし、五輪にぶっつけ本番で挑むことになりそう。「競う相手を呼びづらいことと、海外の試合に派遣できない」ことを理由に挙げ、「日本選手権の結果で、個人の出場権を獲得するメンバーが中心になり、7月に山梨で短期合宿ができれば」と話す。これまで積み重ねてきていることで、「代表入りが想定される選手は(バトンの)トレーニングしてきているので実戦がなくても心配していない」とした。
なお、世界リレー選手権の男子4×100mリレーは「若手中心になる予定で、22年ユージン世界選手権の出場権(※10位以内)と、若手にナショナルチームのリレーを経験させる」ことを目標にする。
東京五輪の出場権を目指すにあたり、コロナ禍により海外遠征が難しい状況でワールドランキングのポイント獲得に不安もあったが、「事務局や各陸協の尽力で、国内でもポイントを稼げるような競技化の準備をしていただいた」と麻場委員長。「東京五輪でメダルや入賞を一つでも多くという目標に向かって準備を整えていきたい」とした。
すでに代表が決まっているマラソンについて、レースに出場していない選手も多いが河野ディレクターは「心配していないが、パフォーマンスを発揮するプロセスとしてレースには出てほしい。選手、選任コーチもそう考えている。今のところ何らかのレースには出る予定」とのこと。5000m、10000mの長距離種目については、「男女のフルエントリー」を目指す。
今村コーチは、今週末の日本選手権50km競歩について「国際審判員に協力いただけそう」と話し、健康状況にもよるが東京五輪の選考レースの条件となる国際審判を招聘できそうだという。競歩は7月中旬に北海道・千歳で合宿を行い、札幌決戦へ向かう予定。
5月に世界リレー選手権を控えるなか、女子について山崎ディレクターは「4×400mリレーはなんとか参加に届きそう。決勝に残って五輪の出場権を目指す」とした。4×100mリレーは今週の出雲陸上のリレートライアルに、インドネシアを招待。「国際大会となるので、そこで記録を目指す」とした。
東京五輪の陸連としての具体的な目標を問われ、「代表選手が決まり、海外の状況がわかった段階で示したい」(麻場委員長)と話すにとどめた。
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