10月7日、スペインで行われるバレンシアマラソン(12月7日)の主催者が招待選手を発表し、日本からパリ五輪代表の大迫傑(東京陸協)と2時間5分12秒の記録を持つ池田耀平(Kao)がエントリーした。
大迫は昨年のパリ五輪で13位。直後から28年ロサンゼルス五輪への挑戦を表明し、同年12月のホノルルマラソンでは「練習の一環」と位置づけながら2時間16分37秒で完走した。今年は東京にエントリーしたが出場を辞退。その後は拠点を置く米国でトラックレースに出場している。
一方の池田は、昨年のベルリンで日本歴代2位のタイムをマーク。今年1月のニューイヤー駅伝ではエース区間の2区で区間賞も獲得する。東京世界選手権出場を目指して、3月の東京では赤﨑暁(九電工)らとともに上位集団でレースを進めたものの、2時間6分48秒で14位だった。
同じ時期に福岡国際や実業団駅伝が開催されることから、これまで日本からトップ選手の参加はなかったが、今回初めての参戦。両者ともに10月19日の東京レガシーハーフマラソンにエントリーしている。
バレンシアマラソンは1981年にスタート。当初は市民ランナー中心の大会だったが、2011年にコースと日程を刷新し、世界有数の高速レースとして注目を集めるようになった。16年からは国際陸連(現・世界陸連)のゴールドラベル大会、20年にはプラチナラベル大会に認定されている。
男子では22年にK.キプトゥム(ケニア)が初マラソンながら2時間1分53秒(当時世界歴代4位)、23年にはS.レンマ(エチオピア)が2時間1分48秒の世界歴代4位をマーク。現時点で世界歴代10傑のうち3つの記録が同大会で誕生している。
海外勢は今年も強力メンバーが集結。男子はレンマを筆頭に23年大阪を制したH.キロス(エチオピア)、2時間4分45秒のベストを持ち日本のレースにも度々参戦しているH.キプコエチ(ケニア)、ドイツの2時間4分台コンビのS.フィトウィとA.ペトロスも招待された。
女子は2時間14分58秒のコースレーコードを持つA.ベリソ(ケニア)、東京世界選手権金メダルのP.ジェプチルチル(ケニア)が出場を予定している。
バレンシアマラソン招待選手
右は自己ベスト 男子 S.レンマ(エチオピア)2.01.48 H.キロス(エチオピア)2.04.35 H.キプコエチ(ケニア)2.04.45 S.フィトウィ(ドイツ)2.04.56 A.ペトロス(ドイツ) 2.04.58 池田耀平(日本) 2.05.12 E.オンチャリ(ケニア)2.05.20 E.チェセレク(ケニア)2.05.24 B.ビウォット(ケニア)2.05.25 大迫傑(日本) 2.05.29 N.ナバーロ(フランス)2.05.53 A.ブキャナン(豪州) 2.06.22 C.ヤング(米国) 2.08.00 V.ニャゲオ(ケニア) 初マラソン P.モシン(ケニア) 初マラソン [adinserter block="4"] 女子 A.ベリソ(エチオピア) 2.14.58 P.ジェプチルチル(ケニア)2.16.16 J.ジェプコスゲイ(ケニア)2.16.24 K.ダマート(米国) 2.19.12 F.ワレタ(エチオピア) 2.21.32 C.パデュー(英国) 2.22.17 G.クサバ(南アフリカ) 2.22.22 J.ステンソン(豪州) 2.22.56 I.バット・ドイル(豪州) 2.22.59 G.グレッグソン(豪州) 2.23.08 M.ウォルデュ(フランス) 2.23.13 E.ベイツ(米国) 2.23.18 R.ハービー(英国) 2.23.21 L.フラナガン(米国) 2.23.31 G.エピス(イタリア) 2.23.46 M.ロラン(フランス) 2.24.12 F.シュルンプ(スイス) 2.24.30 G.クラウゼ(ドイツ) 初マラソンRECOMMENDED おすすめの記事
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