◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)4日目
パリ五輪・陸上競技の4日目のイブニングセッションに行われた男子100m準決勝で、サニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)は自己新となる9秒96(+0.5)をマークしたものの、組3着。プラスで拾われる2人にも入れなかった。
各組3着以下のプラスで拾われた2人は9秒92のL.M.ジェイコブス(イタリア)と9秒93のK.ベドナレク(米国)。サニブラウンを含め、9秒台を出した4人が決勝に進めないハイレベルだった。
これまでの五輪の決勝進出ラインの最速タイムは東京五輪の10秒00。世界選手権でも10秒00が2度(13年、15年)あった。
五輪、世界選手権を通じて、9秒台を出してファイナルに進めなかったのは史上初のこと。なお、決勝の優勝タイムはノア・ライルズ(米国)の9秒79。入賞者全員が9秒台をマークしているが、これも初めてのことだった。
サニブラウンが「世界はもっと前進している」と話していたように、高速スパイクや高反発トラックの影響もあり、どんどんと全体のレベルが上がっていると印象づけた大会となった。
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