HOME 国内、日本代表、五輪
4×400mR5大会ぶりファイナルへ!2分59秒48の日本新弾みに「メダル獲得へ最善の準備を」/パリ五輪
4×400mR5大会ぶりファイナルへ!2分59秒48の日本新弾みに「メダル獲得へ最善の準備を」/パリ五輪

24年パリ五輪男子4×400mR予選1組

◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)9日目

パリ五輪・陸上競技9日目のモーニングセッションに行われ、男子4×400mリレーは2分59秒48の日本新をマークして4着に入った。着順通過の3着入りは逃したが、2組目の4着のタイム(インド/3分00秒58)を上回り、04年アテネ大会以来5大会ぶりの決勝進出を決めた。

流れを作ったのが、1走の中島佑気ジョセフ(富士通)。個人の400mは予選で敗退、2連覇した日本選手権後に脚を痛めた影響もあって「マイルにぶつけよう」と敗者復活戦は回避を決断した。

広告の下にコンテンツが続きます

「絶対に決勝に行く」という思いを乗せた力走で、2番手でバトンをつなぐ。

2走の川端魁人(中京大クラブ)は、個人種目を逃した雪辱を期した。「フレッシュな僕が流れを作ることが大事。前半を3着以内で通過して、後半も耐える」プラン通りの走りを見せる。

3年前の東京五輪、前日本記録となった2分59秒51を出して4位だった22年オレゴン世界選手権でいずれも2走を務めるなど「好きだし、得意なポジション」で力を発揮した。

3走の佐藤風雅(ミズノ)も、後方から米国の追い上げを受けながらも、独走するボツワナ、すぐ前を行く英国を力強く追走する。

中島と同様に個人の予選敗退からの流れに、「待っている時は不安な気持ちがあった」そうだが、「開き直ってレースに臨めた」。着順通過ラインの3番手でアンカーに託した。

そして、締めくくったのは佐藤拳太郎(富士通)。英国に届かず、米国に逆転を許して「400m選手としてはまだまだ力不足」と悔しさをのぞかせたが、個人予選敗退の悪いイメージを払拭するかのうようなラストの粘りが、日本新と決勝進出につながった。

決勝は、悲願のメダルを目指したレースとなる。「メダルのためにはもう1、2段階上げないといけない。バトンパスなど修正できるところは修正して、決勝で絶対に」と中島が言えば、「絶対にメダル獲得を成し遂げたい」と川端も言葉に力を込める。

佐藤風は「今までメダルに対して気負っていた部分があるけど、今は本当に自身がある状態。予選を突破して、硬さが抜けて、本来の自分たちの実力を出せればいけると思います」。そして、佐藤拳も「メダルを獲得できるように最善の準備をします」ときっぱり。

