富士北麓ワールドトライアルの三段跳を制した池畠
9月6日、富士北麓ワールドトライアル(山梨県・富士北麓公園)の男子三段跳は、6回目に16m62(+2.7)を跳んだ池畠旭佳瑠(駿河台大学AC)で優勝した。
7月の東京選手権で日本歴代9位となる16m75を跳んでいる池畠。この日は1回目に15m91(-0.3)、2回目14m61(+0.7)と落ち着かない風に苦しみ、2番手で4回目に進んだ。以降は強い追い風基調に。「追い風参考でもいいから跳びたいと思って」。それでも、4、5回目と16mを超えられず。しかし、その2回で「脚を使えていない」部分を少しずつ修正。最終6回目に16m62(+2.7)を跳んで逆転。仲間やコーチ陣から「笑ったほうが跳べるぞ」と声をかけられ、リラックスして好記録につなげた。
伸び盛りの今年26歳。埼玉・聖望学園高から東海大へ進み、卒業後は駿河台大のコーチを務めながら競技を続けてきた。なかなか大舞台で結果が出ることはなかったが、それでも続けてきたのは悔しさから。
2012年の新潟インターハイ。池畠は15m42を跳び、トップと同記録ながら2番目の記録の差で2位。それ以降、「ずっと一番を取りたいと思ってやってきた」。身長173cmと小柄ながら、今季は体幹の強化により、持ち前の反発を得るバネを垂直方向から水平方向へと進められるようになったという。
東京選手権、そして富士北麓と16m中盤を超えた。「これで一発屋じゃないというのを証明できたと思います」と笑顔。「日本記録(17m15)の更新」が大きな目標だが、その前に、やるべきことが残っている。
「今年の日本選手権で1位を取りたいです」
10月に行われる日本一決定戦。舞台は新潟。8年前の忘れ物を、取り返しにいく。
■試技内容
15m91(-0.3)/14m61(+0.7)/15m81(-0.4)/15m13(+0.2)/15m61(+0.7)/16m62(+2.7)
文/向永拓史
【関連ページ】
富士北麓ワールドトライアル リザルト
![](https://www.rikujyokyogi.co.jp/wp-content/uploads/2020/09/FN3_4439.jpg)
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2024.07.27
混合競歩代表の川野将虎「自分らしい粘り強い歩きで上位を目指したい」/パリ五輪
-
2024.07.27
-
2024.07.26
-
2024.07.25
2024.07.24
やり投・北口榛花がオメガのアンバサダーに就任!パリ代表の阿部兄妹、早田ひなら6人
-
2024.07.20
-
2024.07.02
-
2024.07.24
-
2024.06.28
-
2024.06.29
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.07.27
女子競歩の岡田久美子は調整順調「メダルを狙える位置。新たな挑戦でワクワクしている」/パリ五輪
パリ五輪・陸上競技に向けて日本代表選手団が7月27日午前、出国前に羽田空港で会見を行い、意気込みを語った。 2016年リオ、21年東京に続く3大会連続の五輪代表となる女子競歩の岡田久美子(富士通)は「いよいよだなという気 […]
2024.07.27
中大ルーキー・岡田開成が3000m7分55秒41! U20歴代4位の好タイム
7月26日、中大多摩キャンパス競技場で「Summer Night Run Festival in CHUO」が行われ、男子3000mで岡田開成(中大1)が7分55秒41とU20歴代4位のタイムをマークした。 同大会はこれ […]
Latest Issue
最新号
![2024年8月号 (7月12日発売)](https://www.rikujyokyogi.co.jp/wp-content/uploads/2024/07/202408cover.jpg)
2024年8月号 (7月12日発売)
W別冊付録
パリ五輪観戦ガイド&福岡インターハイ完全ガイド