2025.04.20
◇兵庫リレーカーニバル(4月20日/神戸総合運動公園ユニバー記念陸上競技場)
日本グランプリシリーズの兵庫リレーカーニバルが行われ、男子走幅跳は橋岡優輝(富士通)が8m10(+1.7)を跳んで優勝し、17年ぶりに大会記録を塗り替えた。
昨年のパリ五輪後、初の試合でのシーズンインとなった橋岡。1回目から7m90(±0.0)をマークしてスタンドを沸かせると、3回目に大会新のビッグジャンプ。昨年3月以来(8m28)の8mジャンプを見せた。5回目には「助走が良すぎて最後にさばききれなかった」と勢い余って胸から着地するアクシデントも。6回目はパスして試技を終えた。
4月中旬に米国から帰国したが、直前1ヵ月は右ハムストリングスに違和感が出て「不安もあった」という。それでも「ケガの心配もなく、しっかり跳べるという確認できました。安心感もあります」とホッとした様子も見せる。
ただ、全体通しては「助走の踏み出すところ、中間の流れももうまくいかなくて、最後も合わせ過ぎてしまった。身体も軽かった」とまだまだ万全ではない。
昨年のパリ五輪は予選敗退で涙に暮れた。一時は「陸上に向いていない」と引退まで考えたという。それでも、再び米国に渡り、冬季も己を磨いてきた。世界屈指のスプリンターたちと研鑽を積み、発達した臀部が表わすように「コーチからも走れている、と言われるようになってきました」。米国に渡って3年で「理解できて体現できるようになってきた」。
パリの屈辱を経て、大きな目標を立てるより、「一つひとつ、自分の思い描くような跳躍をしていきたい。感覚も悪くなかったので、次の試合くらいから納得のいくジャンプができるかな」と笑みを浮かべる。
東京世界選手権の参加標準記録8m27については「そこは問題ない」。日本のエースにビッグジャンプの予感が漂ってきた。
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