2025.04.22
スイスのスポーツブランド「On(オン)」は4月22日、男子3000m障害で五輪2大会連続入賞の三浦龍司(SUBARU)とアスリート契約締結を発表した。同日、国立競技場で会見を開いた。
勢いに乗るスポーツメーカーと日本のエースとの注目の契約が結ばれた。男子3000m障害の日本記録保持者で、東京五輪7位、パリ五輪8位とトラック種目日本初の2大会連続入賞を果たしている三浦。会見にはOnのグローバルアスリートマネジメントを務めるスティーブ・デコーカー氏が同席したことからも、その期待度が表れる。
会見で「すごく勢いのあるブランドであり光栄です。これが新しい競技人生のスタート。フレッシュな気持ちでより一層モチベーションが高まります」と語る三浦。すでにレースでもシューズを着用しているが「フィーリングも合いますし、これから3000m障害に向けても期待感があります」。
Onは「OAC」というクラブチームを米国、欧州、豪州の3拠点に置いているが、「高め合えるチームメイトもいると思う。活用していきたいですし、強さを求める上で必要な手段だと思っています」と、所属や参画は否定したが、将来的にトレーニングキャンプへの参加も期待していた。
デコーカー氏は契約について「リュウジは世界のベストランナーの1人。SUBARUとの契約もあり、関係もよりよいものにできる」とし、「龍司がトラックで最終的な目標を達成することを支援したい。三浦の勝利は我々の勝利。最終的には日本の次世代の選手が、困難に立ち向かうためのインスピレーションを与えるサポートになれば」と期待を寄せた。
三浦の3000m障害の初戦は今週末のダイヤモンドリーグ(DL)厦門大会。パリ五輪入賞の三浦は8分15秒00の参加標準記録を突破した時点で東京世界選手権代表に内定する。
「DLであれば記録を狙えるので世界選手権の標準を切って内定を決めたいですし、順位も取りたい。いつも通り、練習もできている問題ありません」
9月の東京世界選手権で狙うのは「表彰台、メダル」と三浦。「勢いと活力があり、魅力を見出してくれる」(三浦)という新しいパートナーと、世界の頂を目指して走り出す。
Onは2010年に誕生したスポーツブランド。今年1月には男子長距離の篠原倖太朗(駒大→富士通)と契約したことを発表している。
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