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2023.10.14

大東大・真名子監督「今日の結果は通過点」通過校指揮官コメント/箱根駅伝予選会
大東大・真名子監督「今日の結果は通過点」通過校指揮官コメント/箱根駅伝予選会

23年箱根駅伝予選会でトップ通過した大東大の真名子圭監督

◇第100回箱根駅伝予選会(10月14日/東京・陸上自衛隊立川駐屯地スタート、昭和記念公園フィニッシュ:21.0975km)

大東大が2年連続のトップ通過、東農大が10年ぶり、日大が4年ぶり、神奈川大、中央学大、駿河台大が2年ぶりに本戦復帰を飾るなど大いに盛り上がった第99回箱根駅伝予選会。前回の本戦出場校では東京国際大と専大が敗退を喫するなど波乱もあったが、それ以外は連続出場を伸ばしたかたちとなった。

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以下、レース後における予選通過校の指揮官コメントを紹介する。

1位 大東大 真名子圭監督
「今年は大学が創立100周年。絶対にシード権を取ると決めて年度初めからやってきました。(ピーター・ワンジルがケガで途中棄権となったことは)レース前に痛めていたことを確認できてなかったことは反省材料。でも日本人の選手たちがそれに臆さずしっかり走ってくれたことは評価したいと思います。今日の結果は通過点。本戦に向けてもしっかりやっていきたいです」

2位 明大 山本豪駅伝監督
「9月に主力の体調不良者が出てしまいましたが、ひとまず通過できて安心しました。学生にはフリー、63分台、64分台とグループを作り、どこで走るかは学生それぞれに決めさせました。私の中では5位くらいだと思っていたので、学生たちが頑張ってくれました。ただ、最後の数kmでタイム差が広がってしまったので、そこが大東大との差だと思います」

3位 帝京大 中野孝行監督
「条件が良かった。目標タイムは特に設定していませんでしたが、10人通過を一番先にしようということだけは話していました。9月に次々と体調不良者が出てしまったので、比較的ギリギリまで走り込みをしていました。走った選手だけでなく、大学の医療スタッフを含め、大学一体として全員駅伝ができた結果だと思います」

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4位 日体大 玉城良二駅伝監督
「通過することだけを考えていたので、集団走を中心に戦略を組みました。山口廉(3年)と大森椋太(4年)だけは前に行かせましたが、その2人はしっかり走ってくれました。10人目のフィニッシュタイムは1時間4分前半を想定していましたが、実際は1時間4分12秒。うまくいったことは収穫です。10km通過順位が20位で内心ビクビクしていましたが、選手たちには『後半勝負』と伝えていたので、信じて待ちました」

5位 日大 新雅弘駅伝監督
「私もびっくり。大変身してくれました。ゼロからの突貫工事。生活面から見直して、コツコツやってきました。ここまでで、フリーの日は5日間。それ以外はチームとしてやってきた。コツコツやっているのを見た神様からのご褒美だと思います」

6位 立教大 原田昭夫総監督
「(直前の監督解任に)まずは世間の皆様をお騒がせしてしまったことについてお詫びをしたい。選手たちはよくやってくれました。ポイント練習はちゃんとできていましたし、体調も良かったので、自信を持って送り出しました。選手たちには、『通過しても思い切り喜んで良い』と伝えていました。本戦に向けてはシード権をずっと言っているので、高いレベルを目指していきたいです」

7位 神奈川大 大後栄治監督
「今年のチームは4年生を中心にコミュケーションが取れていたので、こちらから指示をあまり出さず、学生たちだけで取り組んでくれました。今年は個人ではなく、チームで戦うことを強調した。レースは個人3人(小林篤貴、宇津野篤、宮本陽叶)プラス9人というイメージ。佐々木大輔(4年)が下のグループのリーダーとして夏合宿から引っ張ってくれました。安心して下級生も走れたと思います。とにかく昭和記念公園内に入ってから「(5kmあたり)16分はかからないように」と伝えていました。本戦に向けて、失うものは何もありません。頑張っていきたいです」

8位 国士大 小川博之駅伝監督
「選手全員が予定通りに走ってくれました。今朝の気象コンディションを見て『速い展開になる』と思ったので、いくつか用意していた中から今日のレースプランを選びました。本戦ではシード権が目標。もっと各選手が力をつけないと、まだ難しいと感じています」

