2025.02.27
旭化成株式会社は2月27日、陸上競技部の指導スタッフ変更を発表した。2025年4月1日付で現総監督の宗猛氏が退任し、現監督の西村功氏に代わり、現ヘッドコーチの三木弘氏が新監督に就任する。宗氏は陸上競技部顧問、西村氏は同スペシャルアドバイザーを務める。
三木氏は1975年生まれの49歳。94年に福岡県・筑前高から旭化成に入社。しばらくは故障で走れない時期もあったが、98年びわ湖毎日で2時間10分01秒(4位)でマラソンデビューを果たした。
翌年の東京国際では2時間8分05秒の日本歴代4位、国内日本人最高タイム(当時)をマーク。日本人トップの2位となり、日本選手権獲得者にもなった。同年のセビリア世界選手権を辞退し、00年東京国際でシドニー五輪を目指したものの、6位に終わり代表入りを逃している。
全日本実業団対抗駅伝には4度出場し、2度優勝を経験。05年に現役を退いてからは社業に専念。23年6月にヘッドコーチに就任していた。
三木氏は「伝統あるチームの監督を任される責任の重さと、新たに道を切り拓く挑戦に対する期待に胸を高鳴らせております。旭化成陸上競技部は、選手が最高のパフォーマンスを発揮して個人の目標を達成すること、日本から世界へとステージアップしていくこと、ニューイヤー駅伝の優勝を目指してこれからも激走します」とコメントした。
また、宗氏は双子の兄・茂氏とともに高卒で旭化成に入社すると、マラソンで才能を開花。1980年モスクワ、84年ロサンゼルス両五輪の代表となり、ロサンゼルスでは4位入賞を果たしている。
引退後はプレイングコーチ、副監督、監督、総監督を歴任。マラソンで1991年東京世界選手権金メダルの谷口浩美、92年バルセロナ五輪銀メダルの森下広一をはじめ、世界に進出した数々の選手を育成。さらに、ニューイヤー駅伝における最多26度の優勝のほとんどに選手、指導者として携わっている。
宗氏は「1971年3月22日に入社し、旭化成陸上競技部で54年を過ごしました。多くの皆さまの暖かいご声援のお陰で現在を迎えています。これからも三木新監督の下、新しい歴史を積み上げてくれるものと期待し、OBとして精一杯応援していきたいと思います」、西村氏は「この5年間、悔しかったことや嬉しかったことなどいろいろな思い出がありましたし、たくさんの経験をさせてもらいました」とそれぞれコメントした。
三木弘新監督、宗猛氏、西村功氏のコメントをチェック!
●三木新監督コメント 「日頃より旭化成陸上競技部の活動へ熱いご声援を賜り、誠にありがとうございます。この度、監督を拝命しました三木 弘(みき ひろし)と申します。伝統あるチームの監督を任される責任の重さと、新たに道を切り拓く挑戦に対する期待に胸を高鳴らせております。 旭化成陸上競技部は、選手が最高のパフォーマンスを発揮して個人の目標を達成すること、日本から世界へとステージアップしていくこと、ニューイヤー駅伝の優勝を目指してこれからも激走します。多くの皆さまと喜びのシーンを共有できるよう、選手・スタッフ一丸となって取り組んでまいりますので、今後とも熱いご声援をよろしくお願い申し上げます」 ●宗猛現総監督コメント 「1971年3月22日に入社し、選手、プレイングコーチ、副監督、監督、総監督として旭化成陸上競技部で54年を過ごしました。多くの皆さまの暖かいご声援のお陰で現在を迎えています。 選手としてはモスクワオリンピックの最終選考会で3位に入り、代表を決めた福岡国際マラソンが一番の思い出です。反対に残念な思い出は、日本がモスクワオリンピックをボイコットし、出場が叶わなかったことです。指導者になり、実業団駅伝の連覇や谷口浩美氏の東京世界陸上マラソン金メダル獲得、バルセロナオリンピックの森下広一氏の銀メダル獲得や多くの選手を世界に送り出せたのは会社のバックアップ、地域の皆さまのご声援のお陰だと感謝しています。 これからも三木新監督の下、新しい歴史を積み上げてくれるものと期待し、OBとして精一杯応援していきたいと思います。今まで以上に旭化成陸上競技部に対するご声援をよろしくお願いいたします。長い間ありがとうございました」 ●西村功現監督コメント 「監督を務めた5年間、たくさんの皆さまからご支援とご協力・ご声援を頂き感謝申し上げます。この5年間、悔しかったことや嬉しかったことなどいろいろな思い出がありましたし、たくさんの経験をさせてもらいました。 4月から新体制でスタートしますが、縁の下の力持ちとしてチームとスタッフを支えていきたいと思っておりますので、引き続き旭化成陸上競技部への応援をよろしくお願いいたします」RECOMMENDED おすすめの記事
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