全日本実業団対抗(熊谷)最終日、女子5000mで新谷仁美(積水化学)が日本歴代2位の14分55秒83(2位、日本人1着)、廣中璃梨佳(JP日本郵政グループ、3位、同2着)が日本歴代3位の14分59秒37をマークした。
日本記録は福士加代子が05年にマークした14分53秒22で、新谷、廣中は日本史上2、3人目の15分切り。 レースはムワンギ・レベッカ(ダイソー)が14分55秒32で制した。
新谷仁美
「廣中さんがいなければ14分台は出なかったし、彼女の積極性に助けられました。彼女の存在や、一山(麻緒)さんや鍋島(莉奈)さんがいたからこそ、15分の壁を破れました。日本記録は意識していますが、あくまで10000mのための5000m。今日はどれだけ72秒で押していけるかをテーマに走りました。1500mなどをやってきたことがつながっていると思います。
田中希実さんはじめ、5000mや3000mなど、国内外でタイムを伸ばしていて焦りもありましたが、私は10000mで結果を出すということをぶれずにやってきました。(夏から)標高の高いところでクロカンコースを走るなど脚を作ってこられた。横田(真人)コーチは自信があったようですが、私はどれだけ最高の練習をしても自信につなげるのが難しいので、ハーフマラソン日本新を出す前ほどの自信はありませんでした。
私が目指しているのは世界でのメダル。ラスト67秒で上がれても、世界では通用しない。もっと別次元で切り替えられるようにしたいです。メダルを目指せる環境で取り組めていると思う。不可能と言われても、それを可能にするために準備しています」
廣中璃梨佳
「2日前の3000mでつかんだ自信を5000mにつなげられました。記録や順位はあまり意識せず、私らしく伸び伸び楽しむんだと思ってスタートしました。途中、新谷さんに出られた時はここからついていくんだという気持ちで、ラストまで食らいつこうと思って走りました。今後は14分台のペースを一人でも刻んでいけるようにしたい。課題も見つかったので、進化できる秋シーズンにしていきたいと思います」
■女子5000m上位結果(3位まで)
ムワンギ・レベッカ(ダイソー)14.55.32
新谷仁美(積水化学)14.55.83
廣中璃梨佳(JP日本郵政グループ)14.59.37
※ラップタイム
1000m 3.02廣中
2000m 6.00廣中
3000m 9.01新谷
4000m 12.00新谷
■女子5000m日本歴代5傑
14.53.22 福士加代子(ワコール) 2005.7.8
14.55.83 新谷 仁美(積水化学)2020.9.20
14.59.37 廣中璃梨佳(JP日本郵政G) 2020.9.20
15.00.01 田中 希実(豊田自動織機TC) 2019.10.5
15.03.67 弘山 晴美(資生堂) 1998.8.5
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
-
2024.12.12
-
2024.12.12
-
2024.12.11
2024.12.07
不破聖衣来が10000mに出場し12位でフィニッシュ 完全復活へ実戦積む/エディオンDC
-
2024.11.24
-
2024.11.20
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.12.12
日本GPシリーズチャンピオンは福部真子と筒江海斗!種目別800mは落合晃&久保凛の高校日本記録保持者コンビがV、女子1500m田中希実が4連覇
日本グランプリ(GP)シリーズ2024のシリーズチャンピオンが発表され、男子は400mハードルの筒江海斗(ST-WAKO)、女子は100mハードルの福部真子(日本建設工業)と、ともにパリ五輪のハードル種目代表が初の栄冠に […]
2024.12.12
世界陸連が6つの世界記録を承認 川野将虎が男子35km初代世界記録保持者に
12月11日、世界陸連は5月から10月にかけて誕生した世界記録を正式に承認したことを発表した。 10月27日の日本選手権35km競歩(山形・高畠)で、川野将虎(旭化成)が樹立した2時間21分47秒も世界記録として認定。同 […]
2024.12.12
月刊陸上競技2025年1月号
Contents W別冊付録 箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望 大会報道 福岡国際マラソン 吉田祐也 日本歴代3位の激走 涙の復活劇 全日本実業団対抗女子駅伝 JP日本郵政グループ 4年ぶりV 地域実業団駅伝 中学 […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会