9位 中央学大 川崎勇二監督
「9位という成績には大不満です。学生たちは3位通過を目標に掲げていましたが、私は発破をかけるためにも「トップ通過」と伝えていました。吉田礼志(3年)は本戦を見据えて前半から積極的にいってくれましたが、勝ちきれない点が彼の弱いところ。まだ本当の強さがありません。彼しか本戦の2区を走れる選手はいないので、もっと強さを身につけてほしいです。箱根に出るのが目標になっているので、シード常連だった頃のメンタルを取り戻さないといけません。本戦では1区からシード圏内で進めなければ、10位以内は難しいでしょう」

10位 東海大 両角速駅伝監督
「どうにか通過できて良かった。最初の10kmは30分30秒、遅くてもいいからと伝え、その通りになってくれた。花岡は数週間前に体調を崩し、無理ができなかった。それでも過去のデータから、このくらいでは通過できると判断していました」

11位 東農大 小指徹監督
「前田和摩(1年)、高槻芳照、並木寧音(ともに4年)、原田洋輔(2年)をフリーで行かせて、その中で前田が一番頑張ってくれました。それが通過できた大きな要因です」

12位 駿河台大 徳本一善監督
「ホッとしているのが一番です。選手たちは100%の力を発揮してくれました。主将の新山舜心(4年)がみんなに規律を課して、自らにも厳しくやってくれました。良い雰囲気ができたのは1ヵ月前。急に空気が変わったんです。夏から実力の上乗せはなかったですど、今ある力を発揮するところにつながったと思います。本戦ではおもしろいレースをしたい。箸にも棒にもかからないところから『マジで!?』と思われるレースをして、みんなで笑って終わりたいです」

13位 山梨学大 飯島理彰駅伝監督
「ホッとしました。本音を言うと、もっと良い順位で呼ばれたかった。夏合宿もよくできていましたし、手応えを持ってスタートラインに立ちました。レースもほぼ設定どおり。ただ、後半に伸びなかった。1番手から6番手までは悪くなかったですが、7~9番手の後半の落ち込みが大きかったのが課題です。本戦に向けては最後尾からのスタートなので、上のチームを食っていくつもりで取り組みたい」

