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2023.09.24

立命大 3連覇で8年ぶり全日本Vへ収穫「先行されても自分たちの力を発揮できた」/関西学生女子駅伝
立命大 3連覇で8年ぶり全日本Vへ収穫「先行されても自分たちの力を発揮できた」/関西学生女子駅伝

23年関西学生女子駅伝で3連覇を果たした立命大

◇第33回関西学生対校女子駅伝大会(9月23日/兵庫・神戸しあわせの村 6区間30km)

第33回関西学生対校女子駅伝大会兼第41回全日本大学女子駅伝対校選手権大会関西地区予選が9月23日、神戸しあわせの村周回コース(6区間・30.0km)で行われ、立命大が1時間40分23秒で3連覇を達成した。

立命大は日本インカレで5000mと10000mに出場した疲労を考慮して、主将でエースの村松灯(3年)を最短の5区(3.3km)に起用。「チャレンジングなオーダー」(杉村憲一監督)と1年生が3人出走するフレッシュな顔ぶれとなった。

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レースは序盤から大阪学大が主導権を握る。1区(3.9km)の永長里緒(3年)、2区の山下彩菜(2年)が連続で区間賞を獲得して2位の立命大に33秒差をつけた。

リードを許した立命大は3区(6.5km)から反撃に出る。「後半の粘りが得意」と話す福永楓花(3年)がその言葉通りに後半から追い上げを見せ、大阪学大との差を9秒まで縮める。福永はワールドユニバーシティゲームズのハーフマラソン金メダリストである大阪芸大・北川星瑠(4年)を1秒差で抑えて区間賞を獲得した。

4区(3.3km)の荒田悠良(1年)も一時はトップを奪う力走で区間3位ながら1位との差を3秒に詰める。流れは立命大にあったが、5区(3.3km)では大阪学大の主将・佐藤千紘(4年)が区間賞の快走。リードを18秒に広げて最終6区(6.5km)の依田来巳(3年)にタスキを渡した。

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立命大の6区は小林朝(4年)。序盤はなかなか差を詰められなかったが、「自分は後半型」と慌てずに反撃の機会をうかがう。中盤から差を詰め始め、後半に入って逆転。並ぶことなく引き離すと、右手で3連覇を示すポーズを掲げて笑顔でフィニッシュした。

「1年生が初めての駅伝でチームに貢献する走りをしてくれました。先行されても自分たちの力を発揮できたことは全日本につながると思います」とレースを振り返った村松。昨年の全日本大学女子駅伝は6年ぶりの好成績となる2位となり、今年は8年ぶりの優勝を視界に捉えている。

大会最多となる10度の優勝を誇り、平成に一時代を築いた立命大。令和初の優勝に向けて収穫のあるレースとなった。

2位は15秒差で大阪学大。3位は関大とここまで全日本のシード権(前年8位以内)を持つ大学が上位を占めた。

4位は大阪芸大、5位は過去最高タイだった関西外国語大、6位は京都光華女大となり、4位から6位までの3校が全日本大学女子駅伝への出場権をつかんだ。一方で5年連続で全日本出場中だった佛教大は7位で敗退した。

第41回全日本大学女子駅伝対校選手権大会は10月29日、仙台市陸上競技場を発着とする6区間38kmで争われる。

◇第33回関西学生対校女子駅伝大会(9月23日/兵庫・神戸しあわせの村 6区間30km) 第33回関西学生対校女子駅伝大会兼第41回全日本大学女子駅伝対校選手権大会関西地区予選が9月23日、神戸しあわせの村周回コース(6区間・30.0km)で行われ、立命大が1時間40分23秒で3連覇を達成した。 立命大は日本インカレで5000mと10000mに出場した疲労を考慮して、主将でエースの村松灯(3年)を最短の5区(3.3km)に起用。「チャレンジングなオーダー」(杉村憲一監督)と1年生が3人出走するフレッシュな顔ぶれとなった。 レースは序盤から大阪学大が主導権を握る。1区(3.9km)の永長里緒(3年)、2区の山下彩菜(2年)が連続で区間賞を獲得して2位の立命大に33秒差をつけた。 リードを許した立命大は3区(6.5km)から反撃に出る。「後半の粘りが得意」と話す福永楓花(3年)がその言葉通りに後半から追い上げを見せ、大阪学大との差を9秒まで縮める。福永はワールドユニバーシティゲームズのハーフマラソン金メダリストである大阪芸大・北川星瑠(4年)を1秒差で抑えて区間賞を獲得した。 4区(3.3km)の荒田悠良(1年)も一時はトップを奪う力走で区間3位ながら1位との差を3秒に詰める。流れは立命大にあったが、5区(3.3km)では大阪学大の主将・佐藤千紘(4年)が区間賞の快走。リードを18秒に広げて最終6区(6.5km)の依田来巳(3年)にタスキを渡した。 立命大の6区は小林朝(4年)。序盤はなかなか差を詰められなかったが、「自分は後半型」と慌てずに反撃の機会をうかがう。中盤から差を詰め始め、後半に入って逆転。並ぶことなく引き離すと、右手で3連覇を示すポーズを掲げて笑顔でフィニッシュした。 「1年生が初めての駅伝でチームに貢献する走りをしてくれました。先行されても自分たちの力を発揮できたことは全日本につながると思います」とレースを振り返った村松。昨年の全日本大学女子駅伝は6年ぶりの好成績となる2位となり、今年は8年ぶりの優勝を視界に捉えている。 大会最多となる10度の優勝を誇り、平成に一時代を築いた立命大。令和初の優勝に向けて収穫のあるレースとなった。 2位は15秒差で大阪学大。3位は関大とここまで全日本のシード権(前年8位以内)を持つ大学が上位を占めた。 4位は大阪芸大、5位は過去最高タイだった関西外国語大、6位は京都光華女大となり、4位から6位までの3校が全日本大学女子駅伝への出場権をつかんだ。一方で5年連続で全日本出場中だった佛教大は7位で敗退した。 第41回全日本大学女子駅伝対校選手権大会は10月29日、仙台市陸上競技場を発着とする6区間38kmで争われる。

【総合成績】第33回関西学生対校女子駅伝競走大会

1位 立命大    1時間40分23秒 2位 大阪学院大  1時間40分38秒 3位 関西大    1時間41分29秒 4位 大阪芸大   1時間43分24秒 5位 関西外国語大 1時間44分09秒 6位 京都光華女大 1時間44分49秒 ―以上、全日本大会出場— 7位 佛教大    1時間45分06秒 8位 兵庫大    1時間45分19秒 9位 神戸学院大  1時間46分18秒 10位 京都産業大  1時間46分56秒 11位 東大阪大   1時間47分27秒 12位 武庫川女大  1時間51分25秒 13位 羽衣国際大  1時間51分43秒 14位 大阪大    1時間53分21秒 15位 明治国際医療大1時間53分28秒 16位 大体大    1時間54分08秒 17位 園田学園女大 1時間55分31秒 18位 大阪公立大  1時間58分51秒 19位 神戸大    2時間10分25秒 【区間賞】 1区(3.9km)永長里緒(大阪学大3)12分25秒 2区(3.3km)山下彩菜(大阪学大2)10分28秒 3区(6.5km)福永楓花(立命大3) 21分49秒 4区(6.5km)前田彩花(関大1)  21分58秒 5区(3.3km)佐藤千紘(大阪学大4)10分37秒 6区(6.5km)小林 朝(立命大4) 21分54秒

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