米国陸連が8月19日に開幕するブダペスト世界選手権の米国代表選手を発表した。
前回の地元・オレゴン大会では金13個を含む33個のメダルを獲得。ブダペスト世界選手権代表は総勢139人で、うち82人がオレゴン大会に続いて代表入り。45人が初代表となった。
錚々たる顔ぶれはさすが『陸上大国』。200mで世界選手権連覇中のノア・ライルズは100mでも代表入り。100mは前回王者のフレッド・カーリー、19年王者のクリスチャン・コールマン、そして全米Vのクラボント・チャールストンはケガの報道もあったが代表入りしている。
それぞれベストは、カーリー9秒76、ライルズ9秒86、コールマン9秒76、チャールストン9秒90。ケガなど少しでもアクシデントがあったことで、前回2、3位のマーヴィン・ブレイシーやトレイヴォン・ブロメルが代表入りできなかった。
ライルズは15年北京以来の2冠、そして200m史上2人目の3連覇が懸かる。その2つはいずれもウサイン・ボルト(ジャマイカ、※200m4連覇)が達成したもの。
200mはライルズの他に、前回2位のケニー・ベドナレク、前回3位で全米Vのエリヨン・ナイトン、とメダル独占メンバーに、コートニー・リンジーの4人。ナイトンはチーム最年少の19歳だ。100mで代表入りを逃したマイケル・ノーマンは前回覇者として出場権を持つ400mにエントリーした。
男子110mハードルは世界選手権連覇のグラント・ホロウェイら4人。ホロウェイはあと0.01秒に迫る世界記録(12秒80)を超える人類初の12秒7台を狙う。400mハードルは前回2、3位のライ・ベンジャミン、トレヴァー・バシットも順当に代表権を得た。
東京五輪に走高跳と走幅跳に出場したジョブーン・ハリソンは走高跳で出場。今季世界リスト2位タイの2m35を跳んでいる。棒高跳は前回2のクリス・ニルセンが代表入り。今季世界歴代3位の6m07を跳んでいたKC.ライトフットは全米4位となり代表を逃している。
史上最高レベルに到達している男子砲丸投は、その中心でもある世界記録(23m56)保持者ライアン・クルーザー、同2位の23m23がベストのジョー・コヴァクスという前回1、2位が代表入り。
女子100mと200mにシャカリ・リチャードソンが代表入り。ついに世界デビューを果たす。東京五輪は直前にドーピング検査で大麻の成分が検出されて出場ならず。昨年も調子が上がらなかった。今季は100m10秒71、200m21秒94をマークしている。
女子800mで前回覇者のアシング・ムーはケガにより欠場の可能性も示唆しているが、現段階では代表に名を連ねている。女子400mハードルで世界記録を持つシドニー・マクローリン・レヴロンは400mに専念。今季世界リストトップの48秒74をマークしている。
100mハードルは今季世界リストトップの12秒30をマークしているニア・アリ、前世界記録保持者のケンドラ・ハリソン、12秒36を持つマサイ・ラッセルが代表入り。女子棒高跳は前回1、2位のケイティ・ムーン(旧姓・ナジョット)、サンディ・モリスが出場する。
女子砲丸投は前回金のチェイス・イーリー、今季20m45を投げているマギー・イーウェン、同ハンマー投も前回覇者のブルーク・アンダーソンらが代表に入った。女子七種競技は世界歴代5位の6988点をマークしているアナ・ホールが初の世界一に挑む。
ブダペスト世界選手権は8月19日から27日の日程で行われる。
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