HOME 国内、日本代表

2024.02.26

多田修平「世界との差を確認したい」田中希実「自分らしいスタイルで」グラスゴー世界室内へ出陣
多田修平「世界との差を確認したい」田中希実「自分らしいスタイルで」グラスゴー世界室内へ出陣

世界室内に向けて出国した(手前左から)田中希実、青木益未、(後方同)赤松諒一、佐藤拳太郎、多田修平

3月1日から3日に行われる世界室内選手権に向けて日本代表選手団が2月26日、英国・グラスゴーに向けて出国。離日を前に選手たちが会見に臨んだ。

アジア室内選手権の男子60mで日本タイ記録となる6秒53をマークするなど、好調の多田修平(住友電工)は充実感を漂わせる。冬季は計画的にウエイトトレーニングに着手。体重も増加しつつ、「ただ大きくするのではなく走りにつなげるように意識してきました」と語る。

フォームの面でも以前の持ち味だった高速ピッチの加速ではなく、「中間から後半」でしっかり勝負できるように改善。60mの日本タイ記録も「100mにつながる」とイメージが膨らんでいるという。

前回も代表に選ばれたものの不正スタートにより失格しているだけに、リベンジを誓い、「クリスチャン・コールマン選手やノア・ライルズ選手(ともに米国)もいるので、世界との差を確認したい。6秒4台とファイナルを目指します」と力強く語った。

女子3000mに出場する田中希実(New Balance)は、前日に福岡クロカン(2km)を出走したばかり。例によってタイトなスケジュールだが、そこは慣れたもの。コンディションについては「良く悪くもない」と言いつつ「少し調子は上向いてきた感覚はあります」と語る。

今大会は「少数精鋭で走れる貴重な機会。トップスピードを体感することで、これからダイヤモンドリーグなどに出る上で大事なレース」と位置づける。200mのショートトラックということもあり、「流れに乗るので精一杯で、展開を考えている余裕もない」とし、「逆に自分らしさは出せる」と言う。

広告の下にコンテンツが続きます

「自分らしいスタイル」で戦うことをテーマに、「8分40秒を切ったことがないので、世界の強豪に食らいついてタイムが出たらいいな」と話した。

男子400mには屋外で44秒77の日本記録を持つ佐藤拳太郎(富士通)が出場。室内レースは初めてで「昨年は後半、追い上げるレースが多かったですが、室内だと後手、後手では厳しい」とし、屋外も見据えて「冬季でスピードも高めてきたので、前のほうで戦えるような選手になりたいので、室内でそれを経験できれば」と言う。

目標については「苅部(俊二)先生の室内日本記録である45秒76は必ずクリアして、苅部先生が銅メダルを取られているので、メダル争いに食い込めれば」と掲げていた。

3月1日から3日に行われる世界室内選手権に向けて日本代表選手団が2月26日、英国・グラスゴーに向けて出国。離日を前に選手たちが会見に臨んだ。 アジア室内選手権の男子60mで日本タイ記録となる6秒53をマークするなど、好調の多田修平(住友電工)は充実感を漂わせる。冬季は計画的にウエイトトレーニングに着手。体重も増加しつつ、「ただ大きくするのではなく走りにつなげるように意識してきました」と語る。 フォームの面でも以前の持ち味だった高速ピッチの加速ではなく、「中間から後半」でしっかり勝負できるように改善。60mの日本タイ記録も「100mにつながる」とイメージが膨らんでいるという。 前回も代表に選ばれたものの不正スタートにより失格しているだけに、リベンジを誓い、「クリスチャン・コールマン選手やノア・ライルズ選手(ともに米国)もいるので、世界との差を確認したい。6秒4台とファイナルを目指します」と力強く語った。 女子3000mに出場する田中希実(New Balance)は、前日に福岡クロカン(2km)を出走したばかり。例によってタイトなスケジュールだが、そこは慣れたもの。コンディションについては「良く悪くもない」と言いつつ「少し調子は上向いてきた感覚はあります」と語る。 今大会は「少数精鋭で走れる貴重な機会。トップスピードを体感することで、これからダイヤモンドリーグなどに出る上で大事なレース」と位置づける。200mのショートトラックということもあり、「流れに乗るので精一杯で、展開を考えている余裕もない」とし、「逆に自分らしさは出せる」と言う。 「自分らしいスタイル」で戦うことをテーマに、「8分40秒を切ったことがないので、世界の強豪に食らいついてタイムが出たらいいな」と話した。 男子400mには屋外で44秒77の日本記録を持つ佐藤拳太郎(富士通)が出場。室内レースは初めてで「昨年は後半、追い上げるレースが多かったですが、室内だと後手、後手では厳しい」とし、屋外も見据えて「冬季でスピードも高めてきたので、前のほうで戦えるような選手になりたいので、室内でそれを経験できれば」と言う。 目標については「苅部(俊二)先生の室内日本記録である45秒76は必ずクリアして、苅部先生が銅メダルを取られているので、メダル争いに食い込めれば」と掲げていた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.30

水戸招待のエントリー発表! 棒高跳に柄澤智哉、山本聖途、諸田実咲ら男女トップ集結 戸邉直人、城山正太郎も出場予定

5月5日に行われる日本グランプリシリーズ第7戦「2025水戸招待陸上」のエントリー選手が発表された。男子棒高跳には東京五輪代表の山本聖途(トヨタ自動車)、江島雅紀(富士通)や世界選手権代表経験のある柄澤智哉(東京陸協)ら […]

NEWS 【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

2025.04.30

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」 昨年は記念大会となる第100回箱根駅伝が開催され […]

NEWS 【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

2025.04.30

【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]

NEWS 5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

2025.04.30

5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]

NEWS 26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

2025.04.30

26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top