2026.08.27
「NEXT STAGE~企業の未来を創るスポーツの未来を創る~」をテーマとしたイベントが8月7日、都内で開かれ、パネリストとして男子短距離のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が登壇した。
このイベントはマーケティングなどを手掛ける株式会社フリークアウト・ホールディングスと、多くのアスリートのマネジメントを受け持つ株式会社UDN SPORTSが主催したもの。ゲストに男子サッカー日本代表の森保一監督を迎え、フリークアウト・ホールディングスの本田謙代表取締役社長と講演を行い、それをもとにスタートアップ経営者、アスリート、クリエイターが、組織論やリーダーシップ論などについてディスカッションした。
登壇者は経営者的な視点から「強い人材を集めても強いチームにならないのはなぜか」「価値観が違う人が集まったときどうするか」「トップの間違いを誰が指摘するか」など、さまざまな悩みや体験談を語り、それに対し、ディスカッションや森保監督が経験を語る。
森保監督は「経営と我々と違うのは、選手たちが勝ちたい、うまくなりたいという集団。経営はいろんな条件で人が集まってくる。経営のほうが大変です」と語りつつ、「違う形のピースを一つの絵にしていくために、フィロソフィーやコンセプトを示して、役割をハッキリさせていく。全体がどこに向かうか、方向性を明確にする。そして、Challengeできる環境作りを意識している」とチームビルディングについて話す。
「逆境とどう向き合うか。鍛えるものなのか、鍛えるものなら身につけたい」というテーマには、サニブラウンも発言。16歳から世界の舞台で活躍し、100mで日本人初の世界選手権入賞(22年)など実績を残してきた。さらに、米国の大学に進学して経営学を学ぶなど、さまざまな分野の人たちとも交流を図り、自らの思いをかたちにした陸上大会「DAWN GAMES」も毎年開催している。
サニブラウンは「スポーツも経営も、成功するよりも失敗することが多いと思う。その中で、もちろん目標に向かっていくのですが、逆算してもやっているのですが、目の前の1日、1日で何をするか。成功しても失敗しても、その過程が一番大事だと思っています」と答えた。
これに、森保監督も「あまり逆境というのは考えず、目の前の現実にフォーカスするしかないし、サニブラウン選手と同じで100%やって日々をつなげていくしかない。『こんなはずじゃなかった』はないように、と伝えていてそれがあると推進力を損なう」と共感していた。
最後にサプライズで23日に誕生日を迎えた森保監督へのバースデーケーキをサニブラウンも運び、森保監督も笑顔。「濃密なディスカッションを終え、森保監督は「監督と責任者と、立場は異なるが同じような考えもある。質問してくる中で答えを持っているんだろうけど、答え合わせになったならいいし、それがみなさんのヒントになればうれしい。日本を、関わっている人たちを、人生を豊かにしようというなかでやっていると思うので、共通したものを感じました。短い時間でしたがとても刺激を受けました」と締めくくった。
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