HOME 国内、世界陸上、日本代表
やり投・北口榛花は決勝進出ならず 組8位に涙浮かべ「強くなって戻ってきたい」/東京世界陸上
やり投・北口榛花は決勝進出ならず 組8位に涙浮かべ「強くなって戻ってきたい」/東京世界陸上

東京世界陸上女子やり投で決勝進出はならなかった北口榛花

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)7日目

東京世界陸上7日目のイブニングセッションが行われ、女子やり投予選に連覇を狙う北口榛花(JAL)が出場。A組に入った北口は60m38で組8位で試技を終えた。B組の結果を受け、全体13位以下が確定したため、決勝進出はならなかった。

涙を浮かべて取材エリアに北口。「たぶん、決勝には残れない」と、厳しい状況を覚悟。6月末に右肘をケガをして試合から遠ざかったが、この日、初めて肘のテープを外して試合に臨んだ。

広告の下にコンテンツが続きます

1投目に60m31を投げ、「少しホッとした」。そこから「1投目はやりがカーブしてしまったので、右に向かって投げるふうにいきました。3回目はスピードを上げたのですが久しぶりに投げ急いでしまった」。

待っている間は「この記録だと厳しいなと思いながら、これ以上超えないで」と祈っていたという。

決勝進出はB組の結果次第だが、厳しい状況になった。それでも「日本で会場に(観客が)いっぱいの競技場が見られてすごくうれしかった」。帰り道はスタンドに何度も手を振って後にした。

肘の痛み自体は消えているが、「自分のやりがどれだけ飛んでいくのか想像できないまま」と満足な練習ができないまま臨んだところに不安があった。前回V、そしてパリ五輪女王としてのプレッシャーは「なかった」。コンディションが整わなかったところだけが悔やまれる。

涙を浮かべ「決勝に残れなかったからといって人生が終わりだとは思っていません。ちょっと長い休みは必要かも知れませんが、強くなってちゃんと戻ってきたい」

ここで負けたからといって、世界陸上・五輪金メダリストの輝くが失われることはない。16年の肘のケガ、コーチ不在、19年ドーハ大会の6cm差での予選落ち、東京五輪での脇腹の大ケガ。そのすべてをはね除け、力に変えて世界女王になったように、北口榛花は必ず強くなってピットに戻ってくる。

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)7日目 東京世界陸上7日目のイブニングセッションが行われ、女子やり投予選に連覇を狙う北口榛花(JAL)が出場。A組に入った北口は60m38で組8位で試技を終えた。B組の結果を受け、全体13位以下が確定したため、決勝進出はならなかった。 涙を浮かべて取材エリアに北口。「たぶん、決勝には残れない」と、厳しい状況を覚悟。6月末に右肘をケガをして試合から遠ざかったが、この日、初めて肘のテープを外して試合に臨んだ。 1投目に60m31を投げ、「少しホッとした」。そこから「1投目はやりがカーブしてしまったので、右に向かって投げるふうにいきました。3回目はスピードを上げたのですが久しぶりに投げ急いでしまった」。 待っている間は「この記録だと厳しいなと思いながら、これ以上超えないで」と祈っていたという。 決勝進出はB組の結果次第だが、厳しい状況になった。それでも「日本で会場に(観客が)いっぱいの競技場が見られてすごくうれしかった」。帰り道はスタンドに何度も手を振って後にした。 肘の痛み自体は消えているが、「自分のやりがどれだけ飛んでいくのか想像できないまま」と満足な練習ができないまま臨んだところに不安があった。前回V、そしてパリ五輪女王としてのプレッシャーは「なかった」。コンディションが整わなかったところだけが悔やまれる。 涙を浮かべ「決勝に残れなかったからといって人生が終わりだとは思っていません。ちょっと長い休みは必要かも知れませんが、強くなってちゃんと戻ってきたい」 ここで負けたからといって、世界陸上・五輪金メダリストの輝くが失われることはない。16年の肘のケガ、コーチ不在、19年ドーハ大会の6cm差での予選落ち、東京五輪での脇腹の大ケガ。そのすべてをはね除け、力に変えて世界女王になったように、北口榛花は必ず強くなってピットに戻ってくる。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.19

世界陸上銅の勝木隼人がエントリー 女子は前回Vの谷純花ら/元旦競歩

東京陸協は26年1月1日に開催される第74回元旦競歩(兼東京選手権競歩)のエントリー選手を発表した。 男子20kmには、9月の東京世界選手権35kmで銅メダルに輝いた勝木隼人(自衛隊体育学校)がエントリー。23年ワールド […]

NEWS 箱根駅伝Stories/東海大のスピードスター・兵藤ジュダ リベンジの1区で「やっぱり区間賞がほしい」

2025.12.19

箱根駅伝Stories/東海大のスピードスター・兵藤ジュダ リベンジの1区で「やっぱり区間賞がほしい」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 失意から復活、トラックで勢い 前回の箱根駅伝予選会で総合14位に終わ […]

NEWS 箱根駅伝Stories/前回の雪辱期する中央学大・市川大世 「区間5位以内を目指して積極的な走りを」

2025.12.19

箱根駅伝Stories/前回の雪辱期する中央学大・市川大世 「区間5位以内を目指して積極的な走りを」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 全日本では4人抜きの力走 3年ぶりに11月の全日本大学駅伝に戻ってき […]

NEWS 箱根駅伝Stories/過去最高順位を見据える城西大 強力4年生軸に「アッと驚くような試合がしたい」

2025.12.19

箱根駅伝Stories/過去最高順位を見据える城西大 強力4年生軸に「アッと驚くような試合がしたい」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 主要区間の経験者残る 前回6位の城西大がチーム最高成績の3位以内を目 […]

NEWS 予選会と5000m平均はともに仙台育英トップ 2番手は学法石川 鳥取城北は安定感/全国高校駅伝・データ編男子

2025.12.19

予選会と5000m平均はともに仙台育英トップ 2番手は学法石川 鳥取城北は安定感/全国高校駅伝・データ編男子

男子第76回全国高校駅伝(12月21日/京都・7区間42.195km)に出場する58校を都道府県大会と地区大会で出されたタイムと、5000mのチーム内上位7人の平均タイム(12月上旬判明分)でランキング化した。 男子レー […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top