順大の入学式が4月5日に都内で開かれ、男子3000m障害で8分32秒12の高校記録を持つ永原颯磨(長野・佐久長聖高)らが出席し、新しく始まる大学生活への気持ちを新たにした。
スーツにネクタイを巻いて参加した永原は、「わくわくしている気持ちと反面、うまくやっていけるのかなという不安はあります。課題をしっかりと見極めて、自分自身の大きな成長につなげられるようにしっかりと頑張っていきたいです」と決意を口にした。
永原は佐久長聖高2年時に3000m障害でインターハイ2位。昨年6月の北信越高校総体予選で8分36秒06をマークし、2021年東京五輪7位の三浦龍司(洛南、現・SUBARU)の高校記録(8分39秒37)を塗り替えた。優勝した8月のインターハイでは8分32秒12秒と、さらに記録を更新し、11月には日本陸連の第10期ダイヤモンドアスリートに認定されていた。
順大は3000m障害で2016年リオデジャネイロ五輪代表の塩尻和也(現・富士通)と三浦が、現役学生として五輪の舞台に立っている。「五輪で活躍するような選手が出ているの大学でもあるので、その環境で自分も成長していきたい気持ちがありました」と順大を選んだ理由を明かした。
既に入寮してチームの練習には合流。高校時代よりも自らに使える時間が増えたと感じ、「ケアやリラックスする時間を作れるので、その時間の過ごし方で大きく変わってくるのではないかと思いました」と話した。
4月6日の順大競技会を経て、今季の3000m障害初戦は4月21日の兵庫リレーカーニバルとなる予定。「世界と戦っていくことを(4年間の)最大の目標にしているので、まずはそれに一歩でも近づいていけるようにしたい。(今季は)日本のトップレベルで競い合っていく、まずはその部分を大事にしてやっていきたいです」と力を込めた。
長距離ブロックには昨年のインターハイで男子1500mを制した谷本昂士郎(福岡・大牟田高)、1月の都道府県対抗男子駅伝1区区間賞の川原琉人(長崎・五島南高)や10000mで28分40秒90を持つ玉目陸(鹿児島・出水中央高)ら力のある新入生がそろう。谷本は「まずはインカレに出場して入賞できるように、練習していきたい。トラックシーズンで磨いたスピードを駅伝につなげていけるようにしたいです」と話し、トラックシーズンは1500mを主戦場にする考えだ。
長距離以外では、2022年のインターハイ男子走高跳優勝の川﨑俊祐(兵庫・市尼崎高)、同年のU18大会で男子やり投Vの谷口大翔(滋賀・彦根翔西館高)らが入学。昨年はともにケガに苦しんだシーズンを送っており、左足首にまだ痛みが残るという川﨑は「去年は悔しいシーズンでした。まずはケガを治してから練習を重ねていきたいです」と、地道に取り組んでいく。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
-
2024.12.13
-
2024.12.13
-
2024.12.13
-
2024.12.13
-
2024.12.13
-
2024.12.07
-
2024.11.24
-
2024.11.20
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.12.13
箱根駅伝V奪還狙う駒大 藤田敦史監督「100回大会の悔しさ晴らしたい」選手層に課題も手応えあり
第101回箱根駅伝に出場する駒大がオンラインで記者会見を開き、藤田敦史監督、大八木弘明総監督、選手が登壇、報道陣の取材に応じた。 藤田監督は「前回は出雲駅伝、全日本大学駅伝を制した状態で迎え、青山学院に負けて準優勝でした […]
2024.12.13
國學院大エースの平林清澄「どの区間でもエースとしての走りをする」最後の箱根駅伝「監督を大号泣させたい」
第101回箱根駅伝に出場する國學院大が12月13日、東京の渋谷キャンパスで壮行会が開かれ、前田康弘監督と選手たちが登壇。壮行会後に主将の平林清澄(4年)が報道陣の合同取材に応じた。 2冠を獲得しているだけに、壮行会にはフ […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会