HOME 国内、日本代表

2026.02.15

山西利和が2年連続世界新!「ホッとしています」歩型や調整で不安も貫禄示してアジア大会内定/日本選手権ハーフ競歩
山西利和が2年連続世界新!「ホッとしています」歩型や調整で不安も貫禄示してアジア大会内定/日本選手権ハーフ競歩

26年日本選手権男子ハーフマラソン競歩で優勝した山西利和

◇第109回日本選手権ハーフマラソン競歩(2月15日/兵庫・六甲アイランド)

アジア大会代表選考会を兼ねた日本選手権ハーフマラソン競歩が行われ、男子は山西利和(愛知製鋼)が1時間20分34秒の世界新記録で2連覇を達成した。

広告の下にコンテンツが続きます

残り5km。山西が一気にペースを上げると、それまで食らいついていた実力者たちはついていけず。そこからはビクトリーロードだった。昨年、20kmで1時間16分10秒の世界新を樹立。今年はハーフマラソン(21.0975km)の距離変更後、最初の日本選手権で“2年連続”世界新の偉業だった。

「ホッとしています」というのが山西の第一声。昨年の東京世界選手権でも同じように仕掛けた時に歩型違反を取られ、3度の警告により痛恨のペナルティーゾーンに入った。「当日になってみないとわからない」と歩型に加え、今大会に向けた調整でも「最後の切り替えというか、バンッと(スピードを)出すところでうまくいかなかった」点で不安があったという。

レースは東京世界選手権入賞の吉川絢斗(サンベルクス)を筆頭に、実力者たち5人の集団になるも、「歩型の不安のなか、自分との対話、審判とのすり合わせ」に注意を払いつつ、1km3分50秒あたりのペースで主導権を握っていく。

15kmは57分40秒で通過。「自然と絞れてきたので、5人の中で世界競歩の(代表候補)メンバー、アジア大会(代表になる)2人を決めていう作業になった。もう少し絞れたらと思いましたが……」。

不安があった仕掛けどころで注意を受けたところは反省しつつ、そこはレース巧者ぶりをいかんなんく発揮。20km通過も1時間16分台、フィニッシュは悠々と歩くようにラインを越えた。タイムは「だいたいイメージしていた幅」で世界新、そして、アジア大会代表内定だった。

左胸には喪章をつけて歩いた。昨年末、高校時代から指導を受けてきた内田隆幸コーチが他界。競歩の世界にどっぷりつかり、世界王者になる道をともに歩んできた。「歳を負うごとにお願いする比率は減ってきて自律を促していただくかたちになりました。内田さんのような、まっすぐなパッションの方が周りにいてくださったのはすごく大きなことでした」と感謝している。

これで2018年ジャカルタアジア大会以来のアジアの舞台の代表に。開催地は会社が本社を構える愛知だ。「前回は銀メダルだったので、中国のライバルたちにしっかり勝って、金メダルを取れるように頑張りたい」。

次こそ、国際舞台の“一番”に戻るために。山西は勝負の時まで王道を突き進んでいく。

◇第109回日本選手権ハーフマラソン競歩(2月15日/兵庫・六甲アイランド) アジア大会代表選考会を兼ねた日本選手権ハーフマラソン競歩が行われ、男子は山西利和(愛知製鋼)が1時間20分34秒の世界新記録で2連覇を達成した。 残り5km。山西が一気にペースを上げると、それまで食らいついていた実力者たちはついていけず。そこからはビクトリーロードだった。昨年、20kmで1時間16分10秒の世界新を樹立。今年はハーフマラソン(21.0975km)の距離変更後、最初の日本選手権で“2年連続”世界新の偉業だった。 「ホッとしています」というのが山西の第一声。昨年の東京世界選手権でも同じように仕掛けた時に歩型違反を取られ、3度の警告により痛恨のペナルティーゾーンに入った。「当日になってみないとわからない」と歩型に加え、今大会に向けた調整でも「最後の切り替えというか、バンッと(スピードを)出すところでうまくいかなかった」点で不安があったという。 レースは東京世界選手権入賞の吉川絢斗(サンベルクス)を筆頭に、実力者たち5人の集団になるも、「歩型の不安のなか、自分との対話、審判とのすり合わせ」に注意を払いつつ、1km3分50秒あたりのペースで主導権を握っていく。 15kmは57分40秒で通過。「自然と絞れてきたので、5人の中で世界競歩の(代表候補)メンバー、アジア大会(代表になる)2人を決めていう作業になった。もう少し絞れたらと思いましたが……」。 不安があった仕掛けどころで注意を受けたところは反省しつつ、そこはレース巧者ぶりをいかんなんく発揮。20km通過も1時間16分台、フィニッシュは悠々と歩くようにラインを越えた。タイムは「だいたいイメージしていた幅」で世界新、そして、アジア大会代表内定だった。 左胸には喪章をつけて歩いた。昨年末、高校時代から指導を受けてきた内田隆幸コーチが他界。競歩の世界にどっぷりつかり、世界王者になる道をともに歩んできた。「歳を負うごとにお願いする比率は減ってきて自律を促していただくかたちになりました。内田さんのような、まっすぐなパッションの方が周りにいてくださったのはすごく大きなことでした」と感謝している。 これで2018年ジャカルタアジア大会以来のアジアの舞台の代表に。開催地は会社が本社を構える愛知だ。「前回は銀メダルだったので、中国のライバルたちにしっかり勝って、金メダルを取れるように頑張りたい」。 次こそ、国際舞台の“一番”に戻るために。山西は勝負の時まで王道を突き進んでいく。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

