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2023.12.22

再びオレンジ対決か 優勝争いは倉敷と佐久長聖 上位を狙う埼玉栄や仙台育英/全国高校駅伝展望・男子
再びオレンジ対決か 優勝争いは倉敷と佐久長聖 上位を狙う埼玉栄や仙台育英/全国高校駅伝展望・男子

左から倉敷・桑田駿介、佐久長聖・永原颯磨

全国高校駅伝は12月24日、京都市のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)発着で行われる。ここでは、都道府県代表47校が7区間42.195kmで競う男子第74回大会のレースを展望する。

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倉敷は3本柱、佐久長聖は選手層

トラックでのタイム、経験値を含めたチーム力やインターハイ路線での成績、ロードへの適性を踏まえると、前回を大会新記録と高校国内国際最高(2時間1分10秒)で制した倉敷(岡山)と、高校最高記録(2時間1分57秒)で2位に入った佐久長聖(長野)によるオレンジ色のユニフォーム2校が、今回もV争いの中心となりそうだ。

2年連続4回目のVに挑む倉敷は、前回3区を22分30秒の区間新で駆け抜けた留学生のサムエル・キバティ、4区を務め、区間賞で後続とのリードを広げた桑田駿介、7区で優勝テープを切った檜垣蒼の3年生トリオが軸となる。

キバティはインターハイ5000mを制し、桑田は6月下旬に10000mで28分59秒87を出したほか、国体少年A5000mで6位に入った。檜垣は10月に5000mで13分台(13分55秒04)に突入している。

さらに、国体少年B3000mで6位に入った1年生の北村海智が、中国大会では長距離区間の4区で区間賞を取り、成長著しい。1年時から都大路の4区で活躍してきた桑田のような存在なれば、大きなプラス材料。加えて、チームスタイルとしてトラックのタイムに左右されないロードでの安定感があり、前回も実証している。その特徴を再び発揮できれば、チーム初の2連覇へ大きく近づきそうだ。

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6年ぶり3回目の優勝を目指す佐久長聖は、抜群のスピードと選手層を誇る。前回2位のメンバーのうち、1区を務めた主将の永原颯磨(3年)、2区の濵口大和(2年)、4区の山口竣平(3年)、6区の篠和真(2年)の4人が残った。

今季は永原がインターハイ3000m障害を高校新記録(8分32秒12)で優勝した。また、秋に入って5000mで続々と自己記録を更新し、山口の13分34秒59(高校歴代5位)を筆頭に、13分台は6人を数え、上位7人の平均タイムは13分50秒と驚異的な陣容となっている。

11月の駅伝は永原が故障の影響で欠場したが、県大会は2時間3分27秒、メンバーを5人入れ替えた北信越大会は2時間4分16秒をマーク。それほどチームには勢いがある。永原は11月下旬にレース復帰しており、都大路も出場する公算は高い。

倉敷は序盤から先頭付近でレースを進め、前回同様、キバティの区間でリードを広げたいところ。佐久長聖は留学生区間でビハインドを30秒程度にとどめて、その後の区間で逆転に持ち込めるかがポイントだろう。

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全国高校駅伝は12月24日、京都市のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)発着で行われる。ここでは、都道府県代表47校が7区間42.195kmで競う男子第74回大会のレースを展望する。 【女子】仙台育英と立命館宇治が中心 神村学園の猛追にも注目 長野東や薫英女学院が迫るか

