HOME 国内、大学

2025.05.10

やり投・倉田紗優加が60m57で2連覇! 日本歴代10位、学生歴代5位の好記録「やっと出たな」/関東IC
やり投・倉田紗優加が60m57で2連覇! 日本歴代10位、学生歴代5位の好記録「やっと出たな」/関東IC

25年関東インカレ女子1部やり投で60m57をマークして2連覇した倉田紗優加

◇第104回関東インカレ(5月8~11日/神奈川・相模原ギオンスタジアム)3日目

学校対抗の第104回関東インカレの3日目が行われ、女子1部やり投は倉田紗優加(慶大)が日本歴代10位、学生歴代5位の60m57で2連覇を果たした。

「60m到達」をずっと口にしていた倉田の念願がかなったのは、全体2位で進んだ4回目の試技だった。「助走がしっかりハマって、やりの先端に力を加える感覚を得られました」。力強く放たれたやりは、60mラインを越えた。

広告の下にコンテンツが続きます

4月の織田記念では全体的に55~56m台で安定していたこともあり、「自分の中では出るかなと思っていました。うれしさ半分、『やっと出たな』というのが半分みたいな感じでした」。トレードマークの笑顔を浮かべつつも、冷静に受け止める。

長野・伊那北高ではインターハイで優勝。専門の指導者ではなく、母親と二人三脚で歩んできたバックボーンもあり、「自分と向き合っていく過程が好き。正解がない場所に飛び込んでみたかったです」と、慶大に進んだ。

しかし、大学1年目は高校時代からこだわりを見せていたU20日本記録など記録にとらわれ過ぎて、結果が伴わなかった。大学2年を迎える前の冬季は足底筋を痛め、昨年3月にはウエートトレーニングで薬指を挟んで右手の薬指を粉砕骨折。進学後は思うようなシーズンを過ごせなかった。

この冬季はウエートトレーニングを中心に身体を作り、持ち味とする助走のスピードと融合。60m台スロワーへの仲間入りを果たした。

「優勝ということは考えずに、とにかく(自己)記録を更新することだけを考えていかないといけません」。これまでは前半で記録を出して、そのままの試合展開も多かったが、大学3年目でメンタルの部分でも地に足がついてきた印象だ。

遠くの目標は見ていない。まずは「セカンドベストをしっかりと上げていくことに重点を置きたいと思います」。やり投選手として、また一つ階段を上った。

◇第104回関東インカレ(5月8~11日/神奈川・相模原ギオンスタジアム)3日目 学校対抗の第104回関東インカレの3日目が行われ、女子1部やり投は倉田紗優加(慶大)が日本歴代10位、学生歴代5位の60m57で2連覇を果たした。 「60m到達」をずっと口にしていた倉田の念願がかなったのは、全体2位で進んだ4回目の試技だった。「助走がしっかりハマって、やりの先端に力を加える感覚を得られました」。力強く放たれたやりは、60mラインを越えた。 4月の織田記念では全体的に55~56m台で安定していたこともあり、「自分の中では出るかなと思っていました。うれしさ半分、『やっと出たな』というのが半分みたいな感じでした」。トレードマークの笑顔を浮かべつつも、冷静に受け止める。 長野・伊那北高ではインターハイで優勝。専門の指導者ではなく、母親と二人三脚で歩んできたバックボーンもあり、「自分と向き合っていく過程が好き。正解がない場所に飛び込んでみたかったです」と、慶大に進んだ。 しかし、大学1年目は高校時代からこだわりを見せていたU20日本記録など記録にとらわれ過ぎて、結果が伴わなかった。大学2年を迎える前の冬季は足底筋を痛め、昨年3月にはウエートトレーニングで薬指を挟んで右手の薬指を粉砕骨折。進学後は思うようなシーズンを過ごせなかった。 この冬季はウエートトレーニングを中心に身体を作り、持ち味とする助走のスピードと融合。60m台スロワーへの仲間入りを果たした。 「優勝ということは考えずに、とにかく(自己)記録を更新することだけを考えていかないといけません」。これまでは前半で記録を出して、そのままの試合展開も多かったが、大学3年目でメンタルの部分でも地に足がついてきた印象だ。 遠くの目標は見ていない。まずは「セカンドベストをしっかりと上げていくことに重点を置きたいと思います」。やり投選手として、また一つ階段を上った。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.27

プロ野球選手・筒香嘉智と陸上界がコラボ スポーツの垣根を超えるクリニックを12月に開催

11月27日、日本陸連は2024年度から取り組むプロジェクト「RIKUJO JAPAN」の一環として、「~スポーツの垣根を超える~ 2025 TSUTSUGO SPORTS ACADEMY FESTIVAL × RIKU […]

NEWS 古賀ジェレミー、ドルーリー、濱がダイヤモンドアスリート昇格!Nextageに高1の2人が新規認定

2025.11.27

古賀ジェレミー、ドルーリー、濱がダイヤモンドアスリート昇格!Nextageに高1の2人が新規認定

日本陸連は11月27日、「次世代において国際大会での活躍が期待できる競技者」を育成する「ダイヤモンドアスリート」の第12期認定者を発表した。 第11期でダイヤモンドアスリートNextageとして一部のプログラムに参加して […]

NEWS 岡田久美子が引退発表「誰よりも『速く、強く、美しく歩く選手』を目指して」女子競歩牽引し続けた第一人者

2025.11.27

岡田久美子が引退発表「誰よりも『速く、強く、美しく歩く選手』を目指して」女子競歩牽引し続けた第一人者

富士通は11月27日、女子競歩の岡田久美子の現役引退を発表した。かねてより「今季が本当の集大成」と話していたが、正式に発表となった。 岡田は埼玉県出身。1991年生まれの34歳で、大迫傑(リーニン)、飯塚翔太(ミズノ)、 […]

NEWS 【学生長距離Close-upインタビュー】全日本大学駅伝1区区間賞の志學館大・中村晃斗 「結果にこだわっていきたい」

2025.11.26

【学生長距離Close-upインタビュー】全日本大学駅伝1区区間賞の志學館大・中村晃斗 「結果にこだわっていきたい」

学生長距離Close-upインタビュー 中村 晃斗 Nakamura Akito 志學館大3年 「月陸Online」限定で大学長距離選手のインタビューをお届けする「学生長距離Close-upインタビュー」。54回目は、志 […]

NEWS 熊本信愛女学院高の元監督・山口和也さん死去 五輪1万m7位・川上優子さん、世界陸上マラソン4位・飛瀬貴子さんらを指導

2025.11.26

熊本信愛女学院高の元監督・山口和也さん死去 五輪1万m7位・川上優子さん、世界陸上マラソン4位・飛瀬貴子さんらを指導

熊本信愛女学院高(熊本)の元陸上競技部監督で、長年多くのランナーを育てた山口和也さんが11月23日、病気のため亡くなった。71歳。 1980年に同校に赴任した山口さん。当時の日本女子長距離は黎明期であったが、山口さんは高 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top