         

Latest articles 最新の記事

2026.05.16

110mH村竹ラシッドが13秒18で3位!最高峰ダイヤモンドリーグ開幕戦で力走/DL柯橋

世界最高峰の陸上ツアー、世界陸連ダイヤモンドリーグ(DL)が5月15日の中国・柯橋大会で開幕した。 男子110mハードルには村竹ラシッド(JAL)が出場し、13秒18(+0.1)で3位に入った。 広告の下にコンテンツが続 […]

NEWS 【コラム】北口榛花が持つ不思議なエネルギー、ライバルも魅了 涙に暮れた国立競技場で笑顔が戻る

2026.05.16

【コラム】北口榛花が持つ不思議なエネルギー、ライバルも魅了 涙に暮れた国立競技場で笑顔が戻る

◇セイコーゴールデングランプリ(5月17日/東京・MUFGスタジアム:国立競技場) 世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリの女子やり投に北口榛花(JAL)が出場する。昨年、右肘を痛め […]

NEWS 片山瑛太が圧巻のスプリント3冠!100m10秒30、200m高校歴代7位20秒75 バロングンも貫禄2種目V/IH千葉県大会

2026.05.16

片山瑛太が圧巻のスプリント3冠!100m10秒30、200m高校歴代7位20秒75 バロングンも貫禄2種目V/IH千葉県大会

滋賀インターハイ(7月30日~8月5日)に向けた都府県大会が5月上旬から各地で行われ、高校生たちが熱い戦いを繰り広げている。 千葉県大会は5月13~16日の4日間、千葉県総合スポーツセンター陸上競技場で行われ、各種目で好 […]

NEWS 100mH村岡柊有が12秒94、日本人10人目の12秒台!2位・本田と100m三輪がアジア大会派遣設定を突破/東日本実業団

2026.05.16

100mH村岡柊有が12秒94、日本人10人目の12秒台!2位・本田と100m三輪がアジア大会派遣設定を突破/東日本実業団

◇第68回東日本実業団選手権(5月15~17日/山形・NDソフトスタジアム)2日目 第68回東日本実業団選手権の2日目が行われ、村岡柊有(NSD.)が自身初、日本人10人目の12秒台となる12秒94(+1.9/日本歴代8 […]

NEWS 棒高跳・柄澤智哉が日本歴代9位5m66でアジア大会派遣設定突破!澤野大地の大会記録21年ぶり更新/東日本実業団

2026.05.16

棒高跳・柄澤智哉が日本歴代9位5m66でアジア大会派遣設定突破!澤野大地の大会記録21年ぶり更新/東日本実業団

◇第68回東日本実業団選手権(5月15~17日/山形・NDソフトスタジアム)2日目 第68回東日本実業団選手権の2日目が行われ、男子棒高跳で柄澤智哉(東日本三菱自動)が日本歴代9位の自己ベストを4年ぶりに4cm行使運する […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年6月号 (5月14日発売)

2026年6月号 (5月14日発売)

落合晃&丸山優真が日本新
26春 学生長距離勢力図

page top