倉敷は3本柱、佐久長聖は選手層

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埼玉栄、仙台育英、洛南も有力

倉敷、佐久長聖の優位は動かないが、前回大会で入賞した埼玉栄(埼玉)、仙台育英(宮城)、洛南(京都)も上位争いに加わる戦力を整えている。 埼玉栄は強豪ぞろいの関東大会を2連覇。前回5区区間賞の松井海斗(3年)がインターハイ5000mで日本人3番手の7位に入ると、関東大会1区では29分10秒で区間賞を獲得した。倉敷、佐久長聖との〝オレンジ3強対決〟に持ち込めるか。 エースが確立されているのは仙台育英も同じ。前回4区区間4位の大濱逞真(3年)は今夏のインターハイ5000mで日本人2番手の6位。10000mでは高校歴代6位の28分33秒58の記録を持っている。またインターハイ5000m3位のエリウッド・カヒガ(2年)もおり、日本人選手も粒ぞろいだ。 洛南は前回、3区を務めた岡田開成(3年)、4区の並川颯太(3年)、6区の井上朋哉(2年)が残る。府大会では2位の洛北と接戦になったが、近畿大会では中盤以降独走して、2時間4分台で2年ぶりに優勝した。インターハイ5000m11位の岡田を中心に、流れに乗れるか。 前回、40年ぶりのメダルとなる3位に入った八千代松陰(千葉)は、その時のメンバーが4人残る。その中で4区区間3位の鈴木琉胤(2年)や6区区間2位の小河原陽琉(3年)がキーマンだ。戦力の底上げが進んでおり、安定した走りを見せるかもしれない。 3年ぶりの出場となる須磨学園(兵庫)は、エースの折田壮太(3年)が牽引する。5000mでインターハイ日本人トップの5位、国体少年A優勝の実績を持ち、自己ベストは高校歴代2位の13分28秒78。さらに、兵庫県大会で4区区間新をマークした福冨翔(3年)らチーム力も高く、上位で走り切る可能性を秘めている。 また、気温30度超の鹿児島県大会で2時間4分台を出した鹿児島城西も注目だ。国体少年共通800m覇者・立迫大徳(3年)は5000mでもチームただ1人の13分台を持ち、長距離区間に登場予定だ。他にもロードに強い選手をそろえており、5年ぶり2度目の大舞台で上位に食い込むかもしれない。 このほか、前回8位の学法石川(福島)は22年全中3000m覇者で、5000mで高1歴代2位の13分54秒16を自己ベストに持つ増子陽太(1年)がキーマンとなりそう。また、前回10位だった東農大二(群馬)は青木丈侑(3年)ら当時のメンバーが6人残っている。 九州勢は入賞候補がずらりと並ぶ。2年ぶり出場の九州学院(熊本)は5000m13分57秒00の椙山一颯(2年)らで持ち前の勝負強さを発揮できるか。3年ぶりに戻ってくる大牟田(福岡)はインターハイ1500m王者・谷本昂士郎(3年)を軸に下級生も力がある。小林は5000m13分台の佐藤愛斗(3年)や池間凛斗(3年)で上位に食らいつけるか。 上位・入賞争いを占う上で、重要となるのが最長区間である〝花の1区〟の出来だろう。今季実績ナンバーワンの折田や松井、大濱が1区にそろって入れば、終盤にかけて激しい主導権争いが予想される。優勝候補の倉敷、佐久長聖も食らいつくはずだ。そこでの展開が2区以降の流れにもつながる。近年高速化が進むなか、2019年に佐藤一世(八千代松陰/現・青学大)がマークした日本人区間最高(28分48秒)の更新なるか、目が離せない。 レースは12時30分スタート。試合の模様は、テレビがNHK総合、ラジオはNHK第一で生中継される。

スタート時刻と各区間距離、大会記録

■全国高校駅伝(男子74回、女子35回) 12月24日(日)/京都・たけびしスタジアム京都発着 ●男子(7区間42.195km)→12時30分スタート 1区10km-2区3km-3区8.1075km-4区8.0875km-5区3km-6区5km-7区5km ○高校最高記録 2.01.57 佐久長聖(長野)/2022年全国 ○高校国内国際最高記録 2.01.10 倉敷(岡山)/2022年全国 ○大会記録 2.01.10 倉敷(岡山)/2022年 ○区間記録 1区 27.48 J.ギタヒ(仙台育英・宮城)95年 2区  7.55 佐藤清治(佐久長聖・長野)98年 3区 22.30 S.キバティ(倉敷・岡山)22年 4区 22.32 B.カロキ(世羅・広島)08年 〃   〃  J.ムワニキ(世羅・広島)18年 5区  8.22 浅井利雄(小出・新潟)72年 6区 14.06 M.ディラング(仙台育英・宮城)19年 7区 13.58 森口祐介(西脇工・兵庫)98年 〃  13.58 山田修人(倉敷・岡山)20年 ●女子(5区間21.0975km)→10時20分スタート 1区6km-2区4.0975km-3区3km-4区3km-5区5km ○高校最高記録 1.06.26 埼玉栄(埼玉)/1996年全国 ○高校国内国際最高記録 1.06.04 神村学園(鹿児島)/2020年鹿児島県大会 ○大会記録 1.06.26 埼玉栄(埼玉)/1996年 ○区間記録 1区 18.52 新谷仁美(興譲館・岡山)05年 2区 12.15 T.ムッソーニ(世羅・広島)19年 3区  9.21 鷲見梓沙(豊川・愛知)12年 4区  8.59 田中梨沙(埼玉栄・埼玉)96年 5区 14.37 T.ムッソーニ(世羅・広島)20年

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