2026.01.04
◇第102回箱根駅伝(1月2、3日:神奈川・箱根町~東京・大手町往復/10区間217.1km)
第102回箱根駅伝が行われ、青学大が3年連続9度目の総合優勝を成し遂げた。往路5時間18分08秒、復路5時間19分26秒はいずれも新記録。総合でも初の10時間40分切りとなる10時間37分34秒の大会新だった。
往路は5区・黒田朝日(4年)の大逆転劇で首位に立った青学大。だが、8度の往路優勝のなかでも、2位とのタイム差は最少の18秒。往路後に原晋監督も、「(後続を大きく引き離した)ピクニックランにはならない」とライバル校の追い上げに警戒心を持っていた。
実際にレースはこれまでのような大差がつくことはなかった。それでも復路は3年連続8区に入った塩出翔太(4年)以外は初出場というフレッシュな布陣が堂々たる走りを見せた。
今大会、1年生で唯一の出走となった6区の石川浩輝(1年)。12月の強化合宿後にアキレス腱痛でノーランの時期もあっと明かすが、「7区以降に頼れる先輩がいたので、安心して走れた」と、1年生初の57分台となる区間歴代4位の57分15秒(区間3位)をマーク。7区には前回10区エントリーも、当日変更で出走が叶わなかった佐藤愛斗(2年)が出場。11月に世田谷ハーフ(1時間1分57秒)、MARCH対抗戦10000m(27分55秒93)と好走。見事に初出走を勝ち取り、区間3位と安定した走りで首位をキープした。
そして8、9区は原監督が作り上げた青山メソッドの象徴である4年生が勝負を決する走りを見せる。8区の塩出は、「区間新は最低限目標として走った」と有限実行の快走。1時間3分45秒の区間新記録を叩き出し、この時点で原監督も「9区にタスキが渡ったあたりで、これは勝てるかなと思った」と振り返る。
9区の佐藤有一(4年)もOBの中村唯翔(現・SGホールディングス)、岸本大紀(現・GMOインターネットグループ)に次ぐ、区間歴代3位(1時間7分38秒)の好タイムをマーク。「前日の朝日、そして8区の塩出の走りを見て、自分も区間賞を獲りたいと思って走ったので良かったです」と最初で最後となった箱根路での快走へ繋げた。そんな同期2人の走りを黒田も、「やっぱり4年生としてやってくれた。信頼できる同期に恵まれた」と喜んだ。
4年生の連続区間賞で2位・國學院大との差は1分59秒。10区の折田壮太(2年)も区間賞こそ、1時間7分31秒の区間新をマークした駒大・佐藤圭汰(4年)に譲ったが、歴代3位の1時間7分59秒で走破。「良し悪しはあったかもしれないけど、9区までの選手がそれぞれ区間で全力を尽くして、自分の所までタスキを持ってきてくれた。それをしっかり1番で大手町に届けることができて良かったです」。その区間タイム自体もさることながら、10000m27分台のランナーをアンカーまで残せるチーム力を改めて感じさせる締めくくりだった。
國學院大と最終区まで競り合った復路も5時間19分26秒の大会新で優勝。総合タイムは、前回大会で出した大会記録(10時間41分19秒)を3分45秒も塗りかえた。
往路、復路をともに大会新で制し、2年ぶり6度目の完全優勝も達成。大会史上初となる2度目の3連覇という金字塔も打ち立てた。「気持ちを込めて頑張っていけば、『青学メソッド』は必ず成長することを学生たちが証明してくれました。運営管理車から見ていて、『これほど強かったのか』とほれぼれしながら見ていました」(原監督)
前回優勝メンバーから6人が卒業し、「次回の優勝確率0%」から作り上げたチームは、1年の時を経て、箱根駅伝史上に名を刻む「最強軍団」となった。
文/田中葵
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