五輪も世界選手権も、4位が最高順位。4×400mリレーの歴史を塗り替えるため、4人はファイナルの舞台に立つ。

男子4×400mR決勝はトラック最終日の日本時間8月11日午前4時00分に行われる。

◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)9日目 パリ五輪・陸上競技9日目のモーニングセッションに行われ、男子4×400mリレーは2分59秒48の日本新をマークして4着に入った。着順通過の3着入りは逃したが、2組目の4着のタイム(インド/3分00秒58)を上回り、04年アテネ大会以来5大会ぶりの決勝進出を決めた。 流れを作ったのが、1走の中島佑気ジョセフ(富士通)。個人の400mは予選で敗退、2連覇した日本選手権後に脚を痛めた影響もあって「マイルにぶつけよう」と敗者復活戦は回避を決断した。 「絶対に決勝に行く」という思いを乗せた力走で、2番手でバトンをつなぐ。 2走の川端魁人(中京大クラブ)は、個人種目を逃した雪辱を期した。「フレッシュな僕が流れを作ることが大事。前半を3着以内で通過して、後半も耐える」プラン通りの走りを見せる。 3年前の東京五輪、前日本記録となった2分59秒51を出して4位だった22年オレゴン世界選手権でいずれも2走を務めるなど「好きだし、得意なポジション」で力を発揮した。 3走の佐藤風雅(ミズノ)も、後方から米国の追い上げを受けながらも、独走するボツワナ、すぐ前を行く英国を力強く追走する。 中島と同様に個人の予選敗退からの流れに、「待っている時は不安な気持ちがあった」そうだが、「開き直ってレースに臨めた」。着順通過ラインの3番手でアンカーに託した。 そして、締めくくったのは佐藤拳太郎(富士通)。英国に届かず、米国に逆転を許して「400m選手としてはまだまだ力不足」と悔しさをのぞかせたが、個人予選敗退の悪いイメージを払拭するかのうようなラストの粘りが、日本新と決勝進出につながった。 決勝は、悲願のメダルを目指したレースとなる。「メダルのためにはもう1、2段階上げないといけない。バトンパスなど修正できるところは修正して、決勝で絶対に」と中島が言えば、「絶対にメダル獲得を成し遂げたい」と川端も言葉に力を込める。 佐藤風は「今までメダルに対して気負っていた部分があるけど、今は本当に自身がある状態。予選を突破して、硬さが抜けて、本来の自分たちの実力を出せればいけると思います」。そして、佐藤拳も「メダルを獲得できるように最善の準備をします」ときっぱり。 五輪も世界選手権も、4位が最高順位。4×400mリレーの歴史を塗り替えるため、4人はファイナルの舞台に立つ。 男子4×400mR決勝はトラック最終日の日本時間8月11日午前4時00分に行われる。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.17

日本陸連が育成年代の競技会ガイドラインを策定 来年の滋賀インターハイについて18時開始案など対応継続

日本陸連は12月17日に第106回理事会を開き、「育成年代における競技会ガイドライン」を策定したことを発表した。 このガイドラインは日本陸連がかねてから示している「競技者育成指針」に基づいたもので、「育成年代における競技 […]

NEWS 世界リレー日本代表要項を発表!北京世界選手権のメダル、出場目指して 世界競歩チーム選手権、世界ロードラニング選手権も

2025.12.17

世界リレー日本代表要項を発表!北京世界選手権のメダル、出場目指して 世界競歩チーム選手権、世界ロードラニング選手権も

日本陸連は12月17日、ボツワナ・ハボローネで26年5月2日~3日に開催される世界リレーの日本代表選考要項を発表した。 2027年北京世界選手権の出場権獲得、および世界選手権でのメダル獲得のため、戦略的に選手団をは編成す […]

NEWS U20世界選手権の日本代表選考要項を発表!U20世界8位以内など記録重視の選考に

2025.12.17

U20世界選手権の日本代表選考要項を発表!U20世界8位以内など記録重視の選考に

日本陸連は12月17日、米国・オレゴンで8月5日~9日に開催されるU20世界選手権の日本代表選考要項を発表した。 世界で活躍できるU20カテゴリートップレベルの競技者を派遣し、金メダル獲得を目指す選手団を編成する方針。参 […]

NEWS 26年日本選手権の参加資格発表 参加標準と申込資格記録の2つを採用 アジア大会選考

2025.12.17

26年日本選手権の参加資格発表 参加標準と申込資格記録の2つを採用 アジア大会選考

日本陸連は12月17日、第106回理事会を開き、来年の第110回日本選手権の参加資格について発表した。 今回は「参加標準記録」と「申込資格」の2つの参加資格を設定し、参加標準記録は高く定められている。ターゲットナンバー( […]

NEWS 今年度限りでの「引退」を表明した村澤明伸インタビュー【後編】 〝ぬけぬけ病〟に苦しんだ実業団生活、来年度からはチームのコーチに就任

2025.12.17

今年度限りでの「引退」を表明した村澤明伸インタビュー【後編】 〝ぬけぬけ病〟に苦しんだ実業団生活、来年度からはチームのコーチに就任

全国高校駅伝や箱根駅伝でヒーローになった村澤明伸(SGホールディングス、34歳)が今年度限りでの「引退」を表明した。実業団では故障に苦しみながら、マラソンにも挑戦。北海道マラソンで優勝して、MGCにも出場した。来年度から […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top