◇第27回日本学生ハーフマラソン選手権(3月10日/東京・立川市)
國學院大の勢いが止まらない。
青木瑠郁(2年)が1時間2分06秒で初優勝。2年前の平林清澄(3年)に続いて國學院大勢がハーフマラソン学生日本一の称号を手にした。
青木は「自分がやってやんなきゃと思って、この2ヵ月、ここに向けてやってきました。アップダウンのあるコースで勝ち切れたのは良かったと思います」とコメント。前田康弘監督も「元々スピード型の選手。スタミナに課題があったので、練習の成果が出ています。青学大や駒大の主力選手たちは出てきていないですが、勝ち切れたのは評価できます」と満足気だった。
國學院大は2023年度、出雲駅伝で3位、全日本大学駅伝で3位、箱根駅伝で5位という成績を収めた。箱根では出走10人中2年生以下が8人、3年生が1人というオーダーで臨んでおり、主力のほとんどが残る。他にも走れなかった5000mとハーフマラソンの國學院大記録保持者・山本歩夢(3年)もおり、新年度の注目チームとして注目を集めている。
特に、今年に入ってからその勢いは増している。2月4日の神奈川マラソン(ハーフ)では1時間3分10秒で2位だった木村文哉(3年)を筆頭に4人が1時間3分台で走破し、翌週の宮古島大学駅伝では全区間区間賞の完全優勝。2月25日の大阪マラソンでは主将の平林が2時間6分18秒の初マラソン日本最高、学生新記録を樹立し、翌日の犬山ハーフでは野中恒亨(1年)が1時間4分21秒で優勝した。
指揮官は「平林の走りが大きく、みんな刺激を受けている。上の選手たちが背中を見せて、下の選手たちは上を見てやってくれている。チームとして良い循環に入ってくれています」と手応えをつかんだ様子。青木も「主力として結果を残さないと、他の選手たちに示しがつかない」とプレッシャーを力に変えていることを明かした。
平林は青木の優勝について「良い流れを引き継いでくれました。彼が走ってくれたことにより、駅伝での区間配置でいろんな選択肢が出てくるのは良いこと」と話し、「僕もうかうかしていられない。もっと強くなります」と刺激を受けた様子だった。
4月からは強力な新入生も加わる。5000m13分台は中川晴喜(藤沢翔陵高・神奈川)、浅野結太(鹿島学園高・茨城)、尾熊迅斗(東京実高)の3人。尾熊は昨年のU20日本選手権1500m優勝の実績もある。新入生はすでに全員が入寮を済ませ、上級生とともに練習を開始している。「4人くらいは箱根メンバーに絡みそうな選手がいる。尾熊はスピード型なのでいきなり箱根ではなく、少しずつ長い距離に順応させたいですね。チーム内競争もさらに激しくなります」と前田監督。目標に掲げる「箱根駅伝優勝」に向けて、幸先の良いスタートを切った。
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