◇第100回箱根駅伝予選会(10月14日/東京・陸上自衛隊立川駐屯地スタート、昭和記念公園フィニッシュ:21.0975km) 大東大が2年連続のトップ通過、東農大が10年ぶり、日大が4年ぶり、神奈川大、中央学大、駿河台大が2年ぶりに本戦復帰を飾るなど大いに盛り上がった第99回箱根駅伝予選会。前回の本戦出場校では東京国際大と専大が敗退を喫するなど波乱もあったが、それ以外は連続出場を伸ばしたかたちとなった。 以下、レース後における予選通過校の指揮官コメントを紹介する。 1位 大東大 真名子圭監督 「今年は大学が創立100周年。絶対にシード権を取ると決めて年度初めからやってきました。(ピーター・ワンジルがケガで途中棄権となったことは)レース前に痛めていたことを確認できてなかったことは反省材料。でも日本人の選手たちがそれに臆さずしっかり走ってくれたことは評価したいと思います。今日の結果は通過点。本戦に向けてもしっかりやっていきたいです」 2位 明大 山本豪駅伝監督 「9月に主力の体調不良者が出てしまいましたが、ひとまず通過できて安心しました。学生にはフリー、63分台、64分台とグループを作り、どこで走るかは学生それぞれに決めさせました。私の中では5位くらいだと思っていたので、学生たちが頑張ってくれました。ただ、最後の数kmでタイム差が広がってしまったので、そこが大東大との差だと思います」 3位 帝京大 中野孝行監督 「条件が良かった。目標タイムは特に設定していませんでしたが、10人通過を一番先にしようということだけは話していました。9月に次々と体調不良者が出てしまったので、比較的ギリギリまで走り込みをしていました。走った選手だけでなく、大学の医療スタッフを含め、大学一体として全員駅伝ができた結果だと思います」 4位 日体大 玉城良二駅伝監督 「通過することだけを考えていたので、集団走を中心に戦略を組みました。山口廉(3年)と大森椋太(4年)だけは前に行かせましたが、その2人はしっかり走ってくれました。10人目のフィニッシュタイムは1時間4分前半を想定していましたが、実際は1時間4分12秒。うまくいったことは収穫です。10km通過順位が20位で内心ビクビクしていましたが、選手たちには『後半勝負』と伝えていたので、信じて待ちました」 5位 日大 新雅弘駅伝監督 「私もびっくり。大変身してくれました。ゼロからの突貫工事。生活面から見直して、コツコツやってきました。ここまでで、フリーの日は5日間。それ以外はチームとしてやってきた。コツコツやっているのを見た神様からのご褒美だと思います」 6位 立教大 原田昭夫総監督 「(直前の監督解任に)まずは世間の皆様をお騒がせしてしまったことについてお詫びをしたい。選手たちはよくやってくれました。ポイント練習はちゃんとできていましたし、体調も良かったので、自信を持って送り出しました。選手たちには、『通過しても思い切り喜んで良い』と伝えていました。本戦に向けてはシード権をずっと言っているので、高いレベルを目指していきたいです」 7位 神奈川大 大後栄治監督 「今年のチームは4年生を中心にコミュケーションが取れていたので、こちらから指示をあまり出さず、学生たちだけで取り組んでくれました。今年は個人ではなく、チームで戦うことを強調した。レースは個人3人(小林篤貴、宇津野篤、宮本陽叶)プラス9人というイメージ。佐々木大輔(4年)が下のグループのリーダーとして夏合宿から引っ張ってくれました。安心して下級生も走れたと思います。とにかく昭和記念公園内に入ってから「(5kmあたり)16分はかからないように」と伝えていました。本戦に向けて、失うものは何もありません。頑張っていきたいです」 8位 国士大 小川博之駅伝監督 「選手全員が予定通りに走ってくれました。今朝の気象コンディションを見て『速い展開になる』と思ったので、いくつか用意していた中から今日のレースプランを選びました。本戦ではシード権が目標。もっと各選手が力をつけないと、まだ難しいと感じています」 9位 中央学大 川崎勇二監督 「9位という成績には大不満です。学生たちは3位通過を目標に掲げていましたが、私は発破をかけるためにも「トップ通過」と伝えていました。吉田礼志(3年)は本戦を見据えて前半から積極的にいってくれましたが、勝ちきれない点が彼の弱いところ。まだ本当の強さがありません。彼しか本戦の2区を走れる選手はいないので、もっと強さを身につけてほしいです。箱根に出るのが目標になっているので、シード常連だった頃のメンタルを取り戻さないといけません。本戦では1区からシード圏内で進めなければ、10位以内は難しいでしょう」 10位 東海大 両角速駅伝監督 「どうにか通過できて良かった。最初の10kmは30分30秒、遅くてもいいからと伝え、その通りになってくれた。花岡は数週間前に体調を崩し、無理ができなかった。それでも過去のデータから、このくらいでは通過できると判断していました」 11位 東農大 小指徹監督 「前田和摩(1年)、高槻芳照、並木寧音(ともに4年)、原田洋輔(2年)をフリーで行かせて、その中で前田が一番頑張ってくれました。それが通過できた大きな要因です」 12位 駿河台大 徳本一善監督 「ホッとしているのが一番です。選手たちは100%の力を発揮してくれました。主将の新山舜心(4年)がみんなに規律を課して、自らにも厳しくやってくれました。良い雰囲気ができたのは1ヵ月前。急に空気が変わったんです。夏から実力の上乗せはなかったですど、今ある力を発揮するところにつながったと思います。本戦ではおもしろいレースをしたい。箸にも棒にもかからないところから『マジで!?』と思われるレースをして、みんなで笑って終わりたいです」 13位 山梨学大 飯島理彰駅伝監督 「ホッとしました。本音を言うと、もっと良い順位で呼ばれたかった。夏合宿もよくできていましたし、手応えを持ってスタートラインに立ちました。レースもほぼ設定どおり。ただ、後半に伸びなかった。1番手から6番手までは悪くなかったですが、7~9番手の後半の落ち込みが大きかったのが課題です。本戦に向けては最後尾からのスタートなので、上のチームを食っていくつもりで取り組みたい」

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